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語学オタクのアラ還主婦の英語修行〜番外篇〜

こんにちは。先日全国通訳案内士の合格発表がありましたね。合格された皆様、おめでとうございます!今回は惜しかった皆様、来年まで準備期間はたっぷりありますよ。再チャレンジをぜひ。

前回にボランティアガイドの講座で出会った先生の話を書きました。もう1人、私の英語人生に欠かせない先生がいらっしゃるので、今回はそのお話。

今を遡ること45年(長いなぁ・・・)。小学6年生になったGerryは、すでに英国ロックの洗礼を受けており、耳から大量の英語を入れる生活を送っていました。当時小学校での英語の授業はなく、中学生になって初めて英語の授業を受けるため、多くの子どもたちがその準備として小学6年生になると英語の塾へ通うようになっていました。

1年前倒しで学習しておけば、中学生になった時に慌てなくていいだろうというありがたい親心。近所の友達の多くは私の家のすぐ近くにある英語塾に通っていました。先生は長らくアメリカに住んでいたという主婦の方。

ところが、私の父がバスで行く必要がある遠くの英語塾を探してきたんです。父が中学生の時に英語を習った先生が退職後に始めた塾だそうで。

バスで通うのは大変だけど、元先生がやってるんなら子ども心にこっちの先生の方がいいに決まってる!と即決。毎週土曜日の午後に通うことになりました。Gerryの英語人生の始まりです。

素敵な先生でした。H先生と呼びましょうか。

自宅のリビングを教室に使っているので、決して広くはないし、ホワイトボードがあるだけのこじんまりした塾だったけれど、先生がとても素敵だったので毎週のレッスンが本当に楽しみでした。

本棚にさりげなくユトリロの絵が飾ってあるのも、田舎者の私には新鮮でしたね。
当時はユトリロってなんだろうって思ってましたが・・・(笑)。

英語を話す人間が自分の周りには1人もいなかった割には、洋楽を聞いていて耳はなんとなく肥えてる私に、H先生の話す英語はとても心地よかったことを覚えています。それだけ発音が綺麗だったんです。

優しい口調でレッスンを進め、丁寧に解説をしてくださったH先生の授業はわかりやすく、英語初心者の私にす〜〜っと染み込んでいきました。

英語って楽しい!
英語の先生っていいな。H先生みたいな先生になりたいな。

そう思った瞬間でした。H先生のおかげで英語が楽しくなってもっともっと勉強したい!と思うようになり、中学生になるのが待ち遠しかったことを覚えています。

ところが、です。1年ここで勉強して、中学生になった私は英語の先生の話す英語に愕然としました。本当に、リアルに、マジで「ジス イズ ア ペン」って言ってるんですもの・・・・。thinkとsinkの区別もない・・・。びっくりしましたよ。ギャグかと思ったほど。
あぁ、ここの先生はthの発音、できないんじゃん・・・・。あきらめモード突入です。
「moneyは、お金はもう(mo)ねぇ(ne)わい(y)と覚えること」なんてくだらない駄洒落もぶち込んでくるし(ま、確かに面白いけれど、こうやって覚えると発音がダメになる・・・・)。
学校の先生は当てにならない、と心に刻み込んだGerry。
英語の勉強はH先生の塾でしっかり頑張ろうと決心したのでした。

高校受験までH先生の塾に通い、ここでがっつりと英語の基礎を身につけ、高校は県内でも有数の進学校に進み、高校では塾には一切通わず英語の勉強を続けられたのは、H先生の塾で英語を学ぶことの楽しさを知ったからだと思っています。

今、こうして英会話学校で講師として英語を教えるにあたり、心がけていることはただひとつ。「英語って楽しいな」と思ってもらえるようにすること。楽しいことなら続けられるはずだから。H先生にそうしてもらったように、私も1人でも多くの生徒さんに英語が好きになってもらいたいと切に願っています。

ここまで読んでいただきありがとうございました。


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