早石田#1

この記事では「早石田指してみたいけど棋書買うほどじゃないな・・」「無理攻めぽい早石田を止められない・・」「どんな相手にも石田流で行きたい!」っていう級位~初段の方向けに解説をしていきます。
※ソフト解析していない局面、主観的な意見も多いですがご容赦ください

早速初手から早石田とはどんな戦法なのかを書いていきます。
▲76歩△34歩▲75歩△84歩▲78飛△85歩と進んだ局面が基本図です。当然後手が飛車先を突き越してこない場合もありますので、それは後日解説します。

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ちなみに2手目に△34歩でなく△84歩だった場合には早石田は出来ません。基本図を目指して進めてみると、▲76歩△84歩▲75歩△85歩▲78飛となります。

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ここで△86歩が入ってしまうので、この展開では先手失敗です。
どうしても石田流に組みたければ▲76歩△84歩▲78飛△85歩に▲77飛という手はあります。

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以下△86歩なら▲同歩△同飛▲78金から76飛を狙い、△34歩なら▲78金△77角成▲同角△22銀▲15角!△33飛!と進みます。石田流に組める可能性はそれなりにありますが、飛車角交換の順は大乱戦になるため、乱戦好きの方にはおすすめです。

基本図に戻ります。ここでは▲48玉が正着です。

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え、△86歩は大丈夫?
大丈夫です。突いてきたらこちらの勝ちです。
△86歩▲同歩△同飛▲74歩!以下△同歩なら▲22角成△同銀▲95角、△62銀でも▲22角成△同銀▲77角と進みます。

もう一つ気になる手がありませんか?△88角成~△45角です。
これも大丈夫です。△45角には▲76角と切り返します。対して△27角成であれば▲43角成として21の桂取りになる分先手が指しやすくなります。

よって▲48玉に対しては後手も駒組を進めます。
△62銀▲38玉△42玉▲22玉△32玉▲76飛

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32玉のタイミングで飛車を浮きます。ここで浮かないと、△86歩に対して先ほどの▲77角の切り返しが効かないため不利になります。
以下△64歩▲38銀△63銀。これでようやく美濃囲い+石田流の骨組みが完成しました。

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ここまでを今回のまとめにします。ポイントは
・△86歩には▲74歩
・△45角には▲76角
・▲76飛のタイミング
です。次回はここから角交換型石田流を掘り下げようと思います!

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