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女性が貧困に陥らないためにも


『東京貧困女子。: 彼女たちはなぜ躓いたのか』という本を読みました。

貧困に苦しむ女性たちにフォーカスして、女子大生やシングルマザー、障害をもつ女性にインタビューをしています。


この本を読んでいてまるで他人事とは思えなくてとにかく怖かったです。

性風俗業に就く人の多くは、本業の収入を補うためだそう。
非正規または正社員であっても、お給料が少なくて生活ができない。
一見普通の女性達があと数万円の生活費が足りなくて最終手段として性風俗業に手を出すそうです。


私は今は正社員で年収は東京都の年収中央値程度はいただけているので、人としての生活は送れています。
でも10年ほど前派遣で時給1500円で働いていた頃はワーキングプアになりそうでした。

仕事内容はとても単調な事務作業。
欠勤しなければ都内のシェアハウスに住んで服を買ったり友達とランチをしたりできていました。


ただ仕事があまりにつまらないことが憂鬱で、だんだん出社できない日が増えてきました。
そうなるともうお給料だけでは生活できません。
その仕事を辞めると決断してから次の仕事を見つけるまでは、祖父が残してくれたお金を切り崩して生活していました。


幸い私は家族には恵まれているので、もしそのお金がなくなったとしても実家に帰ったり、親にお金を借りることもできます。

でも、もし実家と縁を切っていたり、親族がいない、実家もお金がなかったらどうしたでしょうか。

そう考えるとこの本の女性達は自分だったかもしれないと思います。
また今まともな生活をしていたとしてもこの本の女性たちを偉そうにジャッジできません。



そして、結婚して子供がいる今の立場から貧困に陥らないためにこれだけは守ろうと思ったことがあります。


それは情報弱者にならない、夫婦円満でいる、働き続けるということ。


生活が困窮したときに頼れる行政の制度があるとします、
でも情弱だとその存在を知らずに苦しい生活から抜け出せないままになる。

自分で情報を持っていなくても、もし友人や同僚と良い人間関係を気づいていたら何か良いアドバイスをくれるかもしれません。
貧困に陥っている人の多くは誰にも相談できず1人で抱え込んでいるようです。特に風俗で働いているなんてなかなか相談できないですよね。


次に、良い夫婦関係が保てるように努力しようと思いました。
夫婦仲が良いと無駄な出費がなくなります。

離婚して1人で住むとなると家賃も光熱費も全て自分で支払う。一人暮らしは
お金がかかるのです。

子供がいて離婚した相手が養育費を払わないとなると、自分の収入だけで子供を育てなければなりません。それではワープアになるのは容易に想像できます。

もちろん誰もが良い夫婦関係を望んでいると思いますが、
結婚生活も年月を重ねるとだんだん相手をぞんざいに扱うことも増えてきます(私です💦)。家族が仲良く暮らしてるから働く気力が湧く、多少仕事が辛くても乗り越えられる。
多くない収入でも夫婦共働きをしていたら暮らしていけますし、やっぱり出来るだけ離婚とならないよう夫をもっと大切にしなければと反省しました。



そして専業主婦にはならないということ。
育児に専念するために何年か働かないことはあるかもしれませんが、それでもパートくらいはしたり、育児が落ち着いてきたらガッツリ働く。

専業主婦でいることはとてもリスキーです。
自分が経済的に自立していないと、夫から見下されるかもしれない。
また酷い夫でも離婚ができない。
離婚したとしても、何年も働いていない人を雇ってくれるのは非正規の低収入の仕事ばかり。

いくら夫婦仲が良くても、片方が病気になって働けなくなることもある。
今自分一人の収入では家族が最低限の生活は送れますが、貯金や少しの贅沢もできません。
もっと稼ぐ力をつけたいと思いました。

これから日本はどんどん中間層が減って貧困層に流れ込むそうです。
今まともな暮らしができている人も油断せずリスクヘッジをしていきましょう。


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