指す将順位戦6th⑫プレーオフ ひっささん

対局準備

A2組の全対局が終わって、miyaは3位フィニッシュでした。ということで、A1組10位のひっささんとのプレーオフに臨むことに。
ちなみにひっささんは5勝6敗なのに10位。どんだけ厳しい世界なのよ・・

棋譜を調べてみたところ、急戦調の居飛車党のようです。A2ではどちらかというとじっくりした戦いが多かったので、頭の切り替えが必要そうです。

対局開始

なんとひっささんは小学生とのことで(指す順システムにも記載ありました)、親御さんとの日程調整の結果土曜日の15時開始に決まりました。将棋会館で子供たちにボコボコにされるあの感触を思い出し、頭が痛くなります。

さてそんなこんなで始まった対局は▲miya-△ひっささんに決まりました。

初手から▲76歩△84歩▲78飛△34歩▲75歩

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▲78飛には△85歩として石田流を阻止するのが一般的ですが、本譜では早石田の定跡に合流する形になりました。誘われているような感覚を覚えながら指し手を進めます。以下普通に駒組が進んで下図。

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後手はここで袖飛車に組み替えてきました。早石田に対する袖飛車は当然有力ですし今まで幾度となく相手したことがありますが、後手の陣形には見覚えがありません。特に「85歩と突いてないこと」「62金型であること」について強い違和感がありました。このあたりで「角交換して83角打てればこっちよくない?」と考え始めます。
上図以下▲46歩△33角▲65歩△同歩▲33角成△同銀▲83角

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当初の予定では後手から74歩と来られたタイミングで▲65歩と行くつもりでしたが、△33角と固められたのでこちらから仕掛けることに。

上図まで進んで、先制パンチは入ったかな?という感触でした。
さらに飛車角交換となって進んで下図。さすがに先手持ちの方が多いのではないでしょうか。

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ここでかなり悩みました。ぱっと見は当然▲88銀です。実際ソフトの最善手もこれなのですが、対局中は▲88銀には△63銀とされて、せっかく打った飛車が取られそうだなと考えていました。また、78の飛車が縦に走れなくなることを振り飛車党の血が許してくれませんでした。

香取りを受けないとすると次に考えるのは攻め合いです。55の角がいなくなれば▲73歩が痛打になりそうです。ということで選んだのは▲56歩。

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△99角成なら▲73歩でこちらが攻め勝てるだろうという判断です。後手も攻め合いは難しいとみて△82角と指してきました。後手からの攻めが無くなったので、こちらも飛車が閉じ込められる前に▲67飛成と引き上げます。

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このあたりではっきり優勢を意識していました。局面自体もいいのは確かですが、後手が角を両方手放しており、先の局面が読みやすい状況に持ち込めたことが大きかったです。後手はこれ以上ジリ貧になる前に暴れるしかありません。

ということで課題の局面。後手の攻めを切らすまであと一歩か、という局面です。

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選んだのは▲67龍。正解は▲同龍でした。この2択を外したことで後手が息を吹き返しました。(評価値1800→500)▲67龍以下△66角▲同龍△49金▲38玉△59金

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うーん。切れ模様にも見えますし、△69銀などで勝負する順もまだまだありそうです。▲38玉は玉を広げる感触のいい手ではあったのですが、代えて▲69龍のほうが勝ったようです。

さらにこの局面で全く手が見えなくなりました。▲48玉は△69銀、▲57龍や▲68龍も△69銀。▲86角は△75銀。▲64歩は△65銀。結局選んだ手は▲72とでしたが後手は当然の△65桂。後手の攻めに厚みを持たせてしまいました。実はソフトの最善手も72とでした。なかなかこれを最善と感じられる大局観は持ち合わせていません。。

以下は後手から激しい攻めが続いたものの、受け切りとなり下図で終局となりました。

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全体を通じて、多少の間違いはあったものの上々の差し回しが出来たのかなと思います。しかし小学生でこの棋力・・研修生とかなんでしょうか気になります。そしてなんといっても本局の結果で、来期のA1昇級が決まりました!私にとって3回目となる指す順でようやく到達出来ました。

平均Rが2300くらいありそうなイメージですが、なんとか残留目指して頑張ろうと思います!

これで本当の本当に指す順6th完走となりました。運営の皆様、ありがとうございました!来期もよろしくお願いいたします


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