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カルメン 主なストーリー展開

第1幕
セビリアの煙草工場でジプシーの女工カルメンはけんか騒ぎを起こし、牢に送られることになった。しかし護送を命じられた竜騎兵伍長のドン・ホセは、カルメンに誘惑されて彼女を逃がす。パスティアの酒場で落ち合おうと言い残してカルメンは去る。
第2幕
カルメンの色香に迷ったドン・ホセは、婚約者ミカエラを振り切ってカルメンの元に行き、上司とのいさかいのため密輸をするジプシーの群れに身を投じる。しかし、そのときすでにカルメンの心は闘牛士エスカミーリョに移っていた。
第3幕
冒頭で、ジプシーの女たちがカードで占いをする。カルメンが占いをすると、不吉な占いが出て結末を暗示する。密輸の見張りをするドン・ホセを、婚約者ミカエラが説得しに来る。闘牛士エスカミーリョもやってきて、ドン・ホセと決闘になる。騒ぎが収まったあと、思い直すように勧めるミカエラを無視するドン・ホセに、ミカエラは切ない気持ちを一人独白する。カルメンの心をつなぎとめようとするドン・ホセだが、カルメンの心は完全に離れていた。ミカエラから母の危篤を聞き、ドン・ホセはカルメンに心を残しつつ、盗賊団を去る。
第4幕
闘牛場の前に、エスカミーリョとその恋人になっているカルメンが現れる。エスカミーリョが闘牛場に入ったあと、一人でいるカルメンの前にドン・ホセが現れ、復縁を迫る。復縁しなければ殺すと脅すドン・ホセに対して、カルメンはそれならば殺すがいいと言い放ち、逆上したドン・ホセがカルメンを刺し殺す。
一般的には上述の全4幕とされるが、3幕4場とすることもある。この場合は山中の密輸団のシーンが第3幕第1場、最後の闘牛場のシーンが第3幕第2場となる。

引用 Wikipediaより[https://ja.wikipedia.org/wiki/カルメン_(オペラ)]
主要人物の簡単な関係図(下図参考)

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調べる動機
舞台芸術の衣装が(歴史がありそうという理由にてオペラを中心)観客に対してどういう印象を与えるのか。また衣装そのものの意味を知りたいと考えた。また、その衣装に関してやその他、関連する情報にまで視野を広げ、簡潔にまとめる。

[補足説明]

【ドン・ホセ】について
竜騎兵の伍長ドン・ホセは任地のセビリャで一人の女の見張りを命令された。ケンカ騒ぎで捕まったその女がカルメンだった。カルメンに誘惑され、ホセは縄をほどいて逃亡を許す。おかげで営倉に入ったが、出てきた後でカルメンと深い仲になるのだった。密輸の仲間に加わったが、カルメンとはうまくいかない。婚約者ミカエラが山中にやってきたので故郷に戻ったものの、カルメンが忘れられない。セビリャの闘牛場の前で待ち伏せ、復縁を迫ったが拒まれ、逆上して刺殺した。

オペラのホセの衣装はカルメンに対する愛の強さを表しているように感じる。
前半に出てくるホセの衣装はしっかりとした服装でカルメンに惑わされない芯のある男性の雰囲気が出ているが、後半になると少し寄れた布のような衣装や少し寄れたような衣装多くみられる。これはカルメンへの嫉妬で狂ったような感じや精神を保てないような様子を表しているのではないだろうか。
またカルメンの衣装が赤や黒といった派手な衣装のため際立たせる役割もあるように感じる。このようにホセの衣装は感情やカルメンに対する愛が衣装に現れているのではないだろうか。


【ミカエラ】について
カルメンに登場する人物の一人であるミカエラ。彼女はホセの婚約者で、彼の母親のことを大切に看病している心優しい女性である。しかしながら第二章、カルメンの魅力に虜になってしまったホセに振り切られてしまう。

ミカエラは心優しく慈悲深い性格の人物である。オペラではミカエラの衣装は青が基調とされていて、それは聖母マリアから連想される青である。しかしながら、日本での歌舞伎や宝塚といった形式でのカルメンの中では、ミカエラの衣装は白が基調である。国によって異なる色彩への認識によって衣装も異なってくるのだろうか...?


【カルメン】について
タバコ工場で働くジプシー女のカルメンは情熱的な美女で男たちに大人気であるが、恋をしても長続きはしない奔放的性格を持っている。ドン・ホセを誘惑し、密輸の仲間に加わてもらったにもかかわらず、闘牛士のエスカリーミョにも惚れてしまい、ドン・ホセに復縁を申し込まれるが、断り、刺されてしまう。

カルメンと言えば、ベースが真っ赤で黒いレースやリボン、スパンコールが入ったフラメンコ風のドレスを身につけ、真っ赤な薔薇の花をつけていると言うイメージが定着している。原作とは違う服装なのは、オペラ版のカルメンを表現するための工夫があるからなのではないだろうか。


【エスカミーリョについて】
闘牛士でカルメンをホセから奪い取ったエスカミーリョ。闘牛士とは正確にはマタドール(matador)と呼ばれる「闘牛にとどめを刺す役回り」のことである。マタドールは常に非常に精巧で高価で装飾された衣装を着ている。彼らの纏う衣服は「光の衣裳(トラッヘ・デ・ルーセス)」と呼ばれている。
こんなにも夥しい金襴や刺繍は、路傍で着ていたなら下品で滑稽な服装になり下がり、嘲笑の的になるに違いありません。闘牛士は、金糸刺繍を施した<三つ揃え>闘牛ズボン、上着、チョッキを着用している。助手は銀糸刺繍か、Azabacheと言う黒糸を施した服を着用することが義務付けられている。