#読書感想文〜11/22/63
こんにちは。
あーっ、やっと読み終わった!
長かった。
「11/22/63」Stephen King (2013)
S・キングの長編小説です。
この小説を読むことにした、きっかけは、先日、感想文を書いた本、「一万円選書」でつながる架け橋(※)です。
この本で、著者の岩田さんが、キングのホラーではないこの小説について、ちょっとだけ触れていて。
ホラー小説が好きではなくて、普段キングを読まない私が、なぜか、どうしても、気になってしまったのです。
ただ、これ長いのですよ。
1000ページ超えの大作で、文庫にすると、上中下の全3巻。
ドストエフスキーか!ってツッコミたくなるくらいの長さです。
図書館で文庫は、ちょうど貸出中だったので、上下巻の2冊組みを借りることにしました。
10年前の小説なのに、今、貸出中って、やっぱり岩田さんの影響があるのでは?
タイトルの、「11/22/63」は、ケネディ大統領が暗殺された日付で、これはタイムトラベル物です。
〜ケネディ暗殺を阻止するためぼくは過去への旅に出る〜(Amazonより)
設定は、面白いです。
序盤はグイグイ進みます。
ただ、途中で、ちょっと失速します。
というのは、1960年頃の、アメリカの社会情勢が、背景に書き込まれていて、これに興味がないと、ちょっと飽きる。
逆に、アメリカ史や近現代史に興味がある人、詳しい人なら、楽しいと思います。
キングは、年齢からいって、この時代と、この事件にかなりの思い入れがあるのでは?
犯人が死んで、真相が謎のままっていうのも、やっぱり、どこか引っかかる点ですよね。
マリリン・モンロー然り。
ダイアナ妃然り。
というわけで、これは絶対に、一気に読んだ方が良いです。
タイムトラベルものに、ありがちの、何度か行ったり来たりするので、途中で休んでしまうと、それ何回目の過去の、どの場所の話?みたくなります。
なので、例えば休暇中に、時間をかけて、長い小説を読みたいみたいな方に、オススメです。
時間に余裕がない状態で読むと、描写が丁寧すぎて、ちょっとイライラするかも。
もし、ケネディが生きていたら、ベトナム戦争をはじめ、その後の悲惨な戦争は起こらなかったかもしれない、という、たらればの世界を想像するならば、私は、ジョン・レノンの暗殺を阻止して欲しかったわ〜。
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