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引っ越し作業してみない。引っ越すけれど。

東京から離れて6ヶ月。新しい仕事が決まり、僕は再度東京に住むことになりました。しかしながら、永遠に東京勤務、というわけではなく、いずれまた他の場所に移る、ということで、徹底的にモノを捨てまくり、スーツケースとリュック一つで引っ越してみることにしました。

そもそも海外で約1年間バックパッカーをしていた身分。35Lのリュックに全てをぶち込んで生きていたと思えば、それは国内でも可能なような気がしてならなかったのです。

しかしながら、会社員として働く以上、バックパッカーの時に加えて必要なものは出てきます。スーツ、ワイシャツ数枚、革靴、ネクタイ。それを考えた結果、今回はバックパック1つではなく、スーツケースも抱えながらの引っ越しとなりました。

前回の宮崎の生活も、引っ越して半年しか経っていませんでしたが、それでもどうしても手放せない家具は発生していました。

引っ越しに際して捨てられなかったものは、レコードプレーヤ、レコード。それからお気に入りのマグカップとコーヒーカップ、デロンギのグラインド式のコーヒーミル。

音楽はいくらでも持ち運べる時代になりました。僕も実際spotifyに月額登録しているし、iPhoneで音楽を聞く時はいつもspotifyです。しかしながら、このブログにおいて数回レコードの記事を書いたとおり、レコードを聞く時間というのは至福の時なわけです。好きなウイスキーを飲む時のように。

コーヒーに関しても同様。デロンギのコーヒーミルは1万円くらいのものでしたが、捨てるにはちょっと勿体なかった。保管場所があれば、保管していて貰えれば幸い。そこまでかさばる物でもなかったから。

なので、それらは申し訳ありませんでしたが、実家に送らせていただきました。きちんと今の彼女と結婚して、腰を据えて住み始めた時に、受け取りにいって、使えるように。

と、いうことで手放せないものは実家というノアの方舟に乗せましたが、それを除いては、不要なモノに囲まれ続けた生活でした。冷蔵庫、テレビ、ベッド、布団。全て宿にはついているものです。今回はそれをAirbnbで解決してしまおう、という試みです。

今住んでいる家は、完全にAirbnbで契約した宿です。東京都江戸川区、一ヶ月74000円。光熱費込、敷金、礼金なし。家の設備はおぞましいほど揃っています。冷蔵庫、トースター、電子レンジ、セミダブルのマットレス、鍋、食器、アイロン、アイロン台、バスタオル、テレビ、除湿機、そしてWifi付き。

職場の代々木まで電車30分で1本。光熱費も通信費も掛からない。いささか面倒なのは住所登録と郵便転送あたりですが、ここらへんはなんとかなるかな、と思っています。非常にライトで、暮らすということだけにフォーカスして、あとは仕事に集中していく。

今まで引っ越しというものを何度か体験はしていますが、敷金、礼金なし。ネットで全て処理を終えて、当日はキーボックスから鍵を取り出して、荷物を置いて、ひとまずプシュッと黒ラベル。このコロナ禍において、外国人観光客が少なくなり、宿泊者をなかなか得られない首都圏の宿泊者を求める数多いAirbnb物件というのは、もしかしたら日本人にとっては一種のボーナスタイムなのかもしれません。

バックパッカーを通じて、「旅をするように、生きていきたい」と思っていた自分には最高の条件と環境。もっと身軽に、もっと気軽に、働いて、生活していける時代が、いろいろ大変なこのコロナ禍の数少ない恩恵の一つとして残れば、いいのかもしれませんね。

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