みんな少年・少女だった。
無垢な心が、いつのまにか色をつけ始め、さまざまな付着物がその表面を覆う。幼いころの体験では、反抗することを覚える間もなく、恐れという感情を先に味わってしまった人もいただろう。でも、たとえ一瞬だとしても、純粋な少年・少女だった時代は誰しもあるのではないだろうか。たまには、そんな時代を思い出してみたい。気持ち一歩前に踏み出せるかもしれない。
「みんな少年・少女だった」
なぜか 重くなる 背中
秋風の ビル街 宙に舞う 枯れ葉に
幼き日の 記憶が 蘇る
背負うものが なにもなか