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みよたの広場の運営について

御代田の根が中心となって建設してきたみよたの広場は、8月28日(日)にいよいよオープンを迎えました。オープン後の広場の運営は、御代田の根という「法人」だけでなく、有志メンバーを含めた「みよたの広場 運営コミュニティ」によって行っていきたいと考えています。


なぜ、運営コミュニティ?

Webサイトのトップにおいて、広場のコンセプトを「完成しない、みんなの広場」と表現しました。この言葉には、運営者と利用者の垣根を溶かし、広場に関わるみなさんと一緒に考えながら、場を作り続けていきたい、という想いが込められています。

運営をする誰かが広場を完成させ、それを利用者として受け取るという関係性だけではなく、つくりたい、運営に関わりたいと考える人のための余白をつくりたい。ひとりひとりが主体性を持ってこの広場をとらえ、”自分にとって”心地よい広場を実現するために自ら考え、汗をかく。結果として愛着が湧き、少しずつ”自分の居場所”になっていくのではないか、と考えています。

ありとあらゆるものがサービスとして提供され、その恩恵を享受できるようになった私たちは、与えられるサービスを受け取り、それを消費することに慣れすぎてしまったように思います。この広場の運営を通じて、提供者と利用者の垣根を溶かし、ひとりひとりが自分たちの暮らしを考え、より良くするために自ら考え、動き、変えていく力を取り戻していけたらと思っています。


運営コミュニティとは?

みよたの広場 運営コミュニティは、広場の運営に主体的に関わりたいと考える方々が参画し、DAO的(※)に運営されるコミュニティです。興味があればどなたでもご参加いただくことができます。

※DAOは、Decentralized Autonomous Organizationの略で、自立型分散組織を意味します。一般的な組織では意思決定権が一部のリーダーに集中する中央集権的な構造になっているのに対し、DAOには中央集権的な権力を持つリーダーがおらず、参加者全員が平等な立場で組織運営が行われます。コミュニティメンバーはNFTで管理されるメンバー証を取得し、それを元に自らの意志でやりたいプロジェクトを組成・提案したり、他メンバーが起案したプロジェクトへの投票をすることができます。

どのようなルールで(営業時間などを含む)、どのような投資を行い(遊具や設備の購入等)、誰がどのように広場を運営していくのか。これらの設計や意思決定は、基本的にすべてこの運営コミュニティが担っていきます。


運営コミュニティのメンバー構成と権利

運営コミュニティを構成するメンバーは、①意思決定メンバーと②コミュニティメンバーの2階層に分かれており、メンバーになるための要件や与えられる権利が異なります。

メンバー構成 イメージ図
運営コミュニティメンバーになるための要件と権利

①意思決定メンバー
意思決定メンバーは、運営コミュニティの運営をしていくための資金を出資いただいた方々です。金額は出資者の任意で選択することができますが、金額の大小によらず、与えられる権利は同じです。意思決定メンバーに与えられる特徴的な権利は、投票権と予算執行を伴うプロジェクト起案権、コモンズアクセス権の3つです。

投票権
メンバーから起案されたプロジェクトに対する予算承認、運営の予算組の承認など予算決定に関する投票を行うことができます。また、法人の定款変更など組織の運営のあり方を大きく変えるような意思決定に関しても投票を行うことができます。

予算執行を伴うプロジェクト起案権
自分がオーナーとなる予算執行を伴うプロジェクトをコミュニティに提案することができます。投票により採択されると予算が与えられ、プロジェクトを実行することができます。
例えば、広場の道具小屋に新しいDIY道具を購入したい、自分の子どもが欲しいといっている遊具を広場に作りたい、などメンバーのみなさんがやりたい!と思うことを提案してもらい、それらを広場で実現することができます。

コモンズアクセス権
コモンズとは、誰でも自由に利用できる状態にある共有資源のことです。広場に集まってくるさまざまな自然資源(薪、腐葉土、石)やDIY道具などを運営メンバーで共同利用できる仕組みを設けています。みよたの広場では、これらのコモンズをクラブコモンズとパブリックコモンズの2種類に分類しています。意思決定メンバーは、2種類のコモンズ両方を使用することが可能です。

クラブコモンズ
クラブコモンズは、意思決定メンバー(金銭的貢献をしているメンバー)のみが使えるコモンズです。現時点では、みよたの広場が所有している軽トラックやDIYツールなどの道具がこれに該当します。

パブリックコモンズ
一方のパブリックコモンズは、コミュニティメンバー(何かしらの貢献をしているメンバー)も使用可能なコモンズです。例えば、広場に丸太などの木材を提供してくれた方は薪を持って帰ることができる、落ち葉を持ってきた方は石を持って変えることができる、自分が持っているスキルを生かしてワークショップの講師をしてくれた方は薪を持って帰ることができる、などです。

オープン時点では広場にあるコモンズの種類も量も限定的ですが、広場が広く認知され、多くの方が関わる中で、持て余している空き家や管理しきれずに困っている森といったさまざまなコモンズが広場に集まり、メンバーで共同利用できるようになることを目指しています。


②コミュニティメンバー

広場の運営に主体的に関わり、何かしらの貢献をしてくださる方は、金銭的な貢献は行わずともコミュニティメンバーとなっていただけます。後述するDiscord上で行われる議論に参加いただけるとともに、パブリックコモンズを使用いただくことができます。具体的にどのような貢献をしたら、何が得られるのか?は明確な定義がありません。今後、実運用で得られたフィードバックを基に意思決定メンバーとも議論を行い、具体的な設計をしていきます。


③利用者

意思決定メンバー、コミュニティメンバー以外の方々は、広場の一般利用を無料でしていただくことができます。また、広場を活用してマルシェやお祭りなどのイベントなどを催したいなどの場所のレンタルも可能です。費用など詳細については、御代田の根事務局(miyotanone@gmail.com)までご連絡をお願いいたします。


メンバー間のコミュニケーション方法

運営コミュニティメンバーのコミュニケーションには、Discord (ディスコード)というコミュニケーションツールを使用します。文字でのチャットや音声通話が可能なツールで、1対1でのやり取りだけでなく、大人数のコミュニティ運営にも適しています。

みよたの広場運営コミュニティのサーバ(みよたの広場運営メンバーのみが入れる専用の部屋)は、テーマごとの細かいチャンネル(部屋)に分かれており、一般の方も誰でも参加できるチャンネルと運営コミュニティメンバーのみが参加できるチャンネルなど、メンバーの関わり方に応じた参加権限が付与されます。

運営コミュニティメンバーのみが入れるチャンネルでは、プロジェクトの起案や予算執行についての議論、意思決定のための投票などを行なうことができます。(将来的に別のシステムに移行する可能性がありますが、初期はプロジェクト起案・投票などもDiscord上で行います)


参加方法・お問い合わせ先

みよたの広場 運営コミュニティへの参加にご興味のある方は、下記メールまでお問い合わせをお願いいたします。
御代田の根 Email:miyotanone@gmail.com 




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