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特別職の給料・報酬(5)常勤特別職の給料

最後に、私も関係のある、常勤特別職の給料についてです。収入役が特別職から外れて久しいですが、現在、町三役というと町長、副町長、教育長となるかと思います。その三役は、常勤特別職として給料月額が条例に定められています。

町長 73万3000円
副町長 59万7000円
教育長 51万9000円

審議会では類似自治体との比較など慎重審議していただき、今回の答申では、次のようになりました。

町長 78万1000円(4万8000円増)
副町長 62万3000円(2万6000円増)
教育長 54万2000円(2万3000円増)

このうち、私町長の給料に関しては、私が町長を務めることが一応確定している2023年2月27日までの間、新型コロナウイルス感染症拡大などの情勢に鑑みて、現状のまま据え置くこととしました。そういうことなら議員もコロナに配慮せよ、という声も出そうですが、私として処断できるのは私のことだけであると考えたこと、議員に関しては今度の選挙前に報酬引き上げが確定した状態を示すことで、議員に手を挙げる意欲を高めたい、つまり、議員の引き上げについて待つわけにはいかないという特段の事情を勘案しました。

三役に絞って考えると、いずれも20年もの間据え置かれてきたことで、今回の引き上げ答申には十分妥当性があると感じているところで、副町長、教育長にも一緒に据え置きに付き合ってもらうのは困難だと感じていました。類似団体との比較(○○団体中何番目、みたいな比較)では、町長より副町長、教育長がずっと低位にあるからです。特に教育長は御代田町が最下位です。その二つの役職に関しては引き上げを急ぐ必要があると考え、町長とは判断を分かちました。

絶対額を見ると、私の給料は一般的には高額だと感じられることかと思います。ですが、逆に言うと、その高額にふさわしい人物が町長になることが大事だと思います。語弊があるかもしれませんが、役場の定年後目指す役職、というような相場観を打破し、多様な人材が手を挙げるようにするにはこれでも十分ではないかもしれません。私は、御代田町とのご縁や、もともと首長という仕事に長いことあこがれがあったから決断できましたが、働き盛りの年齢層で今ある安定した仕事を捨てて立候補することを考えるとこれでも十分に高いとは言えないかもしれません。

今後は、そういった諸々の観点を吟味し、2年に一度は特別職の給料、報酬を真剣に議論していただくことが重要だと思います。何せ、この20年、御代田町にはその機会がなかったのです。今後、正常化できる道筋をつくれただけでもよかったと思っています。

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