「写ルンです」を初めて使ってみたよ
富士フィルムの「写ルンです」を試しました。
今回はその写真と、同時にミラーレスカメラでも撮影した写真それぞれを掲載し、見比べます。
↓今回使用した「写ルンです シンプルエース」
せっかくならほぼ同じ条件でフィルムとデジタルを見比べたいと思い、フィルムの撮影設定を調べてみました。で、決定した撮影条件が以下。
ISO400, f / 10, 1/125 sec
撮影場所は東京都神楽坂周辺です。古い街並みがおしゃれ。
一部フィルムだけの画像もありますが、ご容赦ください。
現像していただいたデータを見て、『全然雰囲気が違う!』とまず感じました。これが人気の理由なんだと納得。なかなかデジタルでは再現できないわけです。
設定に関して、明るさ等はだいぶ似ているようにも思いますが、デジタルは内部で補正しているのか、ちょっと違う箇所も見受けられました。
デジタルだと「暗所もしっかり描写される」というのが高評価だったりしますが、こうして見比べると、映らない部分があるのも表現の一つだということを感じます。
縦横比が異なっていて申し訳ありませんが、路地裏で見られる石畳の光景。フィルムだと暖かな印象を感じました。外壁の色の影響もあるとは思いますが、こういう素朴な感じがいいですね。
ここからフィルムが何枚か続きます。どれも個人的には好きです。試してみて良かったと思えました。どういう原理で画像を残しているのかとか、デジタルとの違いを勉強したらもっと楽しめるんだろうなぁ。
この教会の写真と、ひとつ前の交差点の写真で、空の青みが違うことに気がつきました。といっても、単に太陽がある方角かどうかという影響かもしれませんが。
個人的には上の写真、神楽坂の入り口が最もお気に入りです。まるでずっと昔に撮影したような感覚になれるので。もっとも、昔から設計が変わっていなければ当たり前っちゃ当たり前なのですが。。。
上の2枚の写真は、掲載した中では珍しく?デジタルの方はだいぶ白飛びしているのに対して、フィルムの方は割と適正に近いような気がします。ほとんどの写真では逆(フィルムが暗めになってしまう)のですが。ちょうど順光で、建物に太陽の光が当たっていたのかも。
写真をレタッチする際に色味を変更することが多々あります。個人的に、最も影響があるのは空の青色なんですが、次点で植物の緑色もパラメータ変更の影響が多いと感じています。
この写真でも独特の緑色を感じることができました。
以前オールドレンズに興味を持った際、「カリカリしすぎなくて良い」という表現をよく見かけました。上の2枚を見比べて、なんとなくその意味がわかったような気がします。こういう良さもあるんですね。
上の2枚はデジタルの良さが出たなと思った写真でした。フィルムの方は木の幹部分がほとんど描写されていませんが、デジタルだとキノコらしき箇所まで見えます。こういう明暗差が大きい部分だと違いがよくわかるのかも。
なんでもない地面を撮影したもの。現代になって古き良きものを使うとその価値がわかるような気がしますが、一方フィルム全盛期時代の方が、現代にタイムスリップしたらこの描写をどのように感じるのか興味深いです。
「こんなに細かいところまで描写できるなんて!」とか、画素数やら暗所やらの感想が出てくるんでしょうか。そこから発展して、今後のカメラがどうなるのかも気になります。
すっかり日が暮れた後の写真。さすがにここまで暗くなると、フィルムではどうしようもありませんでした。撮影していませんが、デジタルは設定次第で夜景も撮れるようになったことが進化なのかもしれません。
夕暮れの雰囲気。フィルムを使うと、今までより日の出・日の入り時刻に気を使います。
最後に掲載する写真が真っ暗で申し訳ありませんが、理科大にあったイルミネーション。ノイズが盛大に出ていますが、キラキラした感じが一部でも伝われば幸いです。
以上、初めて写るんですを使用した記録でした。
ありがとうございました。
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