宝塚雪組『ひかりふる路』*新人公演を観て考えた
結局のところわたしは、「なぜロベスピエールなのか」というところで止まっていたのだと思う。
マクシミリアン・ロベスピエール。自身が「革命」と妄信するものを推し進めるために、恐怖政治で4万人もの命を奪った独裁者。何百年、何千年経ってもその行いを許せないし、そんな人物を宝塚歌劇の主役として描いてほしくなかった。
タカラヅカで上演するなら、よほど周到に扱わない限り、「美化」につながってしまうからだ。ナチスSSの軍服をカッコイイ衣装として身につけたアイドルグループが非難されるように