見出し画像

#003_自分らしさを反映させるために何か意識してらっしゃることはありますか?

はじめまして。宮内さんの音楽が好きです。 自分でも音楽を作っており、ルーパーを使った曲に挑戦しているのですが、なかなかオリジナリティのあるものに仕上がりません。 1つのキーのなかで音を繋げていくときに、自分らしさを反映させるために何か意識してらっしゃることはありますか?​

頭で考える「自分らしさ」のその先がある気がしてきたよ〜

どうも、おじさんです。自分らしさについては僕も20代の頃、随分あれこれ考えたし、妙にこだわってたなあ。思い出してみると、そういうの色々あった!箇条書きで書いてみます。(ちょっと専門的な部分も)

・ギターはクラシックギター(弦がナイロン)を使う
・変拍子を使う ・ポリリズムを使う(ループごとに拍子を変える)
・チリチリしたリズム(グリッチノイズとも言う)を使う
・ギターの逆再生
・ビットクラッシャーで音質をローファイに
・トライアングルで速いフレーズを叩く
・楽器でない小物(工具とか)を使う
・盛り上がり前にピアニカを入れる
・盛り上がったら全体にディレイをかける→ギターソロ

ルーパーを初めてしばらくは、これをライブ中(制作も)、型にはまったようにほとんどの曲でやっていたような。一生懸命何度も練習して、ほんとすがるように。笑 

そんな感じで7年くらいやってたかなあ。でも2014年くらいかな、ちょっと行き詰ったというか、飽きてしまって。そこで1年ほど演奏を休んで、2015年くらいから即興演奏という形での演奏を始めてみました。その延長で、ここ最近は即興でのBGM演奏という活動に繋がっていきます。

多重録音のループ演奏は決められた曲をやるよりも、即興演奏の方が向いていると今は感じます。僕は本番に弱いので、決められたフレーズを録音しながらミスがあるとパニックになってしまうことも多くて。一人の即興だとトラブルも活かしながら演奏中に方向性を自由に変えたりもできて、僕はこの方が合ってるのかなと。もちろん毎回出たとこ勝負の演奏なので、最初はなかなか怖かったけど、慣れると楽しくなってきて。上に書いた手法はその時によって使ったり使わなかったり。即興演奏をするようになって、考える暇がないので、あんまり意識的にやることはなくなったのかなあ。それぞれが引き出しの一つ、という感じになった。

それと同時に、即興演奏をやるうちに簡単に言葉で説明できないような「なんとなく」の良さというのが大事に思えてきて。今は出来るだけあんまり頭であれこれ考えずに、その場の空気を感じながら、空間にフィットする気持ち良い演奏、音楽を「なんとなく」目指しています。

参考になったかなあ。「自分らしさ」を追求するのはいいことだと思います。色々なことを考えたり、試したりしながら自分にフィットするものを探すといいのでは。でもどうやらそこはゴールではなくて、もっともっとその先があるような気がしてきました。僕もまだまだよくわからないけど、前進後退しながら、ちょっとずつでも良くなっていけばいいのかなと思ってるよ~。

※おじさんに相談してみようかなと思った方はこちらから。
https://www.miyauchiyuri.com/ojisan