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【自由】の本当の意味

【自由】ということについて。

自由がない。不自由だ。自由になりたい。
不平不満ばかり抱えていた私は
自由という本当の意味を知りませんでした。

自由という説明に「束縛や牽制からの解放。他からの強制や拘束を受けないで、自らの意志や本性に従っていること。」とあります。

しかし、この概念は西洋からの輸入ものだった!
明治頃に西洋から様々な哲学や概念が輸入され、その時に割り当てた訳語。

元々は「仏教用語」だったそうです!

日本の禅を英語で訳し、禅文化を西洋に広めた鈴木大拙氏によると

仏教用語の【自由】とは
天然自然の原理そのものが、他から何の指示も制裁もなく、自ら出るままに働く。

【自由】とは、
自(おのずから)に在り
自(おのずから)に由(よ)り
自(おのずから)で考え
自(おのずから)で行為し
自(おのずから)で作ること

天然自然の原理そのものが、他から何の指示も制裁もなく、自ら出るままに働く。

「自」は「他」との対象的なものではなく
絶対的な原理そのもの。

【自由】とは、束縛からの解放という消極的な意味ではなかった!

何気なく使ったり耳にする【自由】という言葉。
本来の意味を知ると、概念がガラリと変わる!

ちなみに、【自由】と【自分勝手(わがまま)】は混同されがちですが、そこの違いはというと

我儘は自制が出来ぬ、自由とは正反対。
つまり、自分をコントロール出来ないということは、自らに「在る」、自らに「由る」ということからかけ離れ、自由どころか欲望に支払いされている。

ということだそう!

なるほど!欲望に支払いされ、勝手気ままにそれを押し通そうとするとき、それも不自由なのだ。
他者の基準や価値観で動き、それに支配されているときと同じことではないか。

ワレワレ人間が本当の自由を感じるとき、
自ずからに在るとき。
自ずからに由るとき。
その原点に還帰るには、
何が自ずからで
何が煩悩なのか
見極めが大切だと思います。
なかなか難しい!けれどやり甲斐のあるものです。

鈴木大拙氏の聲がYouTubeで配信されています。
西洋と東洋の根本的な思想の違いが知れて、とっても為になりました。
興味ある方はぜひお聴きください。

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