2023年の振り返りなど
ちょっと遅めですが、2023年の振り返りなどです。
ちなみに非常に個人的です。長いです。
2023年にやったこと・もの
振り返ってみれば、2023年は、ほぼ1か月にひとつのペースで何かをしていました。
「あるくメイド物語 Vol.2」
2023年一発目は、洋館の館内を歩きながら観劇するという、イマーシブで挑戦的なお芝居の宣伝美術(と音響)をやらせていただきました。
Vol.1の宣美も担当したのですが、個人的にはそのときの仕上がりに納得いってなかったので、Vol.2では「きちんと一つ一つ設計しよう」と思って頑張りました。
拙いですが、これが最初のロゴタイプのラフ。とにかく装飾的にしたかった。オールデジタルでつくるのもありだったのですが、デジタルだと綺麗すぎてしっくりこず。オールドでゴシックな感じも出しつつ、少しクセのある感じを目指しました。
素材で代用できそうな罫線ですが、これも一からつくりました。これ自体別に大したものではないのですが、ハートをポイントに入れたりして少しメイドアピールをしています。オムライスの上に描かれるアレです。
結果的に、ロゴタイプ・当パン・ポスターなどのデザイン・スチル撮影・グッズデザインと販売・その他キャプションのデザイン等々をしました。
ロゴデザインは、周りから嬉しい声を割といただいたので、個人的には頑張って良かったな!と思ってます。
大学新歓フライヤー デザイン
毎年4月の新歓時期にあわせて制作するフライヤーのデザインを行いました。
それまでに団体で上演した各作品のタイトルと、劇中に登場するセリフや歌詞などを強く打ち出しました。
しかし、「ム」とそれ以外の「イ」「サ」「ド」の中の文字の濃度がそれぞれ違うのがすごく気になっています。いまだに。ここはミスったなあと思います。
それに、いくつかカラーバリエーションをつくって出したのですが、その中に白黒(採用案)を混ぜたことを後悔しています。
インパクト重視で企画していたので、この白黒カラーリングは「無難」だったなと思います。自分的によかったのはこの緑とピンクのやつです。
色、難しい。
「リセット」
所属する演劇団体の新歓公演「リセット」では、宣美としてポスターデザインを担当させていただきました。
「はじめから、つづきから。」というコピーは、同じ宣美で入っていた別の人が考えたのですが、はじめて聞いたときに「あ、いいな」と思いました。
ゴシックMB101との相性もよく、組んだ時にやっぱコピーって大事だなあ…と思いましたね。
今まで宣美で誰かと協働したことはあまりなかったんですが、他の人がつくったビジュアルを見ることができたり、前述のコピーライティングなど、人といっしょにつくるのも楽しいなと思いました。
そして今年はもっと絵を描きたいなと思います🖐️
「ポーカー・フェイスの悪魔」
お次の6月公演では、人生ではじめて舞台にも立ちました。いい経験でしたねこれは。「演者の大変さを知る」という裏テーマを掲げて突入、スタッフとは違う大変さ・緊張感があることをバッチリ痛感できました。
そして「演者をやりながら宣美も」という二足の草鞋を履いてしまったのですが、これも本当に大変でした。
PVはロケハンをしたり、何案もつくってMTGしたり。
映像表現の奥深さに頭をなませつつ、今後もつくり続けたい所存です。
東京学生演劇祭2023 実行委員
夏は「東京学生演劇祭2023」の実行委員としてお手伝いをさせていただきました。舞台は東京・王子の「王子小劇場」。
本番と準備日あわせると1週間近く通ったわけですが、王子とても気に入りました。よい街です。赤羽もたいへん気に入りました。
公演準備期間、各団体への取材として茅ヶ崎や新大久保を飛び回るわけですが、本当に色々な大学・団体さんのお話が聞けて面白かったです。
楽日のバラシでは、小屋付きの舞監さん、音響さんとも少しお話ができました。やっぱ裏方かっけえなとウキウキしました。
「エンれぱ! Vol.15」
「東京学生演劇祭」で制作統括をされていた杉山純じさん(しむじゃっく)にお声がけいただき、杉山さんが主宰する劇のフライヤーデザインをしました。
社会人演劇なので、電車帰りのOLを主人公としてスポットライトをあて、ダンスしながらウキウキとして帰るようすを描きました。
今までベクターのイラストはあまり描いたことがなく、かつ自分がつくるフライヤーに自分自身でちょっと飽きていたときなので、楽しく制作してました😌
学祭公演「生中とカレーうどん」
学祭公演では5企画くらい宣美で入っていたのですが、宣伝美術の面でいちばん思い入れが強いのが「生中とカレーうどん」という劇です。
実在したアイドル「生ハムと焼うどん」のオマージュ&リバイバルのコメディなんですが、このオープニング映像の制作には多くの力と時間を注ぎました。
1か月の準備期間をかけて、絵コンテやら技術資料やらを練って撮影に臨み、カメラもわざわざ「レンタルしよう」と演出に提案し、局がロケなどで標準的に使うハンディカムで撮影。
演出・木内の原案をもとにした上で、「ウィリアム・テル序曲を流して、『ひょうきん族』のOPのパロをやろう」という提案がこの映像のベースなのですが、作っていくうちにパロ要素を詰め込みすぎて訳わからないことになってしまいました。
オープニング映像ももちろんですが、フライヤーのビジュアルも個人的には好きです。こちらも好評いただきました。ありがとうございました。
「パクス・リベルタの証明」
宣美と舞台美術をメインに、美術監督という肩書きで公演におけるビジュアル面の統括を行いました。
広報や衣装・へメイクに割と口を出したり、音響にも世界観に合うM/SEにしてもらったりなど、垣根を越えて縦横無尽に動いてました。
タイトルロゴの壁の絵やエンブレムなどの挿画は後輩の岩田が描きました。あの短い納期で描き込みの多い絵をよく仕上げたな〜〜。すごい。
PVは、フライヤー撮影のほんの少しの時間で撮ったものが存外に良く、帰ってすぐに編集を始めて次の日には完成させたのを覚えています。
CM撮影は、映像撮影してその後にサブ的にポスター撮影っていうおよその流れがあると思いますが、それとは真逆のパターンがあるんだなあ🧐と思いました。
舞台美術の石壁は、分厚い発泡パネルに石膏を塗り、アクリルで着色…の工程を30枚近く行いました。めちゃ大変だった。
スチロールと石膏の扱いに慣れている人がいるわけでもなく、当然苦戦するのですが、そこは後輩の岩田ががんばってカバーしてくれました。
舞台美術の方針として「造形する」を掲げていたので、時間がない中でも最後までそれを通しました。頑固です。結果、舞台が完成したのは本番の1時間前(たしか)とかでした…。
その方針を最後まで尊重してくれた演出・舞監と、協力してくれたキャスト・スタッフにはとても感謝しています。
さいごに:2024年は…
ここまでお付き合いいただきありがとうございました!
2024年はこれまでよりもさらに幅を広げて、
おもしろ楽しくワクワクしながら、
そして積極的に活動をしていこう!と思っています。
デザイン・映像のディレクションや、
イベントその他クリエイティブなこと・楽しそうなことがあれば、
ぜひ!三宅をお誘いください!
お待ちしております……🙇♂️
おしまい
デザインの本を買おうと思います。