White horses in the snowfall (Renro by Clelia Ifrim)

画像1 ルーマニアの俳人、クラリアさん(日本の詩人の翻訳をしたり、俳句についての本を何冊も出している日本通)が開発した連句に似ているが連句ではない、「Renro」。9句の俳句からなり、3、5、7句目に決められた言葉を織り込まなければならない。私も誘われて2句目を担当した。捌き手であるクラリアさんは発句と挙句を担当。 連句との大きな違いは、まずリズムだ。連句は575,77,575,77,,,と続いていくが、全て575,575,575,,,と続いていく。(母語で俳句を作り、それを英語に翻訳してるので、5 7
画像2 5は崩れる。)それから、連句では、前の句のテーマや言葉に戻らず、前へ前へと進むが、「Renro」では全体に統一的なテーマがある。また、織り込まなければならない言葉(つまり定座に近いもの)も、あらかじめテーマに沿うように選ばれている。大岡信は、連句の精神を生かしながら、形式的には簡素化した連詩を世界に広めたが、このように、連句とは違ったバリエーションが世界の様々な場所で試みられている事を大変興味深く思った。

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