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第167回天皇賞(春) 追い切り評価

こんばんは、宮下綾斗です!
今週は3年ぶりの京都開催となる伝統の春の盾、天皇賞(春)の追い切り評価を自分なりに付けてみました!
前回noteの方へ投稿させていただいた桜花賞では、A+評価を打ったリバティアイランドが圧倒的人気に応え見事桜の女王に!
2.3着にもそれぞれA評価を打ったコナコーストとペリファーニアが好走し、A評価以上を打った4頭中3頭で馬券圏内を独占する快挙!

今週もこの調子で好走馬を見抜いていきたいところ…!


追い切り評価は上から順にA+、A、B+、B、Cの5段階で振り分けています(ただしA+は追い切りを見て「これは!」と思った馬にしか打たないつもりなので、基本的にはA〜Cの4段階になると思います)

馬名 鞍上
日時 コースと馬場状態
全体時計 評価
短評(的なもの)

アイアンバローズ 助手
4/26 栗東CW 重
98.1-82.0-67.4-53.2-38.3-11.9 B

〜2年ぶりの金星狙う長距離砲〜
最終追いはCWで単走追い
今回人気の一角に支持されているジャスティンパレスの2つ上の半兄にあたるこの馬
この中間はCW追いで3週連続ラスト1F11秒台をマークしており、1週前は強めに追われて6F85.2-1F11.4
最終追いでは馬なりで6F82.0-11.9をマーク
映像では1週前最終追いともに程よく前進気勢が感じられ、この馬なりには順調に仕上がったように映ります
ただし今回上位人気のメンバーと比較するとさすがに格が落ちる感は否めず、馬券的には押さえ程度の評価が妥当といったところでしょうか
上位台頭には何かしら展開面の助けが欲しいところ

アスクビクターモア 助手
4/26 美浦南W 重
82.8-66.1-51.2-37.3-11.8 A

〜汚名返上はこの大舞台で〜
最終追いはWコースで単走追い
言わずと知れた昨年の菊花賞馬
この中間は3週連続Wコースでラスト1F11秒台をマーク
1週前追いの映像では前脚を力強く地面に叩きつけるこの馬らしいフットワークを見せ、馬なりでも手応えは十分といった具合
最終追いでも全身を大きく使ってバネの効いたような気持ちのいい走りをしているのが確認でき、巻き返しの準備は万全とみてのA評価
前走はまさかの出遅れで不本意な敗戦となりましたが、最後はまともに追っていなかったことも考えれば着順は度外視できますし、今回の仕上がり具合を見るに巻き返しにも警戒して然るべきでしょう
あとはテン乗りとなる横山武騎手がどういったレースプランを立てるかが鍵となりそうです

アフリカンゴールド 助手
4/26 栗東CW 重
83.0-67.6-53.2-38.4-12.0 B

〜黄金を追い求めし古兵〜
最終追いはCWで単走追い
2週前のCW追いでは終盤失速しながらも6F79.8の猛時計
同じくCWの1週前追いでも6F81.4-1F11.9をマークして積極的に負荷をかけている様子
ただし最終追いでは助手が直線気合いをつけた割にはやや物足りない内容に映った分割引きとしました
前走は果敢にハナを切り直線あわやの見せ場もありましたが、今回は更なる相手強化に加えて痛恨の大外枠…ハナを取りに行くにしろ行かないにしろ、苦戦は免れないでしょう

エンドロール 永野
4/26 美浦南W 重
85.0-68.5-53.2-38.6-11.7 C

〜格上挑戦での大番狂わせなるか〜
最終追いはWコースで単走追い
3勝クラスながらGⅠへの格上挑戦
この中間はWコース追いでラスト1F11秒台を連発してはいますが、全体時計の遅さを考えるとこれ自体は高く評価するに至らず
1週前と最終追いで見せていた頭の高い(ロスの大きい)走りを見てもGⅠで通用する動きとは考えにくく、今回はC評価が妥当と判断しました
ここでの経験が後に活きてくれれば…

サンレイポケット M.デムーロ
4/26 栗東坂路 重
55.9-40.9-26.5-13.2 B

〜経験豊富な8歳古豪〜
最終追いは坂路で2頭併せ
距離こそ違えど、かつてはダービー馬シャフリヤールとコンマ2秒の接戦を演じた経験を持つこの馬
この中間は2週前と1週前のCWでともに6F80秒台、1F11秒台後半をマークし、映像を見ても全盛期ほどではありませんが現状の彼なりに及第点の動きには映りました
中間に負荷をかけた分最終追いは2頭併せで軽く流す程度なので時計は出ていませんが、仕上がりとしてはまずまずの状態にあると思います
ただ今回は上位人気の面々がかなり強いこともあり、圏内を狙いに行くなら道中後方で脚を溜め、直線何頭交わせるか?といった感じになるかもしれません
馬券的には3着候補のヒモに押さえるかどうか…といった具合になりそうです

シルヴァーソニック レーン
4/26 栗東坂路 重
55.5-40.4-26.7-13.5 B+

〜充実の7歳馬、悲願の盾奪取へ〜
最終追いは坂路で単走追い
明け7歳ながら重賞2連勝中と、昨年の今頃よりも勢いを持っての参戦
中間は坂路を中心にしつつ、2週前追いと1週前追いはCWで時計を出して最終追いは坂路で時計を出す形
2頭併せのCW1週前追いでは直線強めに追われて身体全体を大きく動かした走りを見せ、6F83.1-1F11.3をマーク
最後は外の僚馬に追いつかれはしましたがこれは相手もよく動いていたとみて大きな減点はしていません
最終追いは坂路単走で軽めの分時計は地味ですが、中間の内容を考慮して今回はB+評価とさせていただきました
この馬とのコンビで長距離重賞2勝のレーン騎手を確保できたのもこの馬にはプラス材料でしょう
あとは上位人気の面々にどこまで食い下がれるかでしょう

ジャスティンパレス ルメール
4/26 栗東CW 重
83.8-67.6-52.4-37.2-12.0 B+

〜"英雄"の息子、最後の大物に名乗り〜
最終追いはCWで2頭併せ
ボルドグフーシュとの再戦となった前走の阪神大賞典では逆転を果たし重賞2勝目をマーク
この中間は坂路を中心に調整され、2週前、1週前、最終追いはCWでの追い切り
1週前追いでは2頭併せの外側を追走し、鞍上のアクションに応えるかのような活気十分の動きを見せて6F81.0-3F36.6-1F11.4をマーク
最終追いは2頭併せの内を走り、若干首の使い方がきごちなく感じたこと以外は概ね評価できる内容でした
"英雄"ディープインパクトがこの世を去ってからすでに3年半余り
残された現役産駒の数も徐々に減りゆく中、この大一番を制して最後の大物に名乗りをあげるという結末も、まんざら絵空事でもないのかもしれません

タイトルホルダー 横山和
4/26 美浦南W 重
82.7-66.5-51.7-37.9-12.1 A

〜盾のタイトル防衛なるか〜
最終追いはWコースで2頭併せ
今年はディフェンディングチャンピオンとして挑戦を受けて立つ立場に
1週前のWコース追いが秀逸な内容
2頭併せの内を追走し、一杯に追われた古馬OPのアライバルを楽な手応えで並ぶ間もなく抜き去って悠々先着
ラスト3F推移も13.0-11.8-11.2と文句のつけようがない見事な加速ラップで高く評価できる内容でした
その反面、最終追いでは時折鶴首気味の走りになっていたことに加えて外の僚馬を気にして集中力を欠くような形となっていたのが引っかかり若干の割引き
これがなければA+評価を打っていた可能性もありますが、1週前の動きも加味して今回はA評価の1頭とさせていただきました
既に今の実績でも文句無しの現役トップステイヤーといえる同馬ですが、仁川から淀に盾の舞台が移った今年、その地位を盤石のものとすることができるか注目です

ディープボンド 和田竜
4/26 栗東CW 重
84.0-67.9-53.2-38.1-12.0 B+

〜掴みたいラストチャンス〜
最終追いはCWで単走追い
ここまでGⅡ4勝、GⅠでも2着3回の実績持ち
前走後も普段通りの調整を重ね、1週前のCW追いでは2頭併せの内から最後まで強めに追われ、6F79.8-1F11.4をマーク
僚馬を完全には突き放せなかった分昨年よりも衰えは多少なりともありそうですが、それでもこの馬らしい跳びの大きなフットワークを見せて及第点といった雰囲気
最終追いは単走馬なりで時計はそこそこといった具合でしたが、これは1週前が本追い切りだった分と考えて問題ないと思います
さすがにA+評価を打った昨年には及びませんが、横の比較では上位のグループに入るとジャッジし今回はB+評価としました
ただし昨年の秋からは走りに衰えが見えてきた感もあり、前走も苦手な瞬発力勝負になったとはいえ逃げたアフリカンゴールドをかわせなかったのは引っかかるところ
もしかするとここがGⅠで勝負になる最後のチャンスかもしれません
馬券としても一応相手には組み込みたいところですが、昨年と比較すると重めの印は打ちにくい印象です

ディープモンスター 助手
4/26 栗東坂路 重
54.0-39.1-25.2-12.4 B

〜未完の大器は長距離で花開くか〜
最終追いは坂路で単走追い
1週前のCW2頭併せでは終盤強めに追われて負荷をかけ、最後は1馬身近くの差で先着
少々力みが強いような走りではあったものの、全体的な評価としては及第点といった印象でした
最終追いでも首回りに変に力が入っている(動きが硬く映る)ような走り方をしており、この馬なりに動けてはいるのでしょうが人気上位勢と比較すると、どうしても見劣りしてしまう走りに感じました
この馬自身は一昨年の菊花賞で5着と長丁場適性が全く無いわけではありませんが、内目の好枠を活かしてロスなく立ち回ってやっと3着争いに絡めるかどうか…といったところではないでしょうか
このメンバー相手でも通用するという地力の裏付けにも乏しい以上、ここは厳しい戦いとなりそうです

ディアスティマ 北村友
4/26 栗東坂路 重
57.5-41.3-26.8-13.3 C

〜2年前に掴み損ねた勲章を〜
最終追いは坂路で単走追い
この中間は坂路のみでの調整
時計面も特に強調するような要素は見当たらず、1週前追い、最終追いの映像ともにただただ地味な動きのひと言
GⅠに向けての仕上げという風には見えず、ここはC評価としました
前走の日経賞は3着とはいえ、2kg重い斤量を背負ったタイトルホルダーには1.4秒もの大差を付けられており、その斤量差もイーブンになるこの舞台では家賃が高いという印象が正直なところです

トーセンカンビーナ 助手
4/26 美浦坂路 重
53.5-38.8-25.9-13.1 C

〜京都は3戦2勝の好相性〜
最終追いは坂路で2頭併せ
この中間は坂路のみでの調整を重ね、1週前と最終追いでは併せ馬で先着こそしていますが、内容的には地味のひと言で片付いてしまう程度のものであり、高く評価するには至らず
改修前の京都では3戦2勝、敗れた1戦も天皇賞(春)の5着と一定の京都適性はありそうですが、それだけでひっくり返せるような相手かといわれると…?

ヒュミドール 助手
4/26 美浦坂路 重
54.0-39.2-25.3-12.4 C

〜盾男と挑む久々の大舞台〜
最終追いは坂路で単走追い
前走のダイヤモンドSでは13人気の低評価を覆し2着に激走
この中間は1週前追いの前はWコース中心
その後は坂路中心への切り替えといった具合
Wコースでの1週前追いではステッキを使って促していますが馬の方が手応えいまひとつで評価できない動き
最終追いの坂路単走追いでも可もなく不可もなくといった印象で、全体的には地味な動きに映ります
今回は斤量2kg増に加えて一気の相手強化と、条件としてはかなり厳しくなった感もあり、馬券的には静観が妥当でしょう
これを圏内に持ってくるなら"盾男"こと、武豊騎手の手腕を称賛するしかありませんが…?

ブレークアップ 松山
4/26 栗東坂路 重
55.2-40.4-26.3-13.2 B

〜前走長丁場適性の片鱗を見せ〜
最終追いは坂路で2頭併せ
この中間は22日のCW追いで6F81.1を出していますが、ラスト3Fの推移が13.5-11.7-12.2と終い失速の分高い評価はできず、1週前追いの坂路では最後まで手前を替えずに走ってるのも割引き材料
最終追いでは僚馬にキッチリ差をつけて先着していますが、それでも評価としてはB止まりという結論になりました
前走は初の3000m級のレースで3着と好走してはいますが、流れがスローだったことも少なからず影響しているという見方もできるだけにメンバー強化+強力な逃げ先行型がいる今回は試金石の一戦となりそうです

ボルドグフーシュ 川田
4/26 栗東坂路 重
54.0-39.0-24.6-12.0 A

〜もう銀はいらない〜
最終追いは坂路で単走追い
主な勝ち鞍が2勝クラスの一宮特別という身でありながらGⅠで2度の連対、GⅡでも2着1回3着2回と能力は間違いなく重賞を獲れるだけのポテンシャルを持っている馬
この中間は前走同様1週前にCW追いで負荷をかけ、最終追いは坂路追いでサラッと流す程度に留める調整内容
1週前追いでは前走時同様やや頭の高い走り方ではありますが、終いの鋭い加速と脚の使い方はなかなかのものでした
最終追いの坂路でもやはり頭の高さは気になるものがありますが、前走時よりタイムも良化しており、休み明けをひと叩きされて青写真通り順調に仕上がったと見てよさそうです
枠は外目となりましたが見方を変えれば包まれるリスクが減ったとも取れますし、外差しも効く今の京都の芝ならペースが流れれば直線前をまとめて飲み込むシーンがあっても驚けません

マテンロウレオ 助手
4/26 栗東CW 重
83.3-68.7-54.3-39.0-11.9 C

〜一気の距離延長、秘策は〜
最終追いはCWで単走追い
この馬も重賞戦線で安定した走りを見せている明け4歳勢の1頭
この中間はCWで重点的に調整を重ねていますが、1週前追いでは外の未勝利馬にアッサリ交わされており評価できず
最終追いの単走追いでも強めに追われてなんとか動いたという印象が強く、前走からはデキ落ち感が否めない内容に映りました
加えて今回は外目の枠に振られたのも痛恨
内目の枠であればラチ沿いの好位からロスなく立ち回るという乗り方もできたかもしれませんが、この枠からでは…

メロディーレーン 助手
4/26 栗東坂路 重
55.7-40.7-26.4-13.2 C

〜小さな巨人、3年ぶりの淀の盾〜
最終追いは坂路で2頭併せ
この馬に関しては相変わらず小さな身体でよく頑張っています
今回も無事に完走して欲しいですね
…という当たり障りのないコメントだけでまとめるのもらしくないので軽く触れておきます(笑)

この中間は坂路を中心に追われ、23日の坂路と26日の坂路(最終追い)の前にCW追いで軽く時計を出す形
元々調教駆けしないタイプの馬ではありますが、今回も相変わらず非力な面が目立ち、評価としてはCが妥当というジャッジに
2走前にステイヤーズSで5着と健闘してはいますが、さすがにこの程度の実績でどうこうできるような相手ではなく、馬券的には静観が妥当でしょう

評価の高かった馬をまとめるとこんな感じです!

最後までご覧いただきありがとうございました!
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(今年の春天は買い目の組み立てが本当に難しい…!)

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