パルマ劇場歌手への道(8)~決意~

※この文章は2006年10月にブログ記事にしたものを編集し直したものです。100円と表記されるかもしれませんが、無料ですべて読める「投げ銭スタイル」ですので、お気軽にご覧ください。


「夢は〈あきらめなければ〉必ず叶う」

あきらめたらそこで終わり、ということは普遍の真理でしょう。


ドメニコと電話での会話はつづきます。

ド「じゃあ、学生用のを労働用のに書き換えることはできるのか?」

宮「オーディションに合格したという証明が無いと無理だ。」

ド「じゃあ、無理か・・・。ごめんな。」

宮「・・・そうか。いろいろありがとう。」


やはり、壁は厚い。

そこで引き下がろうかとも思いました。


宮「でも、ちょっと待って。絶対可能性はないか?」

「・・・わかった、聞いてみる。厳しいと思うけど・・・」


どこからか、メラメラと闘志がわいてきました。

ここであきらめたら終わりだ。なにもならない。


仮に今年は制度上、雇うことが厳しいとしても、

オーディションで声だけでも聞いてもらえれば何か変わるかもしれない、

年間50ステージ以上の合唱経験を書けば何か感じてくれるかもしれない、

仮に今年雇うのは無理だとしても、来年につながるかもしれない、

そんなことを考えながら家に帰ると、

早速辞書を片手に履歴書を書き始めました。


過去に歌った曲を合唱、ソロ問わず全て記憶から掘りおこし、

重複する曲(例えば第九などは50回は歌ってると思うが1回分のみ記載)と日本の曲を除いて、

最後はローマ歌劇場のエキストラ出演(これは歌ってないが・・・)まで。

合計38行。

我ながらいろいろ歌ったものだ・・・などと感心している場合ではありません。


絶対オーディションを受けてやる!

そんな気持ちで、ドメニコと事務局に向けて手紙を書きました。


つづく・・・


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