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#015_どうやって最初の観客を掴んだのでしょうか?

おじさん、はじめまして。私は若おじさんです。いつも楽しく聴いています。 こんなご時世で大変な事も多いですが、宮内さんのライブ放送が増えて、実は楽しんでいたりします。

最近、転職して仕事が落ち着いたので、念願だった音楽作りを少しずつ始めました。高校時代に吹奏楽をやっていたぐらいなので、音楽は感覚ぐらいしか無く、30秒ぐらいの短い曲しか作れませんが、楽しんでいます。

しかし、いざ作ってSound Cloudにアップロードしてみたものの、再生回数が0のままです。(悲しい。) 身内の中でイイネイイネはされたくないというプライドが邪魔して、身近な知り合いに教えていないので誰も見つけてくれるはずは無いのですが、それでもこんなに誰にも見つからないものだとは・・・と面食らっています。

どうやったら、どこかの誰かの目に触れてもらう事が出来ると思いますか? おじさんはどうやって最初の観客を掴んだのでしょうか?

当時、初体験のSNS(ミクシィ)をめちゃくちゃ見てた。

どうも、おじさんです。ライブ放送、見てくれてありがとう。嬉しいです。なかなか大変な時期が続いているけど、楽しいことを始めたりするのには良い時期かもねえ。

誰かの目に触れてもらうってとっても難しい。僕もどうしたらいいかわからなかった。デビュー前、ライブは全然やろうと思ってなくて、CD-Rに焼いてバイト先の飲食店にチラシと一緒に置いてもらったり、友達に配ったり、海外のインディーズレーベルに送ったり(興味は持ってもらえず。)色々やったけれど、どれも広がる気配は全然なくて。

あれ、自分の音楽は世の中にとって必要のない音楽なんだ、と思って急にやる気がなくなってしまい、音楽を辞めてしまったのを覚えている。21歳くらいの頃。

それですっぱり諦めて、数ヶ月は音楽には触れなかったんだけど他に趣味がないことに気づいて。今度は趣味として空いた時間で音楽を作り始めて。

趣味となると力が抜けて楽になって、急に音楽がどんどん楽しくなった。曲もたくさん作るようになって。当時muzieという今のsoundcloudのようなサイトにアップしていた。でもほぼ誰も聴いてくれなかったな。笑 でも趣味だと思ってたから、気にしてなかった。だから相談者さんも心配しないで。それで普通だと思う。笑

変わり始めたのは、その頃(2005年くらい)にちょうど「mixi」(もう使ってないけどまだあるよ)というSNSが盛り上がり始めて。mixiは「足あと」と「コミュニティ」というシステムがあって。「足あと」というのは誰かのプロフィールページを見にいくと自分が見に行ったという記録が残るというもの。「コミュニティ」は共通の何かに興味がある人たちが集まってコメントし合う掲示板のようなもの。僕の好きなミュージシャンとかのコミュニティも色々あった。

周りに似たような音楽を聴いている友達がいなかったから単純に友達を作ってみたくなって。興味のあるコミュニティに入ってたまに発言してみたり、自分でまだないコミュニティを作ってみたりしながら、色々な人のプロフィールを見ていると、自分が見に行った人たちが僕の「足あと」を辿って僕のページを見に来てくれたり、たまにその中でもメッセージを送ってくれたり、自己紹介ページに載せておいたmuzieのリンクから音楽を聴いてくれる人も出てきて。

それが面白くてね。調子乗って足あとつけまくる、みたいなこともしばらくしてたな。。そのうち十人くらいだったけど曲を上げる度にチェックしてくれる人ができてきて。それだけですごく嬉しかった。別にお金もかからなかったし、新しい音楽を作るモチベーションにもなった。

ちょうどその頃は東京で映像作家の川嶋鉄工所こと川嶋くんとシェアで住んでいて(懐かし〜)。たくさん知り合いもいなかったので、割と暇だった。SNSも初体験でワクワクしていたのかな。一週間に1個くらい、曲を作ってアップしつつ、毎日バイトから帰っては結構な時間mixiを見ていた気がする。  

そういていたらある時、数少ないお客さんのある方がブログに僕のことを紹介してくれて。そこからRallye Label社長の目に止まったと、記憶している。(多分。15年も前なのでちょっとあやふや)僕の最初はこんな感じかなあ。

ポイントは目に触れてもらうチャンスは作りつつも過度な「宣伝」にはしないことなのかなあ。その時はあんまり欲もなかったのがよかった。これは今でも大事だなあと思うことだけど。欲がない分、爆発的に広がることはほとんどないけどね。

今だったら何ができるかと言うと、ハッシュタグがそれなのかなあ。でもなんかなー、ハッシュタグをドバーッとたくさん書くのは、欲らしきものを前面に出すようで、なんかちょっと苦手...。

mixiでやっていたのと似たようなことを考えると、SNS(soundcloudでもできると思う)で自分と似た趣味の人を探して、好きな投稿があったらこっそりいいねをつけてみるとか?それくらいがいいのかなあ。僕もされたら嬉しいことだし。そんなに大きな効果はないだろうけど。笑

それは今もやってることかもしれないけど、もっとたくさん興味のある人を探したり、積極的にやってみると少しは違うような。普通に楽しいかもしれないし。自分からの発信だけで待ってても、なかなか難しそう。広がるかはわかんないけども、とりあえず再生数ゼロはそれで脱却できる気がするんだけど、どうかなあ。ま、インターネットは無料のサービスも多いし、お金をかけない範囲で色々試してみるといいと思う。

書いていて思うけど、友だちを作りたい、誰かと仲良くなりたい、と思う感じは、なんとなくちょうどいいような気がする。そう思う人を見つけて、自分からゆっくり繋がっていけばいいのかな。なんかすごく普通のことを言ってる気もするけど。

自分から繋がろうとしなければ、誰にも繋がらないと思うし、繋がろうとしすぎると人は離れていくと思う。作品の置き場所の風通しだけは良くしておいて、相手の気持ちも考えながら、ゆっくり動いていくといいのではと思うよ。ここだけ読むと、恋愛相談みたいだな。笑

さて、長くなっちゃった。笑 最後にこれを言っては台無しだけど、数字に関しては結局のところ、あんまり気にしないほうがいいかな。若い時は僕もめちゃくちゃ気にしてたけど。疲れちゃう。笑 気にしてても良いことなんか無くて。

このおじさん相談室とかも、趣味みたいなもので。相談してくれた方の悩みが多少でも和らいでくれたらもちろん嬉しいけれど、実際ほんとに返事が届いてるのかもわからないし、どれだけ広がってるのかもよくわからない。自分を見つめ直す作業がメインになってるかも。

だから、たまに見てますよ〜。って言ってもらえたりすると、すごく嬉しい。「えー!見てくれてんの?」みたいな。僕もこれに関してはお金ももらってないし、仕事だなんて全然思ってないので、広がらなくてもマイナスに思うことは特にない。生活レベルと似たようなもので、贅沢を求めなければそのままでも幸せだなあと思うんだよなあ。

楽しんで音楽を作り続けられていたら、それ以上のことは無いなあと最近しみじみ思うのよ。ほんと。

※おじさんに相談してみようかなと思った方はこちらから。
https://www.miyauchiyuri.com/ojisan