黎明期のパソコンゲーム開発#5
■パソコン黎明期 ~当時のパソコン~
1.広告から見た当時のパソコン
黎明期のパソコンは主に電気屋やパーツセンターといった場所で売られている場合が多く、パソコンショップが出来たのはある程度パソコンが売れ始めてからになってからと思います。
I/OやASCIIにも多くのパソコンの広告が掲載されていましたが、当初はパソコンの単体販売が多かったものの、次第にモニタやソフトの組み合わせといった販売形態になってきました。
こちらはSHARPのMZシリーズの広告。「クリーンコンピューター」をうたい文句にしており、カセットテープを入れ替えればBASIC以外のプログラミング言語にも入れ替えができる設計になっていました。
こちらは海外のパソコン。一体型の独特のフォルムにそそられ「ほしい!」と思っていましたが当時は高額で購入できませんでした。
夢のアップル。こちらも高くて手が出なかったけど、魅力的なソフトがあり、デザイン・アイデアともに最高。
2.広告に見る当時のソフト販売・流通
こちらは東芝PASOPIA7の広告。パソコン+ソフトで売り込み、「ソフト充実」と次第にソフトで差をつける広告が増えていったように思います。
パソコン以外のメーカなども徐々にソフトを提供。こちらはHALさんの広告。PC-8001用のPCGを動かすソフトの販売を行っていました。
当時、徐々にパソコンショップが出来始めていましたが、同時にソフトウェアの販売・流通という流れも出来始めていました。こちらはソフトバンクの初期の広告。
後に経緯を掲載する予定ですが、自分が当時作った作品が広告に載ったこともありました。
パソコン黎明期はパソコン単体というハード売りから、徐々にソフトウェアの販売・流通に広がり、ようやくパソコン市場というマーケットが出来上がりつつある時代だったように思います。
※ここまでは「パソコン黎明期」として、当時の時代背景を書いていきましたが、次回からは当時のBASICの楽しみ方や、パソコンゲーム開発に向けて奮闘していった点について書いていきたいと思います。