2022年 宮崎県知事選挙 現職の河野俊嗣氏が当選。

2022年の宮崎県知事選挙は現職の河野俊嗣氏が4選を果たしました。

事前の情勢調査では、河野氏が有利ということでしたし、予想された通りの結果だったということになります。しかし、自民や立憲、その他宮崎県内の300を超える主要団体が軒並み推薦や支援を表明している中で、投票締め切り即当選、とならなかったのは、個人的には意外でした。

今回の選挙は、現職の知事の評価というよりも、東国原氏の「この16年」の評価をどう考えるかの選挙だったとも言えるかもしれません。

宮崎県知事を1期で任期満了で退任したあと、都知事選挙に立候補、衆議院選挙で維新の会から立候補当選後議員辞職、その後は俳人・コメンテーターとして活動されていました。

中間情勢が判明したあと、宮崎県人の大体の雰囲気も考察したのですが、それほど大きくは外れていなかったと思います。結局、現職には不満はあるけど、今更また東国原氏でいいのかという部分で、決定的な違いをアピールできなかったということでしょう。

2022年宮崎県知事選挙。中間情勢では現職がリードらしい。|宮崎県政ウォッチ|note

個人的には、選挙終盤で追い上げていたにもかかわらず、前妻の かとうかずこ 氏が応援に入ったことは、かえって不利に働いたのではないかと思います。

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今回は かとうかずこ さんの実の息子の加藤守氏(東京生まれの東京育ち)が政策担当として入っていることは公表されていましたが、選挙情勢が不利と見られると聞くや、これまで宮崎県にあまり関心を寄せていた雰囲気すらないのに、最終日に突然やってきて応援演説をすると言うのは、今回の選挙ではアンチ現職の私ですら「え?」という感じでしたし。

宮崎県生まれの現在の東国原氏の奥様が、素人ながらに宮崎への思いをぶつける応援されるならともかく、応援演説に元妻の女優を連れてきて演説させれば、田舎の宮崎人が喜んで最後の追い込みになると考えていたとすれば、考えが甘いですし、結局宮崎のことをそれくらいに考えていたのか、という気にもなりました。

岸田首相が息子を秘書官に据えたことでも相当な批判を受けたのに、生まれも育ちも東京の息子を、宮崎県民の血税をつかって秘書にするために、コロナも増えているこの時期に、母親が東京から来て出てきてつば飛ばしながら演説するのか、と。

かとうかずこ 氏が宮崎に来なければ当選できたかといえば、それはわかりませんが、結果的にかなりの接戦だっただけに、惜しいことをしたと感じます。

ただ、今回の選挙でこれほどの僅差になったことで、現職の不人気も顕になって良かったのではないかと思います。

宮崎は衰退の一途を辿っていますが、東国原氏がこれほどの僅差で破れたことで、現職の知事や推薦を出した政党、業界団体等を批判しやすい土壌はできたのではないでしょうか。

その点では、東国原氏の立候補にも大変に感謝したいです。


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