No.1 体験
昨年の夏、dealing(取引)の授業で相手の関心事について学んだ。
今日気づいた。自分の関心事すら理解できていない自分に。
買い物
久々に外へお買い物に行った今日、私は何も買わずに帰ってきた。
気になるものはあったし、欲しいとも思った。けど、買わなかった。なぜだろうか。
手持ちのお金の問題もあるかもしれないが、それよりももっと大きくてまだ気づいていない理由がある気がした。
服やアクセサリーが好きでよく買っていた。が、最近はほぼ興味がない。
なんでだろう。
服やアクセサリーを買うときを思い出してみた。
あ、私、服を買う時に、それを着て誰かと何かをしていることを想像しながら買い物してるわ。
お気に入りの服やアクセサリーを身につけて、誰かと、どこかで、何かを、している自分を想像しながら買い物をしているのだ。
無意識的に。
ある意味、ヴェブレン効果なのかもしれない。
では今はどうだろうか。
コロナによってニューノーマルになったことで、
外出は減り、人に会う機会が減った。
ほぼ毎日Zoomで過ごし、画面には肩から上しか映らない。
服やアクセサリーを買ったところで、着て行くところがない。
私の関心事(お気に入りの服やアクセサリーを身につけて、誰かと、どこかで、何かをする)からすれば、服やアクセサリーは必要がないのだ。
たしかに、最近は服やアクセサリーが、ほぼ毎日家の中で過ごす自分のテンションを上げる(OFFモードとONモードの切り替えの)ための変身スーツのような役割になってきている感じがする。
服やアクセサリーを買う私の関心事は、
「お気に入りの服を来て誰かとどこかで何かをする体験を得る」
ことなのかもしれない。
ヘアサロン
服やアクセサリーに興味はなくなったが、コロナになっても欠かさずに行っていたのはヘアサロンだった。
服やアクセサリーと一緒で、コロナ禍では髪型が誰かに見られることは少ないはず。
それなのに、欠かさず行っていたのはなぜだろうか。
Zoomを使う機会が増えたことで、嫌でも自分の顔とにらめっこしなければならなくなった。
しかもZoomで写る自分は肩から上。
絶対に目が行くのが顔まわりだ。
だとすると、髪型を気にするのはわからなくもない。
でも、それだけじゃない気がする。
あ、スタイリストさんとの会話が楽しいわ、そういえば。
月1~2で趣味について情報交換をし合ったり、たわいもない事で笑ったり、お勉強させてもらったりと、あの時間の会話を楽しんでいる。
人に会うことが難しくなった世の中で、月1〜2でヘアサロンに行くことは、言ってみれば人に会うための合理的な言い訳でもある。
とすると、私の関心事は、
「人と会うことが難しくなった世の中で、人とコミュニケーションを取る体験をする」
ことなのかもしれない。
関心事の見極めは大事だ。
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