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【🌏私の地球カリキュラム⑥】 中1 やばい女

中学に入学して、早2ヶ月が経とうとしていた。

私は相変わらず、元気で明るい面白い子を目指して生きていた。

おしゃべりで、でしゃばりで何にでも首を突っ込むお調子者で、変に正義感があり真面目だった。

そんなある日の国語の時間、先生がお休みで、
授業は自習となった。

男子達はここぞとばかり、騒いでいた、
真面目な私は、立ち上がって
「静かにしてください」と一喝した。

その瞬間から、クラス内のヤンチャな男子達に『シーキーリー』と呼ばれるようになった。

騒がしいのを注意するという、
当たり前のことをすると『シキリ』なんていう不本意なあだ名を付けられてしまうのだと学んだ。

目立つつもりはなかったが、悪目立ちしてしまった。(-。-;


そして事件は起こる。


入学して2ヶ月ちょい、その日は参加日だった午後から親が参観に来る。

そんな日の昼休み、私はやらかしてしまった。

友達を追いかけて隣のクラスに走って行って、何気なく廊下の窓ガラスに手をついた、
その瞬間‼︎!(◎_◎;)

《《《バリン》》》

っと派手な音をたてて窓ガラスが割れた、
特に力を入れたわけでもない、
普通に手を置いただけだったのに、
ガラスはいとも簡単に割れた。

私の手から波動砲でも出たのか?

私も、驚いたΣ(゚д゚lll)

そして、気がつくと、
手からポタポタと赤い液体が落ちていた。

廊下に赤い水玉をつけながら、
保健室まで歩いた。

傷は大したことはなかった。
小指の下をちょっとかすっただけだった。

しかし今日は参観日。
もうすぐ親達がやってくる、先生達もピリピリしている。

隣のクラスの窓ガラスは割れたまま、
授業参観は行われた。

故意に割った訳ではなかったので、
先生に大きく叱られる事は無かったが、
ちょうど今日は参観日、母は担任に呼ばれた。

弁償という話にはならなかったらしい。
セーフ。
セーフでもないか?

自習時間には「静かにしてください」と
シキリ。
そして、参観日の日には隣のクラスの窓ガラスを素手で割る女。

完全に女子からは引かれ、
男子からは、やばい女のレッテルを貼られていた。

先生達からも、変わった生徒として見られていたに違いなかった。

特に目立ちたかった訳では無かったが、周りからは変な目で見られていた。

そんな中、
中学生になると学業とは別に重要となってくるものがある。

それは部活動だ、
私は吹奏楽部へ入部した。

しかし、
これが今後の私の人格を形成する上で大きなターニングポイントとなったといえる。

人生最大の、選択ミスであったと、
私は思っている。

    【私の地球カリキュラム⑦】へつづく

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