時間軸をあわせて、コンテンツを。

エンターテイメントは変化した。かつて人がコンテンツと接する時間は、仕事や学校から帰ってテレビを見たり雑誌を見たり、マンガを読んだりゲームをする時間だった。休日にイベントか映画、コンサートに行く。

しかし、2006年以降は、誰しもべったりと、インターネットを通じて、携帯からコンテンツに接する時代になった。

だから、以前の「その時間だけ楽しめるコンテンツ」から、「一緒にこの時代を生きてくれるコンテンツ」へと変化した。

インターネットを通して、毎日、情報がアップデートされ、SNSによって感想を共有する。

だから、時代を一緒に生きるコンテンツとは、この毎日我々が生活する時間と、同じ時間軸で展開し成長するコンテンツなのだ。だから、アイドルマスターもラブライブも、声優とキャラクターを被らせながら、メインのゲーム、映画、アニメの隙間を、ツイッターやラジオでつないで行く。それはいつしか声優の物語にさえすり替えられる。だから、一部のアイマスファンがアニメを観ない、ゲームをしないというのは、納得できる。それは細かい時間軸上に乗らないコンテンツだから。

今の時代を一緒に生きるコンテンツ。アニメや、深夜アニメは最初にそのスタイルを産み出した。一週間ごとに、僕は自分の人生と、アニメを同期させながら生きて来た。

しかし、その同期の速度は、早くなっている。究極的には、リアルタイムで生きる声優だけが背負える速さになる。或いは、人工知能が、緻密にコンテンツをリアルタイムに組み上げて行くだろう。

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