黒川塾にて

#黒川塾

人工知能は人間のように盤面を捉えられていない。しかし、人間も人工知能のように盤面をドライに捉えられていないのだ。

人工知能は自らフレームを設定できない。人間が人工知能のフレームを設定する。

人間のフレームの起源は身体にある。ひとは身体によって世界に住み着き、また同時に身体によって世界を切り取るのだ。或いは身体によって認識世界を内側から構築すると言って良い。そして、その基本様式を決めるのが環世界である。

だからいくら記号的に世界を見ているつもりになっても、徹底的にできていない。人工知能が人間的に世界を見ることができないように、人間もまたプログラムのように世界を眺めることはできない。

それは見せかけられた客観であり、視覚と言語はそれぎ可能なように主観をカムフラージュする。その境界面ではにあるのは、まだ我々がつかんでいない生物の様相である。それを探求せねばならない。

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