ニコライ・ベルンシュタイン「巧みさとその発達」を読む。

ニコライ・ベルンシュタイン「巧みさとその発達」を読む。http://www.kanekoshobo.co.jp/book/b184012.html

巧みさとその発展は、とてもスマートな本で、かつ内容があまりにも豊富かつ重要である。ただ、このテーマに関心を深く持つのは、知能と身体の研究者、スポーツ選手など、限られるかもしれない。そこで、この書籍をここで自分なりにかなり人工知能の立場から偏って解説しておこうと思う。もし深く感心を持つなら、これを読まずにこの世界的名著を読むのが良い。

人間の身体はこの地球の環境下でうまく運動できるように進化している。

すべての決定を知能でする必要はない。

運動を展開しながら状況の変化に合わせられるようになっている。
馬に乗って子犬を救う、という例を考えてみる。子犬は動くが、その動く範囲をある程度予測しつつ、間接を調整して、うまく子犬をすくうことができる。

このように運動を展開しながら、いろんな間接を動かしつつ、運動を調整する、
或いは調整を見越して、とりあえず運動を始める、という能力が人間にはある。

それには、4つの段階があって、目次から引用すると、

緊張(トーン)のレベル――レベルA
筋 ‐ 関節リンクのレベル――レベルB
空間のレベル――レベルC 
行為のレベル――レベルD

である。

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