お風呂あがりにスカイプしてたらヤフークリエイティブアワードを受賞していた話
ある夜の風呂あがり。スカイプにこんなメッセージが飛んできました。
「エゴサーチ採用」
この単語を見た瞬間、おおお!なんかヤバいかも!と思いました。ぜんぜん説明がないのだけれど、なんとなく言いたいこととやりたいことが伝わってきました。
と、同時に、んーこれ後工程が大変すぎるやろ。ひとりひとり検索するとか誰がやんねん。そんなことも考えました。もう少し、あの時の頭のなかを厳密に書くとするならば、
おおおおおお!なんかヤバいの飛んできた!つーか、風呂あがりにこいつら何言ってんだよ。つーかほんの20分前までエイプリルフールのアイデア出してたじゃねーかよ!まぁ、そんなことはどうでもいいか。名前だけで応募できて、あとは人事がその名前で検索してどんな人か探る。なるほど。イメージ的にTOP画面が検索っぽくなってて、自分のキーワード入れて応募するわけね。やばいな!これはやばいな!見えたわ!こんな単語だけでイメージできるってはじめてだわ!これは、久しぶりにバズるかもしんねーーー!いやしかし、これなんか1000人くらい応募しそうな予感するけど、1000人とか誰が見んねん。あいつらちゃんとそのこと考えてんやんろな?いや、絶対考えてない。つーかローンチしたら、どーせ選考の部分はノータッチで俺がやらないといけなくなるに違いない!
「あとは人事がその名前で検索してどんな人か探る」
「あとは人事が」じゃねーし!ひとり5分だけ見たとしても5000分やん。5000分って60分で割ったらだいたい90時間やん。寝ずにやってまる4日間やん!返信スピード考えたら2日以内にはやりたいから、っておーい!絶対無理やないか!つーか1000人も検索単語入れてられっかよ!!!なにが「あとは人事が」だよ!あとでいろいろと大変なの俺だからな!!!
まぁだいたいこんな感じでした。簡単に言うと「もっとちゃんと考えてこいよ!」という気持ちでいっぱいでした。なので、すぐにスカイプに
「いや、面白いと思うけど誰が選考すんねん。そこ詰めてからじゃないとぜんぜんダメやな」
と打ちました。
しかし、たまたまお風呂あがりで気分がよかったのか、送信をする前にこの言葉が頭をよぎりました。
数週間前にスクーのブレスト講座で自分で話したスライドです。
「もっと無責任に!!!」
自分で言っといてなんだけど、そんなに簡単に無責任になれるかーい!あとあと大変なのはこっちじゃーい!と思わずツッコミそうになりました。
とはいえ、いつも自分で言っててできてないのはダサくてしかたないので、先ほど書いたメッセージをDeleteし、書き直しました。
ほれぼれする(ほど上から目線な)回答ですね!!!
今までより一歩突き抜けたからなのか、それとも深夜のテンションなのか、てつじとうじーのアイデアにのっかったおかげで、自分もアイデアがポポンッと出てきました。そして、その2週間後、
っていうキャッチコピーが完成し、エゴサーチ採用という企画が完成したのでした。
「◯◯は、履歴書になる。」というフォーマット
検索結果は、履歴書になる。
このコピーが僕は大好きです。ものすごく可能性を感じていたりします。検索結果"は"にするか、検索結果"が"にするかで2時間議論したくらい好きです。でも、その可能性を全然伝えられてないし、全然発揮できてもいないなとふと思いました。
このコピーは、検索結果は履歴書の代わりになる。ということではなく、検索結果やWEBにある情報の方が、履歴書よりもその人をわかりやすく伝える手段になりえる。
もっと言うと、誰かを評価する手段は、履歴書や面接、検索結果以外にもたくさんあるはずで、その人に合った側面から見る方法がもっと増えたら面白い。そんなキッカケになればいいなと思って決めたコピーでした。
でもまぁ、そこまでのムーブメントにする力は僕にはなかったんだなと思いました。
これ以上振り返ると、心が折れそうになるのでこの辺りで終了。それでも、いろんな人に可能性を感じてもらえるような企画を作っていきたいな、そんなことを改めて思った夜でした。