パルマ劇場歌手への道(2)~夢~

※この文章は2006年10月にブログ記事にしたものを編集し直したものです。100円と表記されるかもしれませんが、無料ですべて読める「投げ銭スタイル」ですので、お気軽にご覧ください。


「夢は必ず叶う」

と信じ続けて30年・・・。

いつ叶うんだ・・・。

【独り言:何度も書きますが、2006年時点での内容です。】


このブログをご覧になっているみなさんでしたらご存知のことと思いますが、

私は今【2006年当時】、イタリア国、パルマというところで声楽の勉強に励んでいます。

もちろん夢は、オペラ劇場にてオペラ歌手として活動すること

いや、正確に言うと、なんと言うのでしょうか、

我が家の様に劇場に入り浸って、いつもオペラに触れていたい

もちろん、オペラ座の怪人の様に劇場を住処にしたい訳ではないのですが、

音楽を作り上げる現場にいつも関わっていたい、

ということなんです。


だから、もちろんソリストとして活躍できたらそれ以上のことはありませんが、

劇場専属の合唱メンバーだったとしても、

こちらではそれで食べて行けるという話も聞いてますし、

まったくもって問題は無い訳なのです。


合唱メンバーとしての活動を足がかりにソリストへの道を目指すのは、

何も無いところからソリストを目指すより、よほど近道だと思われますしね。


そして、ここイタリアは近代オペラ発祥の地(オリジナルは紀元前のギリシャ?)です。

やはりイタリアの伝統芸能ですから、

ここでそのような活動が展開できたらそれは素晴らしいことなのですが、

じつは、現在のイタリアの労働環境などを考えると、

それはまさに「夢のまた夢」なのです。


つまり、失業率が8%(南部は20%!?)【2006年当時】を超えるこの国は、

そう簡単に外国人が働ける国ではないどころか、

一部では外国人の排斥運動もおこっているのだとか。


なので、夢を叶えるとしたら、イタリアではなく、

もちろんオペラ歌手の活動のみでやっていける人間がごくわずかの日本でもなく、

どこか別の国、たとえばドイツだとか、

さらには、友達の住まいの近くのフロリダのオペラのオーディションを受けるかどうか、

なんて考えていました。


なので、ここイタリアでは勉強をするだけして、

それから別の国に渡るという計画だった訳ですね。

ところが、ついに私の留学も2年目に突入しました。


はっきり言って留学資金に余裕がありません。

【独り言:それは今も変わっていない…(苦笑)】

半分以上親に世話になっている状態ですから、

いつまでもこのような生活を続けられる訳はもちろんありません。


なので、これからの1年を区切りにし、

この1年で何かのメドがつけられなければ、

おとなしく日本に帰ろう、なんて考えたりもしていました。

だから、この1年はがむしゃらに挑戦をし、

何かしらの結果を残さなければなりません。


しかし、そんな私に転機が訪れたのは、

驚く程あっさりとしたきっかけだったのです。


つづく・・・


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