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町議会一般質問(3)小井土哲雄議員

小井土哲雄議員

 平成29年3月定例会一般質問において、「国保税資産割に異議あり」と質問したが、その後の経過と今後は、とのご質問でした。

 note読者のために前提の話を補足します。

 国民健康保険の保険税は、御代田町では四つの区分により課税しています。

所得割、資産割=所得や資産が多いほど額が大きくなる

平等割、均等割=基本的にみんな同じ

 このうち資産割は、町内に所有する建物や土地にかかる固定資産税の金額にさらに一定の割合をかけて算出します。農村地帯では、農地などの資産に課税することが一定程度合理性が高く、国保会計の安定にもつながってきたのですが、給与所得者の増加に伴い、むしろ不平等に感じる人の割合が高まっています。また、町外にある固定資産は計算の対象にならない点も不公平感のもととなっているようです。

 町では、こうした近年の事情から、資産割がどうにか廃止できないか検討を進めてきました。また、令和9年度をもって県全体で資産割を廃止する方向性が出ていることから、こちらへの適応もイメージしました。

 そこで小井土議員の質問へのお答えですが、現在、固定資産税の31.5%を納めていただいている資産割を、7年かけて4.5%ポイントずつ引き下げ、令和9年度の時点でゼロとすることとしました。

 他市町村では、資産割の引き下げや廃止に伴い、所得割、均等割、平等割の税率を上げているところも多いのですが(それにより結果的に納税額全体が大きくなっているところもあります)、私としては、資産割の値下げのためにほかの区分を上げるのは本末転倒と考えましたので、ほかの3区分に関しては現状を維持していきます。

 御代田町は国保税が高い、と前から指摘されていますが、少しでも加入者の皆さんの負担を下げるように努力していきたいと思っています。

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