閑話休題⑤

さてさて。
noteで書き始めた当初は「霊感商法なんか無くなっちまえ」「霊感商法を信じる人を新たに作り出すような、スピ系オカルト情報を垂れ流してる人は恥を知れ」とか思いながら私小説を書いてました。
なんというか、色々あって頭が煮えてた状態でしたね。

書いてるうちに、こんな事を考えるようになりました。
「霊感商法に騙される女、カモ子というキャラを作ろう」と。それは自分の黒歴史を擬人化し語らせる事で、自分語りにありがちな「都合の悪い部分を隠したい欲求」を退ける効果があった、と思います。多分。

カモ子は霊の存在を信じていて、死んだらあの世に行く、あの世は霊界と呼ばれていて、善人は天国に行き、悪人は地獄で苦しむ、と信じています。
なおかつ自分は「神様を信じている善の側」の人間なので、生きている間は「神様を信じていない悪人」から迫害されるのだという事を信じています。布教中に追い払われたり怒鳴られたりしたら「迫害である」としか考えません。相手の都合などお構いなしです。

まあ、かつての私そのものです。こうして文字にしてみると、かなり痛々しい人間というか、関わり合いになりたくない人であると言えますね。

そんな「カモ子」の人格形成に大きく関与したモノが何であったのか。
それが、カルトなんですね。

ある人はこんな事を言うかもしれません。
「何をもって、ある団体をカルトと断じるのか」と。
カルトの定義に関しては、もしもちゃんと知りたい方は宗教学者の定義など検索すればいいんですがね。もしくは警視庁のサイトとか。

私の考えというか実感としては「人に迷惑をかけ自分の人生を損なうような思想を、信者に教えている指導者・団体」な時点で、それはカルトだと言っていいと思います。まあ、きのこ・たけのこ戦争などの「きのこ派か」「たけのこ派か」などという人畜無害なアレとは別次元の話という事ですね。

話が逸れちゃったんですが……
とりあえず今日は、カモ子の事をお話ししました。

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