指す将順位戦6th⑥うぇいつぅさん

ついに折り返しの6回戦。ここまでの戦績は3勝2敗。A2は全勝が2人、1敗がいないため、本局勝てば順位差で入れ替え戦が視野に入ります。

まずは研究

お相手のうぇいつぅさんはA3からの昇級組。過去シーズンから継続参加されている古豪です。
いくつか棋譜を見てみると今期3回戦の▲うぇいつぅさん-△そうざいさんの対局が私の棋風にあっていたため、後手を引いたらそうざいさんに倣って指そうと決めました。想定される手順を頭に叩き込み、対局に備えます。

対局開始

さあ対局開始。▲うぇいつぅさんー△miyaに決まりました。事前準備が活かせそうだと思わず頬が緩みます。

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ここまでは想定通り居飛車対4→3戦法。次は▲58金△34飛▲88玉△32金と進むはず。と思った瞬間、▲88玉△34飛▲78銀。

あれ?なんか違う。右金保留されてる。

先手が右金を38に上がるのか58に上がるのかで全く展開が変わります。ここで事前想定の形に無理に寄せようとすると大損しうる順があり、わずか20手で事前の努力が無に散りました。

作戦勝ち

数手進み、図の局面。ここで後手は方針を決めなくてはいけません。

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ぱっと考えられる手は①33桂②33角③44歩あたりでしょうか。
①だと角交換に備えた32金が損になりそう。②は無難だが陣形の伸びしろが無い。③は棒金目指されるとまずそう。と4分ほど考えてもいい景色が見えず、ある決断をします。

△77角成

▲同桂と取られ、後手手損&手順に桂馬を跳ねられるため大損に見えます。が、次の手順が私の狙いでした。

△42銀▲87銀△33桂▲78金△51銀▲58金△62銀▲66歩△71銀▲67金△92香で下図。

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ここまでくればもうお分かりの通り、私の狙いは穴熊に組むこと。手損してまで角交換したのは、先手の桂馬を跳ねさせることで穴熊に組ませないことが狙いでした。また陣形を低く低く保つことで争点を作らない作戦もうまくはまり、(あとで調べると評価値は互角ながら)珍しく作戦勝ちできたと感じていました。

問われるセンス

中盤の山場といった局面。ここで何を指していいか分からず選んだ手は△47歩。先手から早い攻めは無いと判断し、さらに▲24歩をけん制した手です。

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正着なのかはソフトに聞いてもよくわからず・・とはいえ悪手でもないようです。こういった局面でもっとセンスある手を指せるようになりたいなあ。

本譜は▲24歩△同歩▲同飛△48歩成と進み、後手優勢に傾きます。
その後、この「と金」と「穴熊」が大活躍し、安全に寄せきることが出来ました。

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玉の硬さはもちろんですが、「相手玉の寄せだけを考えればいい」という要素が穴熊の魅力だと改めて感じました。

これで4勝2敗。順位は5位となりました。
次戦の相手はたこ焼きさんです。負けられない戦いが続きますが頑張ります!

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