見出し画像

#007_リズムトラックの機材、こだわりなどを教えてください。

初めまして。大学の下宿先から宮内さんの音楽をかけ続け、私も立派なおじさんです。宮内さんの曲の中で、リズムトラック・グリッチが特に好きでどうにかエッセンスを取り入れられないものかと日々思っております。リズムトラックの機材、こだわりなどを教えていただけましたら、一皮向けた音楽おじさんになれる気がしております。返信お待ちしております。

とりあえず、これまでのやり方を書いてみるよ。

どうも、おじさんです。おじさんからおじさんへありがとう。リズムトラック気に入ってくれて嬉しいです。実は僕も今リズムトラックに悩んでいたりするんだけど、とりあえずこれまでの僕がよくやっていたリズムパターンの作り方を書いてみます。ちょっと今回はミュージシャン向けのマニアックな内容になっちゃうけど、そういうのもたまには。

まずは機材、全然こだわりないです。15年前から変わってない。僕が作曲に使っているableton Liveというソフトにデフォルトに入っているimpulseというドラムマシン(超シンプルなやつ)を使います。自分で好きな音色が割り当てられるものなら他のソフトでもなんでもいいかなと。

まずは土台となるキックとスネア、ハイハットなどのシンプルなリズムパターンを作ります。とりあえずの感じでいいです。あとで直してもいい。これだけでリズムの小節感、グルーヴがわかるものを作ります。

それをループで流しながら別のトラックで装飾的なリズムを作っていきます。素材はサンプル音源(グリッチノイズ サンプルとかで検索すると色々出てくるよ)だったり、文房具とか身のまわりの音を録音したり。演奏はせず、打ち込みで、16分音符で適当にポチポチ画面上に書いていきます。ループの中で何箇所か32分音符で連打したり、3連符なども(やりすぎるとうっとうしい)。ランダム感は言葉では説明できなくて。音を聴かずに目分量で配置するといいかも(気になるところはあとで調整)。なんとなくやってるかなあ。慣れはかなりあると思うので回数やればやるほど良くなるはず。

装飾のループデータは中途半端な長さで作ります。4拍子の曲なら5小節+3拍とか、6小節+1拍とか、なんでもいいんだけど1拍単位で土台のループとずらす。こうすることで4拍子でループしている感じが薄まって、少し飽きずに聴けるようになると思っていて。ちなみにこの装飾のリズムだけ聴いても、小節感やグルーヴがわからないので、グチャグチャで全然いい感じには聴こえません。シンプルなリズムと混ざって成立します。

と、そんな感じでざっくり作って、あとは曲の仕上がりに合わせてそれぞれを微調整していく。音色(音色選びや、長さ調整、ピッチなど)やフレーズ、音量バランス、左右のパンなど細かいところを。あとはまた別のトラックに裏打ちのハイハットを入れたり、スネアだけ足したり、小節始めのシンバルを足したり、生録音でシェイカー振ったり、トライアングル叩いたり。そんなところかなあ。 なので僕はリズムだけで10トラックくらい作ることもあります。

言葉で説明するとこんな感じかな。参考になるといいな。最近はこのパターンをベースに、もう少しリズムトラックを良くしたいなと思って、色々実験中。あんまりガチャガチャしてなくて、シンプルな感じを目指しているよ。

※おじさんに相談してみようかなと思った方はこちらから。
https://www.miyauchiyuri.com/ojisan