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最高のコンビだから作れる世界観


映画ダークシャドウ見ました。

2012年5月19日公開で
監督ティムバートン、主演ジョニーデップの黄金コンビが送るお得意のホラーワールド。

元々海外で放送されていたドラマシリーズをティムバートン監督が映画化した作品のようで、
ある程度の内容を2時間弱に凝縮したような内容となっている。

それでも無理なく単体映画として作ってしまうのが名監督たる所以。
ティムバートン監督といえば、
シザーハンズナイトメアービフォアクリスマスのようなコミカルホラー、
そしてそんな中で描かれる男女の機微が魅力で、

今作もその魅力が詰まった、
ヴァンパイアと魔女のお話。
それを支えるのが数々と名演、怪演で多くの名作を産み出してきたジョニーデップ。

この時点であらすじや評価なんて知らずとも見たくなる鉄板の黄金コンビ。
実際見ていてもティムバートン監督の世界観が好きなら見て間違いない作品でした。

そしてもうひとつ語らなくてはいけない魅力、
それはこの作品の舞台が1970年代で、
当時の音楽がふんだんに使われているということ。

極めつけは70年代ロックシーンを盛り上げたアリスクーパー
若返りメイクを使って本人役で出演しているということ。

ヴァンパイアなどの人外メイクのかたわら、
全盛期の彼を再現したメイクと音楽は必見。

そしてなんとアリスクーパーや70年代のロックは
実際にティムバートン監督が若いころに聴いていた音楽とのこと。

監督自らが当時に想いを馳せ、
実際の体験を作品に落とし込んだ作品が悪い仕上がりになるものか。

そう思わせるほど完成度の高い作品で、
全ての要素がダークシャドウという作品を盛り上げてくれます。

作品自体も、
やはりティムバートン監督作品だと納得の出来。

ホラーなのに怖くない。そして退屈しない。
かといってコメディかというとそうでもなく、
本当に70年代にあったかもしれない出来事のように
人外達がリアルに融け込んで愛憎に満ちた人間ドラマを繰り広げます。

まさしくこの黄金コンビだからこそ作れた、
「ティムバートン・ジョニーデップコンビ作品」と呼ぶに相応しい作品でした。

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