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大学生の将棋大会に出るために

団体戦に出るには将棋部員数が必要

大学将棋には各大学将棋部のXアカウントから、華やかに実況を繰り広げる文化があり、特に年末に行われる7人制全国大会「学生王座戦」は注目を集めます。

大学で将棋をやりたい高校生はどこの大学に入れば大学の団体戦に出られるのかについて書いてみます。

将棋部がない大学もたくさんありますし、あっても7人や5人チームで団体戦に出るほど部員がいない、部員の数はいても他で忙しく人数揃えて大会に出るほど熱心ではないケースもあります。団体戦に出たいならば(特に全国大会に出たいならば)ある程度は部員がいて強い大学に入らないと、難しいのです。

他大学の学生を受け入れている将棋部もあります。ですが、全国大会とそれにつながる地区大会は同じ大学の学生だけのチームでないと出場できません。

※個人戦はどの大学であっても出ることは可能ですが、基本的に自分で情報を集めたり問い合わせしたりする必要があります。下の方に書きます。

主な大学生の全国大会

  • 6月 個人戦 学生名人戦(32人)東京

  • 9月 5人制団体戦 トリプルアイズ杯(10校)埼玉県浦和

  • 12月 個人戦 学生王将戦=十傑戦(16人)三重県四日市

  • 12月 個人戦 女流学生名人戦(女子は少ないため希望者は出られ20人程度)三重県四日市

  • 12月 7人制団体戦 学生王座戦(10校)三重県四日市

主な大学生の全国大会はこの5つです。大学生の大会は各大学から理事を出したりして、学生の自主運営で行われています。※12月の3大会は個人戦2つが並行して2日間、団体戦が3日間の5日連続で行われます。

学生将棋は全国8つのブロックに分かれて、それぞれのブロック内で大会を実施しています。団体戦の全国大会に関東と関西からは上位2校、他の6ブロックからは優勝した1校ずつが出場します。

各ブロックのサイトとX(Twitter)アカウントです。

関東大学将棋連盟 http://kantoshogi.web.fc2.com/  @kantoshogi

関西学生将棋連盟 https://w.atwiki.jp/kansai_syogi/pages/1.html  @kansaishougi

北海道学生将棋連盟 https://hokkaidougakuseisyougi.jimdofree.com/ @hokkaido_syougi

東北学生将棋連盟 https://thkgakuseishogi.bbs.fc2.com/  @tohokushogi

北信越学生将棋連盟 https://ayukat717.wixsite.com/mysite  @hokushin_shogi

中部学生将棋連盟 http://chubushogi.web.fc2.com/  @chubushogi

中四国学生将棋連盟 https://chushikokusyogigakuseirenmei.fc2.page/ @chushiunishogi

全九州学生将棋連盟 https://w.atwiki.jp/kyushushogi/pages/1.html @kyushushogi

更新が止まっているサイトもあり、X(Twitter)のみで情報発信をしているケースもあります。

また全国大会の結果は 全国大会を運営する全日本学生将棋連盟に掲載されています。 http://gakurenshogi.web.fc2.com/ @zennichi_shogi

団体戦結果を見れば将棋部の強さが分かる

各地区の団体戦の結果も載っています。それをを見れば、どこの大学に将棋部があって、団体戦で上位に入っているのはどこかが分かります。地方の国公立も視野に入れると、進路の選択肢に幅が出ると思います。

加盟校が多い地区(関東や関西など)の団体戦は順位戦のようにABC級にクラス分けされていて、春と秋の年二回の大会の成績によってクラスが上下します。A級で上位に入ることが全国大会に出場するために必要なので(B級以下からでも可能な競技方法が採用される場合もある)、全国大会に出たいのであればA級の大学に入るほうが確率は高いです。

大学将棋部の大半がX(Twitter)のアカウントを持っていて大会結果などをポストしているので、気になる大学があればフォローしておくと良いと思います。〇〇大学 将棋部(または将棋研究会や将棋サークル)で検索すると見つかります。

コロナ禍により大学生のサークル活動自体が下火になった現状もあり、以前は団体戦に出ていたけれど出なくなってしまったケースもあるので、最近の大会参加状況を把握しておいたほうが良さそうです。

大学のオープンキャンパスで将棋部が開放されていたり、大学祭に将棋部が参加していたりする場合もあります。X(Twitter)でそんな情報が流れたら行ってみれば、現役の将棋部員から直接、話を聞くこともできます。
そんな機会が無くても、高校生の質問のDMやメールなら、だいたい返信もしてくれるのではないかと思います。

将棋部がない大学からでも個人戦に出場は可能

個人戦については、将棋部がない大学からも出ることができます。ただし、大会の案内や参加申し込みは、各地区の学生将棋連盟と加盟大学の間で行われることが多いです。個人戦に出たいのであれば、上記の各地区の学生将棋連盟に問い合わせが必要です。
他大学の将棋部にインカレの形で参加して、大会の情報を教えてもらったり一緒に大会申し込みしてもらっている学生もいるようです。

新しく大学に将棋部を立ち上げたとか、休眠状態だった将棋部を復活させたので個人戦、団体戦に出たい場合も、学生将棋連盟に問い合わせるといいと思います。大学から公認されていない将棋部であっても団体戦を含めた大会に出ることは可能です。

大学は全員が行くものではないし、将棋のために行くものでもないでしょう。現在のトップアマは元奨励会と大学将棋ガチ勢が半々くらいですが、どちらでもない方もいます。将棋はどこかに所属しなくても続けることはできます。

ただ、大会運営を通じ、将棋に打ち込んでいた高校生が将棋部のない大学に進学して、そのまま将棋をやめてしまうというケースをいくつも見てきました。その一方で高校まで全国大会の経験がなかった生徒さんが大学の将棋部に入り、団体戦も経験したことで大きく棋力を伸ばした例もあります。

将棋を続けるには、高校大会や大学大会など同じ年代が集まる大会への出場は大きな意味があります。それは進学先にも左右されるのですが、情報が行きわたっていないので、その一助になればと書いてみました。

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