みやZOO

静岡県浜松市出身。 「宇宙×仕事」をテーマに、「宇宙の目指し方」を研究しています。 宇…

みやZOO

静岡県浜松市出身。 「宇宙×仕事」をテーマに、「宇宙の目指し方」を研究しています。 宇宙関連のモノづくりや記事執筆のご相談・ご依頼はこちらまで→ps.takanori@gmail.com

マガジン

  • 宇宙

    宇宙に関連する記事をまとめています

最近の記事

  • 固定された記事

「地上燃焼試験」レポート【後編】

サムネイル 出典:(C)宇宙航空研究開発機構(JAXA) 前編に引き続き、ご注意機密保持などの理由から試験の詳細はお話しできません。技術的な内容というより、少しでも宇宙を身近に感じもらうための体験記としてお楽しみください。 「地上燃焼試験」レポート【前編】はこちら↓ 本記事で使用している一部の画像は、「JAXAデジタルアーカイブス」に収録されているものであり、JAXAの許可を得て掲載しています。 また、画像は地上燃焼試験を分かりやすく伝えるためのイメージとして掲載して

    • 宇宙関連企業リサーチ「株式会社ispace」

      株式会社ispaceは「宇宙資源の活用し、地球と月をひとつのエコシステムとする持続的な世界の構築」を目標に掲げ、2010年9月に設立された企業である。 代表取締役CEOの袴田武史氏のもと、200名を超える社員が集まり、2022年11月30日17:39(日本時間)にはHAKURO-Rミッション1の打ち上げが予定されている。(2022年11月25日、記事執筆時点) 公式サイト(M1打ち上げカウントダウン中) ここで少し月面環境について触れたいと思う。 月は言わずと知れた地

      • 自動車業界人からみた宇宙ビジネス。PlayStationを添えてー

        皆さんは、「SONY」と聞くと何を思い浮かべるだろうか。 SONYはウォークマンやPlayStationといった製品を生み出した日本を代表する企業であるが、近年では「VISION-S」の研究開発やHONDAとの戦略的提携など、モビリティ業界へのアプローチが盛んだ。 現在の自動車業界は、脱炭素化(カーボンニュートラル)や環境課題への意識の高まりによるニーズの変化、半導体不足に起因する生産調整など、激動の時代を迎えている。 特に「CASE」という考え方が急速に広まり、その対

        • 宇宙機器開発におけるJAXA設備の利用について

          はじめに私の記事を読んでくださる方の中には、人工衛星やロケット構成部品を作っている方や、これから作ろうとしている方もおられると思う。 そのような方たちに向けて、JAXAの設備利用について私が体験したことをまとめたので、参考になれば幸いだ。 また、宇宙産業に関わりの無い方でも、JAXAがどのような取り組みを行っているのかをお伝えし、その活動に興味やご理解を得られたら嬉しく思う。 JAXAとはJAXAとは「国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(うちゅうこうくうけんきゅうかい

        • 固定された記事

        「地上燃焼試験」レポート【後編】

        マガジン

        • 宇宙
          0本

        記事

          宇宙関連企業リサーチ「SPACE COTAN株式会社」

          宇宙関連企業を調べてご紹介したいと思う。 今回は「SPACE COTAN株式会社」だ。 SPACE COTAN株式会社は、北海道広尾郡大樹町字芽武183番地1にオフィスを構える2021年4月に設立された企業で、設立時の資本金は7,600万円。小田切義憲氏が代表取締役社長兼CEOを務めている。 公式サイトはこちら↓ 「わたしたちがつくりたいのは、人類の未来です。」をビジョンに掲げ、事業内容を、大樹町からの委任に基づくHOSPOのプロジェクト推進業務全般や宇宙産業促進に向

          宇宙関連企業リサーチ「SPACE COTAN株式会社」

          宇宙産業、2040年に市場規模100兆円は本当か

          昨今、特筆すべき成長をみせる宇宙ビジネスであるが、その成長のひとつの指標として「世界で2040年に市場規模が100兆円になると予測されている」というのがある。 どうしてそのように言えるのか、集めた情報の中から考えてみる。 誰が「100兆円」と言っているか2022年1月14日付けの経済産業省製造産業局宇宙産業室「第1回宇宙産業プログラムに関する事業評価検討会 中間評価/終了評価 補足説明資料」によれば、「モルガン・スタンレーによると、宇宙ビジネス全体の市場規模は、2017年

          宇宙産業、2040年に市場規模100兆円は本当か

          製品の運命は「仕様」と「価格」を決めた時点で決まるという話

          世の中には売れる製品と売れない製品がある。売れたから良い製品というわけでもないし、売れなかったからダメというわけでもない。 製作者が想いを込めて、願いを叶えるために作り出した製品はそれだけで素晴らしいものだ。 しかし、商売をやっているからには出来るだけたくさん売れて欲しいと考えるのは自然なことだし重要でもある。 では、自分がつくったこの製品はいったいどれだけ売れるのか。できるなら売る前、なんであれば企画段階で知りたい。そして叶うのであれば「もっと売れる製品があるのなら企画

          製品の運命は「仕様」と「価格」を決めた時点で決まるという話

          「地上燃焼試験」レポート【前編】

          この記事は読者のみなさんは、「地上燃焼試験」という言葉を聞いたことがあるだろうか? 地上燃焼試験とは、ロケットの開発段階で行われるロケットエンジンの性能を確認する試験である。 日本ではJAXA(宇宙航空研究開発機構)などが試験場を保有しているが、その試験の性質上、万が一の事故が起こっても人命に被害が無いように近隣に住宅が無いことや風向きなどの気象条件が考慮され、そのひとつが秋田県は能代市に設置されている。 今回は、私が体験した「地上燃焼試験」についてお伝えしたいと思う。

          「地上燃焼試験」レポート【前編】

          「北海道宇宙サミット2022」現地参加レポート

          この記事は2022年9月29日(木)、北海道は帯広市で「北海道宇宙サミット2022」が開催された。 堀江貴文氏らも登壇した本サミットは、現地参加者700人、オンラインも含めた合計参加者は4,700人という規模で行われ、国をあげて取り組んでいる宇宙ビジネスの過熱ぶり、関心の高さがうかがえた。 この記事では、そんな「北海道宇宙サミット2022」と、そのあとに開催された「MEET-UP」の現場の様子をご報告したい。 「北海道宇宙サミット2022」とは「北海道宇宙サミット202

          「北海道宇宙サミット2022」現地参加レポート