あの日のこと
フォロワーさんの記事を読んで気付いた。
そうか、「あの日」だったんだ、と。
C&Aファンになったばかりの頃、ちょうど再結成の話があった。
活動休止期間の間待ち続けていたファンの方がいる中で、ファンになりたての私がこんなワクワクした気持ちだけ味わって良いんだろうか?という申し訳なささえ感じていた。
しかし、それに続く報せはどんどん悪いものになっていった。
信じなかった。
けれど...
決定的な報せを聞いた「あの日」のあの時、私は台所で米を研いでいた。
ちょうど親が家にいない時だった。
少し離れたリビングからかすかにテレビの音が聞こえる。
はっきりとした文言は聞こえないはずなのに、何となく分かってしまった。
「あのことだ」と。
学校からの帰り道、わざとバスには乗らず最寄りの駅まで歩いた。
「お・や・す・み」を口ずさみながら泣きながら歩いた。
見られたらやばいヤツだと思われるかなぁと思いながら。
「はじまりはいつも雨」を繰り返し聴きながら、泣いた。
泣けるほどの思い出も、まだ持っていないくせに。
不思議とこの2曲だけは聴けた。
しばらく他の曲は聴けなかった。
それでも、やっぱり好きだった。
やっと、目の前にバスが来た。
乗り遅れることなく、そのバスに乗った。
「FUKUOKA」を聴いた時、やっとこの時が来たんだ、この人に出逢えて良かったんだと思った。
今は尚更こう思う。
心ない声に惑わされて「乗り遅れたバスを見送る人」にならなくて良かった。
自分が好きなものを、大事にしてきて良かったんだ。
あの頃よりもずっと、ASKAさんが好きだ。
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