わたし野球なんて大嫌いだった、なんで番号がいくつもあるの

野球なんて大嫌いだった。

選手が背中につけてる番号。
あれなんで1から9じゃないの?
9人しかいない(らしい)のに二桁とか。っていうか、時々ゼロとかいるし。かと思えば三桁もいるし。

エースって呼ばれてる人。エースってトランプだと1のことだから、背番号だって当然1じゃないの?と混乱した小学生時代。
ゴーゴー松井で55?ダジャレかよ、と馬鹿にした中学生時代。

しかも、「ヨバン」って人はどうやら注目されてる選手っぽいのに、背番号は4じゃないんだよ?なんで?ヨバンって4番のことでしょ、なんなの??

さらにさらに、時々「ヨンロクサンのダブルプレー(←これが合ってるかは知らない)」とか言ってるけど、背番号は4でも6でも3でもないよね??え、なに??なんなの??

なんで番号がいくつもあるんだよ!!
その背中のデカい数字は何のためにあるんだよ!!
なんで時々ちがう数で呼ばれてんだよ!!

…という憤りを感じながら長年過ごしてきたわたしなのに。
どうして、どうして彼らの番号を画面上にみつけて「ああ、いる…」と安堵しているの…?

うん、今ならわかるよ…
好きな数字を挙げるとき、小学校の時の転校生・イーヅカくんはいつも3を選んでいた。中学で突然野球好きが始まったヒサちゃんは11ばっかりだった。

5と7が並んで走ってる。
今日は二番か、珍しいね。
ブルペンの映像に25が映ってる。
二桁から一桁になった。
彼が3を引き継いだ。
おっ、今日四番じゃん!

背番号。
ただの数字なのに、いろんな意味や想いが込められていて、わたしたちはそのただの数字に期待してしまう。
以前は「ただの数」でしかなかった背番号に意味が付与されて、確かな質感を持った。

打順。
シーズン中にだいたい固まってくるけど、怪我で離脱した選手が抜けた後の変更とか、元気のいい若手の追加とか、低迷期の打開策模索の組み換えとか、ばんごうが変わる意味もビギナーながらにうすうすわかってきた。
昔からある「〇〇で打線組んでみた」みたいなやつ、大嫌いだったのにな。

2020シーズンは、誰が四番を打つのかな。
6かな、5かな、それとも21がくるかな。
キャンプ映像を毎日せっせと倍速再生しながら、えっ9人て少なくない?!15人くらい出してあげたくない?!とわーきゃー言う毎日です。



(※「ヨンロクサンのダブルプレー」については未だ謎が多いので今シーズンで会得します…)




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