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元試験官にきいた!英検1級の二次試験(面接)のコツ

はじめに

こんにちは。みやです。20歳、大学生です。英語学習が好きです。

【私が持っている英語の資格・テストスコア】
・IELTS overall 7.5(受験日:2020年11月19日)
・英検1級(資格認定日:2021年2月26日)
・TOEIC (L&R) 990点(受験日:2021年3月21日)

この記事では、英検1級の二次試験対策についてお話します。

私は2020年度第3回目の試験で英検1級に合格しました。当時私は大学2年生、19歳でした。

1級の筆記試験の合格発表後、大学の英語の先生に、「筆記試験に受かったので今度二次試験を受けるんです」と話したら、その先生が英検1級の面接官をしていたことがあったと教えてくれました。

先生は、ポールという名前のアメリカ出身の方です。今回は、ポールがくれた面接のアドバイスを共有します。

※この記事は、英検1級の面接の内容を詳しく説明するものでも、合格するための勉強方法を紹介するものでもありません。また、この記事は2021年の2月に聞いた話にもとづいています。


私の英語学習歴について

本題に入る前に、私の英語歴について少しお話します。私は中学1年生、13歳のときから英語を勉強しています。都立の中学校に入学し、その中学校で英語を学びはじめました。留学経験はありません。

自慢をすると、私は英検「特別賞」を持っています。英検によると、「この賞は、5級〜1級のすべての級に合格し、中でも特に優秀な成績を収められた方に対してお送りする賞」らしいです。私は、特別賞をもらってはじめてこの賞の存在について知りました。英検からレターパックでこの賞状が届いた時、品名が「表彰状」となっていて、「なんなんだこれは」とびっくりしました。すごく嬉しかったです。皆さんもこの賞をもしかしたらもらえるかもしれないですね!


英検1級の二次試験の内容(ざっくり)

英検1級の二次試験の内容を知らない人向けに試験内容をおおまかに説明すると、試験では、1つのトピックについて2分間スピーチをし、自分の意見を述べなければいけません。5つのトピックが書かれた紙を渡され、1分間で、トピックを1つ選び、意見を考えなければいけません。かなり大変です。

ではここから、ポール(私の英語の先生)にもらったアドバイスについてお話します。


①落ち着いていこう

まず、ポールが言っていたのは、面接を試験と思わず、人間同士の会話と思ったほうがいい、ということでした。面接官が怖めの方かもしれないですし、試験中緊張するとは思いますが、面接官の方も同じ人間です。会話を楽しむ気持ちでいきましょう。

ポールが面接をした受験者の中に、スピーチの時間、緊張のあまりすごく焦ってしまった人がいたようで、あまりの慌てようにポールが''Please stop.''と言って受験者を止めたことがあるそうです。''Relax.''と言って受験者を落ち着かせたあと、スピーチをやり直してもらったと言っていました。とにかくリラックスしてほしいとのことでした。

緊張して話せないとなってしまうと、英語の評価のしようがないですよね。とにかく、落ち着いていきましょう。といっても、緊張したくてするわけではないので、自然と落ち着けたら苦労はしないですよね。

では、どうしたら緊張しないかというと、やはり事前に十分な練習をして、「準備をしたぞ」という自信をつけるのが大事だと思います。

私は試験中、私の面接をしてくれた英語ネイティブの方も、普段はポールみたいにどこかで英語の先生をやっているんだろうなあと思ってました。そう思っていたら、自然と親近感がわいてきて、あまり緊張しなかったです。


②面接官がみていること

次に、試験官が2次試験中に何をみているのかという話に移ります。
ポールは "how smooth you can talk'' つまり「どれくらいスムーズに話せるか」をみていると言っていました。

つづけて、ポールは、''The key is how well you convey your message.'' "Even if your opinion is wrong, it doesn't matter."と言っていました。「意見をうまく伝えられるかが大事」「意見が間違ってても問題ない」ということですね。意見が正しいかを評価するのではなく、面接官がみているのはあくまで意見を伝えるときの英語のスキルです。

ここからは、試験で使える英語表現を紹介します。

③試験で使える英語表現:スピーチの出だしで使える英語表現

まず、スピーチの出だしで使える表現についてです。

ポールがオススメする表現
(1) I'll try to address this very complex/difficult issue.
(2) This is a very interesting topic.
(3) Let me try to explain my opinion in two minutes.

1つめか2つめの表現と、3つめの表現を組み合わせて使うといいと思います。

私は実際に、スピーチの出だしで、
''I'll try to address this very difficult issue. Let me try to explain my opinion in two minutes.''と言っていました。

この表現のいいところは、時間稼ぎができるところです。1分間という短い準備時間でトピックを1つ選び、メインの主張を決め、それをサポートする理由を複数考えるのは本当に大変です。日本語でもこんなことはしませんし、日本語でやるにしても難しいと思います。

私はトピックを選ぶのにかなり時間をかけてしまいました。体感では30秒くらいかけてしまったと思います。30秒では意見がひとつしか浮かばなかったので、スピーチが始まってからも、話しながら何を言おうか考えていました。

紹介した表現は、自然とスピーチを始められるし、時間稼ぎにもなるしでオススメです。


④''I have ○ reasons"から卒業しよう

英検の対策本に限らず、世の英語の参考書をみると、
''I have (任意の数字) reasons to support my opinion.''といった表現をよくみかけます。
この、''I have two reasons to support my opinion.'' 「理由は2つあります」というのはあまりオススメしません。

ポールによると、この表現をきくと少し稚拙に聞こえるらしいです。また、多くの受験者がこの表現を使うので、面接官が飽き飽きしてしまうみたいです。「面接官が飽き飽きするかどうかなんて構ってられないよ」と思うかもしれませんが、ありきたりな表現と違う表現を使えれば好印象を与えられると思います。

他にもこの表現をオススメしない理由があります。

それは、例えば最初に''I have two reasons.''と言ったあとに、本当にそのあとに言える理由が2つとは限らないからです。

スピーチでは、聞かれていること(トピック)に対して否定か肯定かどちらかの立場を取り、それをサポートする理由を2〜3個言うのがよいと言われています。私は2つ理由が言えたらいいと思います。

私が試験を受けたとき選んだトピックは、「年功序列制度は日本のビジネス社会において悪影響を与えているかどうか」でした。

理由を2個言おうとしたんですが、スピーチの序盤で時間稼ぎをしたのにもかかわらず、理由が1個しか思い浮かびませんでした。「年功序列制度だと、スキルのある人々が正当に評価されない。長く働いているだけのスキルのない人がお給料をたくさんもらうのはおかしい。若くて仕事がバリバリできる人でも、年功序列制度のもとでは働くやる気が出ない」みたいなことを、約2分間言い方をかえながらずっと話してました(つらかったです)。

もし、私がスピーチの出だしで「理由は2つあります」って言ったのに2個理由が挙げられなかったら少し「あれ?」と思われると思います。私の場合は1つしか理由が思い浮かばなかったですが、最初に「理由は2つあります」と言ったけれど、話しているうちに良いアイデアが浮かんで理由を3つ言いたいとなった時にも少し困りますよね。「最初に理由は2つって言ったけどやっぱり3つ」と訂正してもいいとは思いますが、それを言う時間が少しもったいないように思えます。

とにかく、序盤で''I have two reasons to support my opinion.''というのはやめておきましょう。

ポールは''firstly'', ''next'', ''finally''を使うといいよと言っていました。


⑤まだ話したいことがあるのに話しきれずスピーチの時間が終わってしまった場合の英語表現

2分を過ぎたら、だらだら話し続けず、なるべくはやめに切り上げましょう。
ポールが教えてくれたスピーチを切り上げる英語表現を紹介します。

(1) I had another idea but okay. Thank you for your time.
(2) I couldn't talk about the last reason but okay. Thank you.

(私は時間が足りなくなるどころかあまったので、上記の表現は使わなかったです。なにせ理由がひとつしか……。ひとつしか思い浮かばなくても受かりますよ、みなさん!)
時間が足りなくなったらぜひ使ってください。


時計の持ち込みについて

ポールに試験中、腕時計をみながら話していいのか聞くと、「あ、いいんじゃない?」みたいな反応でした。ポールが面接官をやっていたとき、腕時計に関してはとくに規定がなかったようです。ただ、事前に練習し、2分間の感覚をつけてから行った方がいいと思います。

私は試験中、念の為腕時計を持っていきました。ちなみに私が行った試験室には時計がありませんでした。

スピーチ中は、考えるのと話すのに必死で、時計を見るひまがありませんでした。ちらっとみようかなと思っていたのですが、スピーチを始めた時に秒針がどこにあったのか忘れてしまったので時計をみませんでした(あほです)。事前に2分の感覚をつけて試験に挑んだので、結局はそれほど困らなかったです。体感だと、1分50秒くらいでスピーチを終わらせられたと思います。


さいごに

普段1分間の準備時間で2分間のスピーチをすることなんてないですし、しかもそれを英語でやらなければいけないのは本当に大変です。

そんな試験に挑もうと対策をしているみなさんはとても素敵だと思います。頑張ってください!


ではでは、幸運を祈ります🤞

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