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第64回宝塚記念 追い切り評価

こんばんは、宮下綾斗です!
今週は上半期の中央競馬を締めくくるオールスターGⅠ、宝塚記念の追い切り評価を自分なりに付けてみました!
前回投稿した日本ダービーではA評価のタスティエーラとソールオリエンスがワンツーフィニッシュ、3着にもB+評価のハーツコンチェルトが食い込み個人的にはまずまずの結果
今年の宝塚記念は2年ぶりに現地での観戦となったため、俄然気合いが入るところ…!


追い切り評価は上から順にA+、A、B+、B、Cの5段階で振り分けています(ただしA+は追い切りを見て「これは!」と思った馬にしか打たないつもりなので、基本的にはA〜Cの4段階になると思います

馬名 鞍上
日時 コースと馬場状態
全体時計 評価
短評(的なもの)

アスクビクターモア 助手
6/21 美浦南W 良
82.2-65.3-50.2-36.1-11.5 B+

〜逆襲誓うクラシックホース〜
最終追いはWコースで単走追い
ハイレベル世代と名高い現4歳世代の菊花賞馬
坂路主体だった前走時とは異なり、今回はトラック追い中心の調整内容
1週前追いでは前走時同様仕掛けに鋭い反応を見せており、前脚を強く叩きつけるこの馬らしいフットワーク
最終追いでは前走時と比較して全体的に若干の硬さを感じる走り方になっていた点で割引きましたが明確なデキ落ちとまでは思っておらず、目を引いた1週前追いの動きも加味した結果、評価としてはB+が妥当だろうという結論に至りました
近2走がともに人気を裏切る形となってしまいましたが、日経賞は珍しく出遅れる形で参考外
続く天皇賞では勝負どころでブレーキをかけられる不利があったことを考えると情状酌量の余地はあります
上記2つの敗戦で馬の精神面に影響が出ている可能性も無きにしも非ずですが、予想オッズ通り人気落ちが見込めるのなら妙味は十分あると見ていいでしょう

イクイノックス 助手
6/21 栗東CW 良
82.4-67.9-53.1-37.4-11.3 A

〜夏の仁川に6年遅れの凱歌を〜
最終追いはCWで3頭併せ
ドバイSCでのパフォーマンスが評価され国際レーティングは現役馬トップ
名実ともに世界最強の現役馬となったこの馬が夏のグランプリに参戦となりました
関東馬でありながら6月上旬には既に栗東入りしており、1週前のCW追いでは直線口を割る素振りを見せながらも終始楽な手応えで僚馬に先着
最終追いではより実践を意識した3頭併せを行い、軽く促しただけでスッと抜け出して最先着
A+評価を打った昨年の有馬記念時には及びませんが、海外遠征明け初戦でも動ける体勢は整ったとみてのA評価としました
唯一気になる点があるとすれば最終追いでも直線に入る前に行きたがるような素振りを見せていた点ですが、レースで終始かかりっぱなしで自滅するような展開にならない限りは馬券圏内の確率はかなり高いと見ていいでしょう
父キタサンブラックが獲れなかった宝塚のタイトル奪取の可能性は十分ありそうです

ヴェラアズール 調教師
6/21 栗東CW 良
82.2-66.6-52.1-37.2-11.3 B

〜カギは内回りへの対応力〜
最終追いはCWで単走追い
昨年のジャパンC勝ち馬
最終追いでは前走時同様気難しい仕草を見せており折り合い面に不安は残りますが、終いの切れ味はこの馬らしい鋭さを見せていましたため、状態そのものは悪くなさそうです
ただし宝塚記念では瞬発力よりも持続力を問われるレース質になることが多く、GⅠ馬としての能力は認めつつ、今回の舞台への適性という意味では疑問符がつきます
今年のレースがスローの切れ味勝負になれば出番もあるかもしれませんが…?

カラテ 助手
6/21 栗東坂路 良
54.0-39.1-25.4-12.5 B

〜番狂わせ狙う古豪〜
最終追いは坂路で単走追い
7歳にして59kgを背負い重賞を勝つ衰え知らずの老兵
前走から間隔が短い分中間で目立つ時計こそ出していませんが、1週前と最終追いの坂路では前走時同様伸びやかな走りを見せており、状態はいい意味で平行線といった気配に映りました
あとは近2走からメンバーレベルがグッと引き上がるGⅠの舞台で人気上位勢にどこまで食い下がれるか…といったところでしょうか
荒れ馬場に関しては特に苦にしないタイプなので、人気がなければ3連系のヒモ穴には一考の余地はあるかもしれません

ジェラルディーナ 団野
6/22 栗東CW 稍重
72.4-55.6-38.6-11.4 B

〜貴婦人の娘がレジェンドと新コンビ〜
昨年同じ舞台で行われたエリザベス女王杯でGⅠ初制覇
1週前のCW追いでは武豊騎手が騎乗していましたが、映像からも発汗が目立ち、追ってからの動きも少し重く見えた分1週前時点での評価は低め
団野騎手が騎乗した最終追いでは1週前に追って負荷をかけていたこともあり馬の気に任せるような格好でしたが、1週前よりはよく見えたといった感じに映り評価としてはBが妥当という結論に落ち着きました
ただし調教評価が抜きん出ていなくとも今回の条件は噛み合う可能性の高い馬なだけに、何かしらの印は回しておきたいところです

ジャスティンパレス 鮫島駿
6/21 栗東CW 良
82.2-67.2-52.2-37.4-11.3 B+

〜連勝の勢い駆り、鞍上に悲願のタイトルを〜
最終追いはCWで2頭併せ
前走の天皇賞では6度目の挑戦でついにGⅠタイトルを獲得
近2走の鞍上を務めたルメール騎手がイクイノックスに騎乗するため、今回は昨年の菊花賞以来となる鮫島駿騎手とのコンビが復活しました
この中間は前走時同様坂路を中心に調整を重ねつつ
2週前、1週前、最終追いはCWでの追い切り
6F79.6-1F11.4をマークした1週前追いでは強めに追われた分ほぼ馬なりの僚馬と比較すると手応え劣勢もしっかり先着
最終追いでは2頭併せの内を走り、派手さは無かったものの先週とは違い一杯に追われる僚馬を持ったままでじわじわとリードを広げて余裕のある内容でした
今回の課題はやはり一気の距離短縮
京都春天→阪神宝塚は2003年のヒシミラクル以来連勝したケースが出ておらず、この馬自身これまでの戦績からしても長距離で持ち味が活きるタイプの馬に映るだけに中距離でも同じパフォーマンスが発揮できるかは未知数
人気ほどの信頼を置けるかといわれると…?

ジオグリフ 助手
6/21 栗東CW 良
85.2-68.6-53.3-38.4-11.5 C

〜皐月の輝き、取り戻せるか〜
最終追いはCWで3頭併せ
現時点でわずか2頭しかいないイクイノックスに土をつけた馬の1頭
3月下旬のドバイWC以来約3ヶ月ぶりの実戦復帰となる今回は同厩のイクイノックス同様6月上旬に栗東入りしての調整
ただこちらはイクイノックスと比較すると1週前、最終追いともに見栄えのしない動きであり、まだ本調子にはないと見てのC評価に
久々に舞台設定は向きそうな条件ではありますが、一変とまでは…?

スルーセブンシーズ 助手
6/21 栗東CW 良
64.4-50.2-35.7-11.2 B

〜旅路は夢の舞台へ〜
最終追いはCWで単走追い
前走の中山牝馬Sで重賞初制覇を決めて以来3ヶ月ぶりの実戦復帰
1週前追いのCW単走追いでは終いに重点を置いた調整でまずまずの動き
最終追いでも終いはキレのある動きを見せており久々でも動ける体勢は整っていそうです
とはいえ牡馬を交えての中距離GⅠで通用するだけの裏付けに乏しく、デキの良さは認めつつも苦戦は免れないだろうというのが個人的な見解です
父は14年前の覇者ドリームジャーニー、鞍上もグランプリにめっぽう強い池添騎手ではありますが、道中の立ち回り等でどうにかできる相手にも思えず…?

ダノンザキッド 助手
6/21 栗東坂路 良
53.4-38.6-24.9-12.2 B

〜あと一歩の惜敗続きにピリオドを〜
最終追いは坂路で単走追い
かれこれ2年以上勝ち星からは遠ざかっているものの、近走はGⅠでも幾度となく馬券に絡んでいる馬
この中間はCWと坂路をバランスよく使い分けるような形で調整を重ねており、1週前のCW追いでは首の高さがやや気になるもフットワーク自体は上々で6F84.0-1F11.4をマーク
最終追いの坂路では序盤首を上げてフラつきを見せる場面こそあったものの、映像からはフットワークに時計以上の力強さを感じられ、B評価組の中では比較的上位の動きに映りました
あとは1ハロンの延長がどう響くかでしょう

ディープボンド 和田竜
6/21 栗東CW 良
81.2-65.9-51.7-37.3-11.7 B+

〜もう銀はいらない、目指すは頂点ひとつ〜
最終追いはCWで単走追い
前走の天皇賞では3年連続2着の珍記録を達成(これを達成と言っていいのかは微妙ですが)
1週前追いでは2頭併せの内を追走し、直線ゴーサインを出されるとグングン加速して僚馬を突き放し、図らずも偶然隣を走っていたGⅠ馬テーオーケインズとの追い比べになり6F79.8-1F11.3と非常に中身の濃い1週前追いを披露
単走の最終追いでもこの馬らしい跳びの大きなフットワークで走れており、前走から引き続き好調を維持していると見て今回B+評価の1頭にしました
懸念点としては大幅距離短縮で道中の追走力が求められ、なおかつメンバーレベルの引き上げられた今回の相手でどれだけ戦えるか
この辺りが課題になるでしょう

ドゥラエレーデ 幸
6/21 栗東CW 良
78.8-64.6-50.9-36.0-11.5 B+

〜型破りな若武者、グランプリに見参〜
最終追いはCWで単走追い
前走のダービーではまさかの落馬競走中止
さすがにそれでは不完全燃焼ということなのか、今回唯一の3歳馬として参戦する運びに
1週前追いのCW単走追いでは序盤ゆったりと入り終い重点の走りでラスト1F11.3をマーク
同じく単走の最終追いでは馬もスイッチが入ったのか1週前よりも素軽い走りを見せており、後半3Fこそ13.4-11.1-11.5とラスト1Fで失速する形となりましたが6Fの時計が78.8ならそこまで気にする必要はないと見て、今回はB+評価の1頭としました
斤量53kgは魅力的なだけに、あとは古馬勢相手にどこまで通用するかがポイントになりそうです

ブレークアップ 川田
6/21 栗東坂路 良
53.7-38.9-25.3-12.4 C

〜実績豊富な距離で前進を〜
最終追いは坂路で2頭併せ
昨年のAR共和国杯勝ち馬
この中間はCWで3週連続ラスト1F11秒台半ば〜後半をマークしていますが、最終追いの坂路ではこれといって強調する要素が見当たらず、ごく平凡な内容
個人的には前走の方がまだよく見えた分、今回はC評価としました
6走前のジューンSが後のジャパンC勝ち馬ヴェラアズールからコンマ3秒に走ったことはありますが、それだけではこの距離帯で一線級のメンバーと渡り合える裏付けとしては弱く、川田騎手騎乗といえどこの馬を圏内にまで持ってくるのは至難の業に思えます

プラダリア 調教師
6/21 栗東坂路 良
53.5-38.8-25.3-12.6 B

〜一度使われた上積みやいかに?〜
最終追いは坂路で単走追い
昨年は青葉賞を勝ちダービーでも掲示板入りの実績を持つ馬
この中間はCWと坂路の併用で調整されており、1週前のCWでは6F82.4からラスト3Fで14.2-11.4-11.4を計測
最終追いの坂路では前走時同様最後まで集中力を保ったまま程よく前進気勢のある走りを見せており、状態としてはまずまずの雰囲気に映りました
ただしテン乗りかつGⅠ実績に乏しい菱田騎手への乗り替わりは個人的に割引と判断しており、上位台頭には何かしら展開面のアドバンテージが欲しいところです

ボッケリーニ 助手
6/21 栗東坂路 良
53.7-39.1-24.8-12.0 B

〜狙うは全兄弟制覇の殊勲〜
最終追いは坂路で単走追い
8年前にこのレースを制したラブリーデイの全弟にあたるこの馬
この中間は間隔が詰まっている分ハードな時計は出していませんが、最終追いの坂路では後半2Fでの伸び脚が目立ち、前走時と比較しても仕上がりは概ねキープできているように感じます
GⅡ以下では安定感のある成績を残していますが、GⅠでは2戦ともに大敗しているためそこをどう捉えるか…
とはいえ前走は着差以上の強い内容でしたし、阪神内回りへの一定の舞台適性は証明した格好
個人的には人気がなければヒモ穴に押さえるつもりです

モズベッロ 助手
6/21 栗東坂路 良
54.2-39.3-25.4-12.6 C

〜3年前の波乱の立役者〜
最終追いは坂路で2頭併せ
3年前のこのレースでは12人気の低評価を覆し3着に激走
2年前の大阪杯では馬場の味方こそあれど、三冠馬コントレイルに先着した実績持ちの馬
鳴尾記念経由でここに向かった分中間に特筆するような時計はなく、最終追いでは口向きの悪さを見せていたことに加えて追われてからの反応もいまひとつで評価としては割り引いた形です
前走は良馬場のレースながら勝ったボッケリーニから0.3秒と善戦してはいましたが、そこで勝ち切れなかった馬がGⅠ馬相手に真っ向勝負を挑めるとは考えにくく…

ユニコーンライオン 坂井瑠
6/21 栗東CW 良
85.0-69.3-54.2-38.5-11.8 C

〜2年前に掴み損ねたタイトルを今度こそ〜
最終追いはCWで2頭併せ
一昨年のこのレースの2着馬ですが、1週前のCW追いでは2頭併せで強めに追われるも反応鈍く見栄えのしない走り
最終追いでも僚馬に先着こそしていますが、映像を見ても直線でのエンジンのかかりの遅さは否めず、往年の走りを望むのは酷と見てのC評価に
一昨年とは臨戦過程が全く異なりますし、同型にもアスクビクターモアや斤量の軽いドゥラエレーデがいることを考えると、ここでは軽視せざるを得ないといった印象です

ライラック 石川裕
6/21 美浦南W 良
83.7-67.2-52.6-37.7-11.7 B

〜あっと驚く大駆けをもう一度〜
最終追いはWコースで2頭併せ
同じ舞台で行われた昨年のエリザベス女王杯では12人気ながら2着に激走し波乱を演出
1週前追いでは3頭併せの最内を走り、持ったままで外の僚馬に並びかけて併入とまずまずの内容
最終追いでも2頭併せの内を追走して悪くない脚さばきを見せており、この馬なりには動けていました
評価としてはBを打ちましたが、さすがにこの豪華メンバー相手では家賃の高さが否めず、馬券的には静観が妥当に思えます


評価の高かった馬をまとめるとこんな感じです!

B評価以下で気になる馬

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(今年の宝塚記念、みなさんはどの馬に夢を託しますか?)

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