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風俗講習の罠その十一

昨日の続きです。


それから、1年後の話。
 

みやは都内を散歩していた。

そう夕暮れ時だった。

疲れたので、人気のない公園に入った。
ベンチで休もうとした時だった。

ベンチに女性がうなだれて座っていた。

20代後半から30代前半ってところか。

かなり痩せ細り、というかやつれていた。

平日の人気のない公園でこの時間に酒を飲んでいたのか?

地面に空き缶が散乱していた。

相手にもしたくないと思ったので公園を出よとした時だった。

みや (うーん、何処で見た事があるなぁ~!?、知り合いかな?俺の女性関係って会社の女性か風俗嬢しかいないけど。あっ、!?風俗嬢!!もしかしたら、、、)

みや 「あのーすいません!こんな所で寝たら風邪引きますよ。」

女性 「なんだよーテメェうるせぇな!!」

みや 「あっ!!!?のり、、、ちゃん、のりちゃんじゃないかぁ!?のりちゃんだよね!のりちゃんだよね!」

女性 「知らねぇーよ。そんな名前は消えたんだよ!!!」

みや 「いや、でも、のりちゃんだよね。間違いないよね。俺だよ。俺。みやだよ。みやちゃんだよ!!」

女性 「みや。。。みやちゃん、!?みやちゃん。みやちゃん、みやちゃんだあ、!?!?😂😂😂😂😂😭😭😭😭😭😭みやちゃんだあ!!」

みや 「やっぱり、のりちゃんだよね。俺って分かったんだね、のりちゃんどうしたんだね。泣いたりして。のりちゃんいったい何があったんだい!!??」

のり 「私、、、😭😭😭。、、全てを失った!!」

みや 「全てを失った!?」

のり 「もう、😭死ぬしかない。」

みや 「死ぬ!?のりちゃん落ち着いて話てごらん。」

のり 「私、、、あれから、お金、60万円..」

みや 「風俗講習の残金だよね。お金が足りないって言ってたよね!」

のり 「貸してくれないから、みやちゃんが貸してくれないから。。私、、、」

みや 「ごめん。どうしても貸すわけにはいかなかったんだよ。」

のり 「だからね。だから、消費者金融に借りたのよ。複数の消費者金融から借りたのよ。」

みや 「そうだったんだね!で。借りて風俗講習のお金にしたのか?」

のり 「60万円は、、借りて合計して風俗講習代450万円を払ったの。それで、喜んで講習を受けたのよ。」

みや 「そうなんだね。で。講習を受けて、どうだったんだい?」

のり 「とても良い講習だった。ただ、これが450万円か?って言われたら、どうかなってところもあった。それほどの高級感はないとも思う。」

みや 「で。講習を受けた成果はあったのか?」

のり 「学んだ事を一生懸命に勉強して実践をした。でも反応はイマイチだった。これからという手応えもなかった。 でも、頑張って頑張って頑張った。」

みや 「努力したんだね。」

のり 「その努力も次第に空回りしていった!? 逆に指名客は減っていった。その時は喜んでいたお客様も二度と来なかった。本指名はほとんどなくなった。たまにフリーのお客様を相手にするけども、2度目はなかった。」

みや 「そうなんだね。たいへんだよね。」

のり 「たいへん、とてもたいへんな目にあった!、次第に待機時間が長くなり、ついてもフリーでひとりいれば、、って感じ。1日ひとりも付かない日も増えてきた。お客様を取れないから収入もない。お店側も本指名が取れないならばフリーも付けられないと言われてしまう。」

みや 「最悪のループに入ってしまったね。」

のり 「もう何をどうしていいのか分からなくなった。高いお金を借金してまで払って講習を受けたのに全く効果が出でない。私、、、やっぱり風俗嬢としての才能がないのかな?もう風俗嬢を辞めるしかないのかな?向いてない、私には向いてない、もう無理無理辞めるしかない。」

みや 「そう思うんだね。でもね、俺はのりちゃんは才能にあふれている女性だと思うよ。」

のり 「みやちゃんに気に入られても他のお客様を満足させないと風俗嬢はやってられないのよ!!」

みや 「最初の頃は人気嬢だったじゃないかな?このままいったらベスト3に入る勢いだったよね?」

のり 「あの頃はね。、、何も考えないでやっていたからね。たまたま、たまたまだよ。」

みや 「たまたまかな?才能がないと新人でもそこまで指名は取れないよ。」

のり 「でも、、、私、、駄目、今の私は駄目なのよ。」

みや 「原因と結果の法則」

のり 「えっ!?」

みや 「俺が何度も伝えている事だよ。その原因には必ず結果がある。その原因を考えないと、また同じ事を繰り返すだけ。」

のり 「言ってたね、みやちゃんよく言ってたね。原因って、!?」

みや 「あれだけ才能にあふれていたのに、ここまで落ちた原因は何かという事だね。新人の頃と途中から変わった事。、って何かな?」

のり 「講習、、!?風俗講習を受けたから?」

みや 「そう。風俗講習を受けてから全てがおかしくなった。それはね。風俗講習を受けた事で、のりちゃんがのりちゃんではなくなったからだよ。のりちゃんののりちゃんという個性が死んだんだよ。そして、どんどん風俗講習が全ての存在に変わっていったんだよ。風俗講習こそがのりちゃんを育てる唯一無二の思考に変わっていったんだよ。だから、俺がそれは詐欺師ではと警告しても聞いてくれなかったんだよ! 風俗講習でのりちゃんが死んだら、それは、お客様も楽しめないから自然と指名客はなくなっていくよ。」

のり 「風俗講習がいけなかったと????」

みや 「見て!!数日前のネット記事だよ。これに。。。」

のり 「あっ、先生!?とマネージャー?逮捕、詐欺の容疑で逮捕!!?えっ?これはどういう事?!」

続き。。。。。

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