【日常で全く必要ない能力?】転ぶ人と転ばない人の見分け方

皆さん、こんばんは。
理学療法士の宮野挙之です。

唐突ですが最近転んだという人はいますか?
もしくは転んだ人が周りにいましたか?

臨床では転倒というのは常に注意しているリスクのうちの一つで理学療法士はあらゆる職業の中でもそれに特化した職種です。

なぜなら、立てない人を立たせて歩けない人を歩けるようにするのが理学療法士の仕事だからです。
リハビリとは毎日がチャレンジの連続であり、それを100%安全な状態で行う必要があります。

そして転倒はその人の人生を直接的に大きく変えてしまうほどの事故にもなりかねません。
医療系以外の他の仕事と比較しても、謝って済むものではなかったり取り返しのつかないことになるという点では非常にリスキーな業務だと思います。

理学療法士は転ぶ前に転ぶことがわかる

人間ですから100%ということはないのですが、理学療法士はその人が転ぶ前にどのタイミングでどの方向に転ぶのかが大体予測できます

それに合わせて介助の方法を変えたり、杖などの補助具の選定、手すりなどの環境整備を行う必要があるからです。

どうやったらそれがわかるのか?

それは経験に他ならないのですが、私が臨床の大先輩から学ばせてもらった中で「おぉーー!なるほど!」というポイントがあったのでお伝えします。

それは、


歩くテンポが一定か乱れているか

です。

皆さん、街中で見かけたことはないでしょうか?

今にも転びそうなすごい歩き方をしている人がそのまま歩いてる?!

一見フラフラで大きく左右に揺れて歩いていたり、足を引きずっていてどう見てもその足がまともに使えないのにうまく歩いたりする。

ただそういう人はよく見ると、一定の規則性を持ったテンポで歩いていることに気づきます。

そうなんです。
彼らにとってはもうそれは自分の障害を持った上で作りあげられたその人なりの完璧なフォームなのです。

逆に怪しいのはそのテンポがバラバラの人。
もし見かけたらちょっと気にかけてあげてくださいね。

もちろんそれが全てではありませんが、気にしてみるとまた街ゆく人が違って見えてくるかもしれません。

今日はこんなところで。

本日もご愛読ありがとうございました。

理学療法士 宮野挙之


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