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休みに休んでわかったこと

今日は2020年4月6日。自宅で過ごす人が増えている。

まだたくさんの人が出かけていた1月~3月上旬、個人的都合で夫と私は家にいた。

夫は軽度のうつ病で休職、そして離職。わたしは怪我で療養。ついていない人たち、大変な災厄に見舞われた夫婦、みたいに思われることもあったが、何だかやたら楽しく過ごせた日々だった。

「今日って何曜日だっけ?」「何日だっけ?」

曜日の感覚もなくなっているぐらい、のんびりしていた。

今はまだ夫は家にいて、わたしは仕事に復帰している。テレワークなどない会社で、毎日通勤している。

家に働いている人がいないと、傷病手当金などの手当はあるとはいえ、どんどんお金は減っていた。そういう意味では不安もあった。しかしそれをのぞけばいたって幸福な約3カ月だった。

膨大な時間がある。エネルギーはあまりない。そうなると人は「自分に最も大事なこと」にしか時間を使わない。こうして、自分にとって大切なことがわかったのである。

そこでわかったことを並べてみる。

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わたしはエネルギッシュなタイプではない。時間に追われるのがとにかく苦手だ。1つ1つのことを丁寧にやりたい。これから、1日の用事(誰かに会う、どこかに行く)は1つにしよう。

家事、特に料理が苦手だと思っていたが、丁寧に作れるなら好きだ。

掃除は好きだ。汚いのは耐えられない。毎日家を綺麗にしたい。

料理が苦手と思っていたのは、料理した後に台所が汚れるのが嫌だったからだとわかった。マメに綺麗にすればだいぶ抵抗が減る。

スーパー、ドラッグストアに行く買い物には、まったく興味がない。できればだれかにやってほしい。

外出はたまにでいい。それほど好きではない。家にいようと思えば10日間は軽くいれる。

夫と話す時間が楽しい。(これは私の一番の宝である)

1人で本を読む時間ができるとうれしい。

本は小説や趣味の本がいい。ビジネス書、自己啓発の本は(過去にトライしてみたものの)、まったく興味がわかない。時事は新聞を読めば十分だ。

近現代史に興味がある。できればいつか勉強したい。

ミステリーは手放せない。小さい時からミステリーが好き=何かを解決するのが好き、物事の背景を考えるのが好き、人間観察が好き、らしい。

療養中にはじめて読んで面白かった本は、「お金本(左右社)」と、「ふしぎなキリスト教」。再読して面白かった本は「悪魔が来りて笛をふく」と「ナニワ金融道」

宮藤官九郎の「いだてん」を47話通しで見て、もう一度見ている。多分また見る。

「いだてん」でファンになった中村勘九郎の歌舞伎を一度見てみたい。

本、音楽、映像作品は好きだが、同じものを繰り返し見る癖がある。1つを何度も何度も楽しむほうだ。だからちっとも広がりがない。

ブログや発信は時々でいい。時々爆発的に何かを表現したくなるが、毎日でなくていい。

ネットは見ないわけにはいかないが、疲れるから1日10分程度でいい。SNSも時間を決めて10分程度見ることにする。

睡眠は8時間、できれば9時間確保したい。(普段は6時間くらい)

いつかイギリスに行きたい。エジンバラに行ってみたい。

石垣島にもまたいきたい。

仕事はなるべくしたくない。本業でも副業でも特にしたくない。怠けて家でダラダラ暮らしたい。わたしが家でダラダラ暮らせるように、夫には回復し頑張ってもらいたい。


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以上、おわり。

総じてわかったのは、家にいる時間が好きだということ。家にいる時間はあっという間になくなる。だから、意図的に確保しないとダメだということだ。

これから東京も日本も世界もどうなるかわからないが、きっとわたしがこんな人間であるのは変わらないであろう。

願望も願望のまま終わるかもしれないけれど、こんな個人的願望、言うのは問題ないだろう。

とりあえずそう考えて、明日もわたしは仕事に向かうのである。

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