黎明期のパソコンゲーム開発#31
■NEW FANFUNへの移植 ~移植の話がきた~
1.他機種への移植の誘い
ENIXでは当時、同じくプログラムコンテスト作品のドア・ドアなど多くの作品が他機種に移植されていました。
FANFUNも当初他機種への移植の誘いがありましたが、解像度やキー操作の問題で移植には制限があったように思います。唯一FANFUNが移植されたのはPC-6001mkⅡでした。
これは移植作を作成した時の開発用封筒。ハンドアセンブルを記録したノートなどは全て捨ててしまったので、ごく一部の資料しか残っていません。
2.NEW FANFUNを作る
移植作なのに「NEW」が付いている理由としては、単純な移植作にしたくなかったからでした。まだまだFANFUNで表現してみたいことがいっぱい残っており、細かな改良などをしたかったのでNEWを付けた形にしたように覚えています。
そのため最後の最後にタイトルにNEWをつけることになりました。
これがタイトルの設計書
これが実際のパッケージ画面。表面に「ニュー」と書いてあるのが特徴です
当時、もっと多くの機種に移植していればよかったのかもしれませんが、当時は学生でそんな事まで考えていなかったですね。
次回は移植にあたって機種の特徴を活かす話題について書きたいと思います。
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