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日々のこと

梅雨である。明日もあさっても雨の予報が続く。
私は傘を持つとすぐ失くす。気に入ってた水色の傘も、先日どっかにいってしまった。
傘というのは本当にもう少しどうにかならないんだろうか。和傘の時代から、ずーっと進歩がない。洗濯機を見習ってほしい。ゴシゴシ洗いの洗濯板から二槽式、全自動、ななめドラム式にまで今や進化を遂げている。下手したら乾燥機もついている。掃除機だって竹ぼうきとちりとりの時代からサイクロン式、もはやルンバな世界。なぜ傘は進化しようとしないのか。紙がビニールになり、骨はグラスファイバーになり、ワンタッチで開くようにはなったかもしれない。ずいぶんショボい進化である。なぜ傘の世界には抜本的な発想の転換がないんだ。出掛けにスプレーをシュッとかけたらもう一切濡れないとか、透明ドームが身体を覆うとか、革命はないのだろうか革命は。

傘業界の怠慢話はどうでもいいです。私は今、ちょっと落ちています。雨が続いて気持ちが晴れないせいもある。
なんか本当にいろいろと自信がない。もともとないのに、さらに自信がない。これでもだいぶ浮上したんですけど。
ひとつひとつは大したことない事柄も、つながると増殖していく。イヤなことって勝手にどんどんつながっていってしまう。ぽつんと水滴の近くにもうひとつ水滴が落ちると水滴同士がくっついて、隣の水滴と合わさってジワジワ広がっていくみたいな。楽しいことももちろんあるんだけど、それはなぜか単発でその場限りで処理されていく感じ。
こないだ海老蔵さんの会見を見ていたら、さらにガクンと落ちてしまった。私の無価値な寿命をもっと生きたい人、有効に使える人に分けてあげたいと思ってしまって泣いていた。しかし分け与えることは不可能なので、私は私でどうにか生きねばならないのです。

暗い文章を書きたくない。ましてや表に出したくない。でも私は言葉が下手なのを自覚しているので、言葉を綴る練習をもっとしないといけない。仕事で毎日文章を書いているけど、求められるのは私の感じたことではなく(でもこっそり忍ばせるのが楽しいからいい)、自分の思いを書くのはとても不慣れ。
今はなんだか知らないが連載させていただいているコラムがあって、そこで最初に「もっと自分を出してください!」と言われた時は本当にビックリした。もともと自分のことを話すのは苦手だし、世の中に私の思いなんてものを「出せ」と言う人がいること自体に驚いた。
でも、結局は衝動的に書きたいことを書いている。それは案外楽しいのです。

ここを練習帳のつもりでもっと気楽にたくさん文章を書きたいけど、そんなこんなで落ちている。良い映画もヒドイ映画もたくさん見ているし、本も読むし音楽も聞くけど、今はその感動を言葉にして伝えられない。難しい。もともと私は暗い人間なんですよ。
まあそうはいっても、浮上もわりと早い女です。基本的に底が浅いので、ずぶずぶ沈んで沈み切ってプールの床にタッチしたら、多分すぐ浮かびます。だいぶ浮かんできたみたい。

ということで明日も雨です。傘を忘れずに、お出かけください。


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