見出し画像

かつて好きだった人には、もう逢わない方が良いのかもしれない

上京してきたばかりの頃、私はクリスマスが大好きだったので、クリスマスツリーやオーナメントの卸売りをしているお店が軒を連ねていた浅草橋に良く買い物に行きました。

そこで、必ずランチを食べに行くお店があってすごく気に入ってたのです。

お洒落な和風居酒屋さんのランチで、海鮮系の定食や丼もの、パスタなどがあってとても美味しかった。

5年前に妹が浅草橋に引越してから、また浅草橋に良く行くようになったのですが、当時の面影はほとんど無くなってしまって、今は卸売りのお店の数もすごく減少しています。

駅前の雰囲気が一変してしまったので、当然のごとくそのお店も無くなっていると思い込んでいたのですが、

つい最近、当時の場所にまだあった事に気づいたのです。

そうすると、どうしても行きたくなってしかたなく、ミルがいない今がチャンス!と思い行って来ました。

路地裏にある隠れ家的な雰囲気のお店

入り口のメニューの看板を見ると、なんとランチが今時750円〜
しかも、食後のコーヒー付
とかなり安い。

安さ上に、一抹の不安を抱えながらお店の扉を開けると、中がかなり暗い。

お好きな席どうぞ、と言われたので、手前の日当たりの良いソファ席に座ろうとしたら、ソファに穴が開いているのを塞ぐためにガムテープがバッテンに貼られている。

座るのを躊躇しながらも、奥の暗い席よりかはましか…と思って、座ろうとしたら、

すいません、その席は夜の予約の準備をしちゃったので、こちらの空いている席にお願いします。
と、暗い方のスペースに案内されてしまった。

で、テーブル席に座ろうとしたら、隣のお姉さんがタバコを吸っている。

えっ?分煙じゃないの??

ランチ食べるのに、隣でタバコ吸われるのは、我慢出来ないので、別の席に急いで移動しました。

出て来た食事はそれなりに美味しかったけれど、特にわざわざお金を払って食べに行くほどのものでもなく、

長年の恋がすっかり冷めてしまったような気持ちになりました。

あんなに好きだったのに、
お洒落で美味しくて居心地が良かったかつての面影が店構え以外、全て失われてしまっていた。

行かなきゃ良かったなぁ。

春が来ると思い出す、卒業式で記念写真を撮ってもらう約束をしたのに会えなかった片思いの男の子、

今頃どうしてるかなぁ、と時々思い出すけれど、
このまま会えないままでいるのがきっといいんだろうな、と今回のことで思うようになりました。

ではまた来週!

毎週金曜日更新
ジャンルを問わず、日々感じたことなどについて綴っています。
気に入ったら、応援よろしくお願いします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?