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コロナ禍でキャリアコンサルティングを受けて人生を見つめ直した話


プロローグ:「あの日、僕らは」
昨日、日本全国で緊急事態宣言が解除された。
しかし、未だ全世界で猛威を振るっているコロナウイルスと、それに伴うコロナショック。
最悪の場合は死に至り、そうならない場合でも様々な変化を強いられているはずだ。
好むか好まざるかに関わらず、社会や個人の生き方は大きく変化を迫られている。

しかし、近い将来、このコロナが収まり、今を振り返る時は必ず来る。
来たるべき未来に、自分の子供や孫に「コロナウイルスってどんなだったの?どうやって過ごしていたの?」と聞かれた時に
私たちは、どのように答えるだろう。

私は、自分の中で決めたことが2つある。
1つ目は自分を追い込みすぎないことだ。
平素からストイックに自分を追い込みがちなため、この期間は気づかずとも自由が制限される状況にストレスを受けているだろう自分を認めて、許してあげようと思った。
優先順位の動かざる第1位は、心と体の健康である。
それは明確にし、会社のメンバーにも伝えることにした。

そして、2つ目は、それでもできるならば、自分の人生最大とも言えるこの変化の機会に、新しい気づきと行動を起こし、「コロナ禍にポジティブに人生を変えた」と言えるように行動しようということだ。

幸運なことにそのタイミングで、弊社内で、自社サービスであるオンラインキャリア相談サービス「Kakedas」が福利厚生として使えるようになった。
私はサービスのユーザー側の検証も兼ねて、キャリアコンサルティングを受けてみることにした。
実は、キャリアコンサルティングサービスを開発・提供しながらも、お恥ずかしいことに私はキャリアコンサルティングを受けたことがなく、それを克服するいいチャンスだとも思ったのだ。

こうして、社会がコロナ禍の混乱にある中、私は自分の人生と積極的に向き合うことを決めた。

私流キャリアコンサルティング
使用ツール:キャリアコンサルティングサービス「Kakedas」
相談相手:マッチングしたキャリアコンサルタント(お名前は秘密!文中では「キャリアコンサルタントさん」と表記)
頻度:週に1回
相談回数:6回
現状:まだ、続けるかもしれないけど、1回ここまでをまとめてみる


第1章:「投げられたサイコロ」
「それでは、当日を楽しみにしております。」
そんな文章を「Kakedas」内のチャットを使い、キャリアコンサルタントさんから受け取った。
あれが2日前だったか、3日前だったか忘れたが、どちらにしてもその日は唐突に私の前に現れた。
2020年4月23日。
私はパソコンの画面を前にし、あれこれと思索にふけっていた。
さて、何から話せばいいものだろう。
少し前までは、正直言葉さえも知らなかった、キャリアコンサルティング。
自分の人生を他人に話すということ自体、かつての私であれば少し抵抗を持っていたかもしれない。
それが、今はこれから始まる1時間に対して高揚する気持ちとかすかな緊張を覚えていた。
メールは朝に「Kakedas」から送られてきていた。
そのメールを再度開く。
「ビデオ相談へ」
メール内の文面が青く光る。
このボタンを、押せば、始まる。
こうして、コロナ禍の中、1人暮らしの決して広いとは言えない部屋で、誰にも知られず私の人生の新しい1ページがこそっと開いたのであった。

「初めまして、よろしくお願いします〜」
明るい声で、視界がパッと開ける。
ビデオ通話が繋がり、そこにはキャリアコンサルタントさんの姿があった。
「よろしくお願いします!」
気合とともにわずかに大きくなってしまった声に少しの恥ずかしさを覚えながら、1回目のキャリアコンサルティングはスタートした。

ここで、ちょっとだけ「Kakedas」の説明をしておくと
「Kakedas」では、自分の性格の特性と相談したい項目を入力すると、自分にマッチング率の高いキャリアコンサルタントが表示される。
(当時は3名、現在は9名まで閲覧可能。)
そして、その中からこの人と話したい!と思った相手を選び、リクエストを送る。
すると、チャットの画面が開き、ビデオ通話でのオンラインキャリアコンサルティングの前に、担当のキャリアコンサルタントの方とチャットでやり取りが可能となる。
私も同様の手順を踏み、チャットで事前にやり取りをしていた。
日時のやり取りに合わせて、だいたいどんなことを相談したいかも聞かれたので、「20代後半なので、ひとまず30歳までのキャリアとできればプライベートも合わせてプランニングしたい」と答えた。

「なるほど、そうなんですね〜!ちなみに、どうしてそう思ったのですか?」
自分がなぜ相談したいと思ったかや、キャリアについて考えて考えていることを小気味の良い相槌と質問で促してくれるキャリアコンサルタントさん。
私も思わず乗ってきて、あまり普段人に言わないことも話していた。
自分の人生のテーマや、幼少期に苦労したことやそこから考えたこと、家族のこと、そんな普段なら積極的に話すこともしないことをスラスラと話していた。
そして、面白いものだが、勢いよく話す私の横で
「お前はそんなことを考えていたのか。初めて聞いたよ。お前の人生のテーマって、そういうことだったのか。」
と大人になってから数年ぶりに再会した父親みたいな雰囲気で、もう1人の私が私を眺める。
そして、今後のことも話した。
仕事のこと、プライベートのこと。
多少とりとめもなくても、キャリアコンサルタントさんは熱心に聞いてくれるので心地いい。
思えば、最近は自分の話だけをちゃんと聞いてもらえる場もあまりなかったかもしれない。
子供の頃は、母親がよく話を聞いてくれた。
多少問題行動も多かった私のために、わざわざ話を聞く時間も作ってくれたほどだ。
しかし、大人になると親に真剣に相談することもなくなってくるし、友人同士でもお互いに伝えたいことがあるため、自分の話だけを聞いてもらうわけにはいかない。
それに、普段親しい友人に、真面目な話をいざ話すとなると、やっぱりなんだか照れくさい。
そんなこんなで、久々に自分の話をちゃんと聞いてもらっているような、何か懐かしい感じがしていた。

「あ、1時間過ぎちゃってましたね・・!」
僕はパソコンの時間表示を眺めながら、キャリアコンサルタントの方に軽く会釈する。
あっという間の1時間だった。
ある程度自分で今まで言語化してきた分もあるからかもしれないが、バーっと色々な今考えていることを伝えた。
キャリアコンサルタントの方からも、「26年しかまだ自分と付き合っていないから分からないこともある」「悩んでいるなら悩み続けるのもいいのではないか」など率直に意見を伝えてもらった。
過ぎた時間に満足するとともに、最後に次回の相談の日程を決め、私の1回目のキャリアコンサルティングは終了となった。
「ふう〜」と強く息を吐くと、
私のそばで私を眺めるもう1人の私が
「色々聞かせてもらったよ、ありがとう」
という具合に、満足げに微笑んでいた。

1回目のキャリアコンサルティングの気づき
・私にとっては相談時間の1時間は少し短く感じたが、次回に繋がるという意味では良かった。
・オンラインで基本的には問題ないが、通信が止まると集中力を欠くので、通信環境の良い場所を選択するのは大事。
・自分のことを話せる環境って、やっぱりいいなと思った。
・相談、というか対話の性質上、1時間をいいものにするためには相談する側とキャリアコンサルタントさんの共同作業だなと感じた。
キャリアコンサルタントさんの技量ももちろん重要だとは思うが、自分の話をするわけなので相談する側のスタンスが結構大事で、もちろんこちらがむすっとしてれば盛り上がるものも盛り上がらない。
対話の中である種の支え合いというか、お互いにうまくパスを出し合ったりするわけだ。(それが、また心地いいのだが。)
お互いがその1時間を本当にいいものにしようと思ってこそ、いい時間になる。
その点、この人と相談したい!という風に自分で相談相手を選べるということは大事なポイントだ。


第2章:「いま、ふたたびの奈良へ」
1週間後の約束した時間。
その少し前にビデオ通話をセットし、私はパソコンの画面を見つめる。
やってきた2回目のキャリアコンサルティング。
1回目よりは緊張はなく、ワクワクする気持ちが優っている。

1回目の相談の後、「良ければ書いてみてください」と送られてきたライフキャリアシート。
プライベートとキャリアの項目に分かれており、●年後というのが書き込めるワークシートだ。
そして、その時何をしているのかを考えて書いていくわけである。
こやつとは、就活の時以来のご対面な気がする。
正直、私自身は未来について計画を立てるのがあまり得意な方ではなく、このワークシートも必要なのか?と思ったが
せっかくのキャリアコンサルティングなので、好き嫌いせずにやってみようと思い、できるだけ書き込んだ。

「お久しぶりです!今日もお願いします!」
そう告げて始まった2回目のキャリアコンサルティング。
1回目と同様に、適切な相槌と質問を受けながら話が進んでいく。
異なっているのは、私のワークシートをもとに対話している点だろう。
私のワークシートには大まかな要点しか書いていなかったので、その部分を掘り下げてもらいつつ、私の話す言葉をキャリアコンサルタントさんがワークシートに記載してくれる。
オンラインなので、画面共有をしながらやれば1枚のシートを覗き込んでいるような形になる。
いざワークシートを書こう!と思うと言葉にするのは難しいものの、キャリアコンサルタントさんに話そうと思うと言葉はスラスラ出てきて、ワークシートは少しずつ埋まっていった。

「こういう言葉も入れてみるといいんじゃないでしょうか?」
そういう具合に、私が感情面について話した抽象的な擬態語もワークシートに書き込まれていく。
「ワクワク」「うーん」 、そんな感情についての曖昧な言葉は自分だったらワークシートには記載しないが、言われた通りやってみると確かに無機質なワークシートが熱を帯びる感じがする。
自分のライフキャリアについてのワークシートなので、自分の死についての概念や、自分にとっての人生の意味とは何なのかという哲学的な話もした。
そして、相変わらず私の隣ではもう一人の私が満足そうな顔をしている。
自分の人生の意味や死について、言語化してみると、就活の時など少し前に言語化してみた時よりもシャープになっていることに気がついた。
様々な経験を通して、過去よりも解像度が上がっているのだろう。
そして、そのような抽象的な話だけでなく、具体的に●年後までに年収はいくらになっていたいのか、どういう仕事をしていたいのか、家庭はどうするか、そういう生々しい話ももちろんした。
コロナ禍ということもあり、自分の人生の優先順位も改めて見直したいと思っていたので、いい時間になった。
自分の頭の中にあるにはあったが、漠然としていた言葉が繋がっていくようで、視界が晴れるような感覚を覚えたのだった。

2回目のキャリアコンサルティングの気づき
・1時間という時間がいい具合に緊張感がある。
時間の制約があるので、一言一言どんな言葉を使い、次に何を話そうか自覚的になる。
これは、普段誰かとよもやま話をしている時にはない感覚。
・1回1回その時間のゴールを設定していくのが大事。
限られた時間で、今日はどこまで進むのかをキャリアコンサルタントさんと目線合わせできるとスッキリとする。
・「Kakedas」内では、相談後にキャリアコンサルタントさんに今回の相談についてのレビューを送るのだが、その機能を使うことでキャリアコンサルタントさんに自分の要望を伝えられるのがいい。
対面だと相談が盛り上がるのと、直接要望が伝えにくい場合もあるので、改めてレビューという形で要望を送れるのが助かる。


第3章:「キャリアコンサルティングの真髄」
「生き残る種とは、最も強いものではない。 最も知的なものでもない。 それは、変化に最もよく適応したものである」
ダーウィンがそんな言葉を残したというが、人間の適応力とは凄まじい。
コロナ禍の自粛期間も続く中、仕事はリモート化し、飲み会はオンラインに移行し、ウイルスに負けることなく日常は続いていた。
そんな中、私が適応しつつあったもの。
「今日も、この時間が来たぞ」
小学校の頃の下校の時間がこんな気持ちだったか、とかすかに思いつつ、私は3回目のキャリアコンサルティングを前にしていた。

今日は2回目にも使ったワークシートを使いながら、話を進めることになった。
というのも、2回目には自分の過去の話や抽象的な話が多くなり、直近の行動目標まで落とすところができていなかったので、3回目は近い将来(3年後〜5年後)のことを話すことになった。
前回と同様にワークシートに書いた内容をもとに言語化していくのだが、面白ったのは、自分のキャリアについてと、プライベートについてで求めるものが全く異なる点だった。
キャリアにおいては冒険心を持ち、好奇心旺盛に色々なチャレンジをしたい私だが、殊更プライベートについてはそんなことはなく安定的な(古典的な?)価値観を持っていることが浮き彫りになった。
そして、それは掘り下げていくと、自分の生い立ちから来る家族像が影響していることも分かってきた。
これには、もう一人の私もニヤけが止まらない。
私はというと、もう一人の私に注意を向ける暇がないほど、自分の目の前の広げられた自分の価値観に妙に納得していた。
「ほえ〜」
難しいと思っていた数学の問題が1つの公式でさらっと解ける模範解答を目にした時のような、柔道で一瞬にして技をかけられ気づいたら体が宙に浮いていた時のような
気の抜けた声と、力の抜けた表情がビデオ通話の回線を流れる。
瞬間ふと我に返りながら、「これがキャリアコンサルティングか」とその勘所を掴んだような感覚を得ていた。

3回目のキャリアコンサルティングの気づき
キャリアやプライベートについて、自分では当たり前だと思っていることや、1人で整理していると重要視せず飛ばしてしまうところを、改めて質問してもらえることで
その質問に答えなきゃと考える中で、「そういえば考えてなかった」「当たり前だと思ってたけど、改めて聞かれるとなんでだっけ」みたいなことが気付けるので、1人で整理するより気づきが多い。
これが「対話の力」だと感じた。


第4章:「トモダチ×ト×タビダチ」
「やる気スイッチ君のはどこにあるんだろ〜」
それが分かれば苦労はせん、と思って昔見ていたCMだが、未だに自分のやる気スイッチはどこにあるか分からない。
もしかしたら、昨日食べたレバニラとともに消化してしまったのだろうか。
とはいえ、前回のキャリアコンサルティングを受けて、私がやる気になったのは確かだった。
直近のキャリアにおける気づきや、自分の仕事に求めていることがより深く言語化できたことで、私はアクションを起こしていた。
現在の自分の仕事の棚卸しをしたり、会社の代表と改めて話したり、それ以外にもいくつかのアクションを起こした。
キャリアコンサルティングを続けることで、次回までにはこれを持っていこう!というような気持ちになるのも大きい。
恋人の欲しがっている椅子を買って、荷物を抱える電車の中で1人で幸せだった、とまあそんな感じだ。
得意科目の授業で、宿題を頑張りたくなるのとも近いのかもしれない。

そのように、意気揚々と迎えた4回目のキャリアコンサルティング。
2回目、3回目と同様のワークシートを用いつつ、今回は今までと打って変わってプライベートの話をメインで進めた。
自分が家庭を持ちたいと思うのか、子供は欲しいのか。
前述した通り、私はプライベートに関しては古典的な考えを持っている。
しかし、話していく中で、その思考を見つめ直すこととなった。
話を進めていく中で、ある瞬間にキャリアコンサルタントさんが放った
「そのような考えに囚われる必要はありますか?その思考の制約を外して考えてみたら、何か景色が変わるのではないでしょうか?」
この言葉で、私はノックダウンされた。
その瞬間、見たこともない光に包まれ、私の背中からはバサっと大きな翼が生えた。
そして、瞬く間に浮かび上がり、空に飛び上がっていた。
という幻想を覚えるほどだった。
「確かに、なんでこんなに思考に制限かかっていたんだろう」
この時に、私のツイッターにツイートもしたのだが
週間少年ジャンプにて最強と名高い某漫画にて、主人公の相棒が兄から知らず知らずのうちに頭に刺されていた、行動を制限するための針を抜いた瞬間が頭に浮かんだ。

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知らぬ間に築いてた、自分らしさの檻の中でもがいてるなら、僕だってそうなんだ。
僕だってそうなんだ。僕だってそうなんだ。僕だってそうなんだ。
繰り返しながら、私は平静を保つのにやっとだった。
いや、実際はキャリアコンサルタントさんに
「そうだ!そうなんですよ!」
と叫んでいた。

某漫画の主人公の相棒が、針を抜いた瞬間一瞬にして敵を倒したように
私もその瞬間一気に考えるべきことや起こすべきアクションが頭の中に浮かんだ。
拡張した脳の血管の中を、勢いよく血液が流れていく。
アドレナリンが出て、今刺されても痛みを感じないのではないかと思うほどだ。
そして、私はキャリアコンサルティングが終わると同時に、バーっと今まで使っていたワークシートに言葉を書き留め、アクションプランに起こし、1つ1つ実行することにしたのだった。

4回目のキャリアコンサルティングの気づき
人は自分の中の新たな、そして隠された真実に気づくと駆け出すしかないほどの衝動を覚える。
そして、そのような気づきは、分かりやすく行動を誘発する。
やる気スイッチ君のはどこにあるんだろ〜
あえて言おう。
「第三者との対話によって気づきを得ることさ」


第5章:「最高のキャリアコンサルティング」
前回のキャリアコンサルティングからの1週間、ひたすらにアクションを起こした。
もちろん、外出自粛などの制限はあったが、その中でもキャリアについてを中心にできることを果敢にアクションに移していった。
その結果、5回目のキャリアコンサルティングは今までで1番楽しい時間だった。
自分のアクションについてや、その背景の思い、アクションをしてみての気づきをキャリアコンサルタントさんに伝えた。
もちろんまだ行動できていないこともあったが、そのような事柄においても着実に思考レベルでは前進していた。
キャリアコンサルタントさんは、その言葉を丁寧に聞きつつ、再度バージョンアップしたワークシートに私の考えをまとめていく。
その結果、自分の中での20代と30代それぞれの期間の大枠としてのテーマ、そしてそれをもとに20代に行動すべき3つの選択肢が浮かび上がった。
そして、ふと、自分が何のために生きているのかや、自分を苦しめている自分の思考の癖など
かつて、大きな気づきとして得たものの無意識のポケットに入っていたものが、再び意識下に顔を出した。
そして、それは時を経て、かつて見たものとはまた違う新たな輝きを放っていた。
「やろう、やっていこう。やるべきことは明確だ。」
やってみたらいい!とキャリアコンサルタントの方にも背中を押され、プライベートなことを中心にまだ行動できていないことを行動に移すことを決意した。
その時だけかもしれない。
けれど、その時確実に、私の中から迷いはなくなっていた。

5回目のキャリアコンサルティングの気づき
自分も前向きだとキャリアコンサルティングの時間はいい時間になる。
アクションを起こすことで、1回1回のキャリアコンサルティングの密度が変わる。
逆に言えば、自分がアクションを起こすことができる周期(変化の見える周期)がキャリアコンサルティングをセッティングする周期の目安になる。

第6章:「振り返ればやつがいる」
6回目のキャリアコンサルティング。
ここまで、1週間に1回受けてきたこともあり、すでに生活の一部として違和感なく溶け込んできた。
今まで受けてキャリアコンサルティングの時間を通し、キャリア、プライベートについてモヤモヤしていたものが明確になり、その気づきをもとにアクションを起こし、今日の時間を迎えていた。
先週は、プライベートなことを中心にアクションを起こしていたので、それをもとに感じたことをキャリアコンサルタントさんに伝えた。
そして、再度自分がキャリアやプライベートにおいて、何を大事にしたいのか、そしてそれはコロナ禍においてどう変化したのかを話した。
過去のキャリアコンサルティングを通して、自分の気づきやアクションが蓄積されてきていたので、コロナ禍も踏まえてアップデートした自分の考えをだいぶ整理できてきた。
コロナ禍で変わらない価値観、変わる価値観。
コロナ禍の初期に、ある種防衛本能から生まれた自分の少し極端な考えも、丁寧に見直し小さくアクションを起こすことで、より現実に即した形でチューニングすることができた。
6回目のキャリアコンサルティングを受けて、今までの1連の流れが1段落したことを感じ、noteを書くことを決意した。

6回目のキャリアコンサルティングの気づき
ここまで6週間続けてきて、振り返ればだいぶ自分のキャリアやプライベートにおける価値観がはっきりとしてきた。
そして、その都度適切な気づきをもとに、アクションも起こすことができた。
一旦、緊急度の高い相談事項は落ち着いたので、隔週くらいにペースを落としてキャリアコンサルティングを続けたいと思う。

終わりに:「次はあなたの物語を」
ここまでが、私がコロナ禍にキャリアコンサルティングを受けて気づいたことや感じたことだ。
1万字に迫る勢いとなったが、ここまでお読みいただけて本当に嬉しい。
もちろんこの内容は私個人のものなので、キャリアコンサルティングを受ける頻度や相談する内容には個人差がある。
しかし、お伝えしたかったのは、「第三者と対話することで、自分のライフキャリアを構築しながら生きる」ということは新しいライフスタイルになりうるということだ。
コロナ禍が象徴的なだけであり、実はbeforeコロナであっても私たちの日々は不確実性が高かった。
いや、そもそも人生とは、不確実性の高いものなのだ。
どうしたらいいのか正解も見えないし、分からないことばかり起こる。
しかし、大事なのは、正解を見つけようとする営みではないだろうか。
その中の1つの方法として、第三者と対話するキャリアコンサルティングというものは非常に有効だと感じる。
不確実な時代の中、昨日までの当たり前が脆くも崩れ去る。
しかし、私たち人類は、そんな中でも今日もまた、新しい当たり前を作っていく。
いや、そもそも当たり前というのはどこにも存在しない幻想なのかもしれない。
そんな中において、自分の中で変わるもの、変わらないもの、変えてはいけないもの。
それを見つめ直すには、今の時期は絶好のタイミングなのかもしれない。
0か100かじゃないかもしれない。
簡単に割り切れないかもしれない。
それでも、そのグラデーションの中にある自分なりの答えを、丁寧に拾い上げながら、私は今日も生きていきたい。
拙い文章から、皆さんにもその思いが少しでも伝わっていたら幸せである。

あ、そろそろ、次のキャリアコンサルティングの時間なのでこの辺で。
次はあなたの物語を。


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