ドス・カラスというのは二つの顔、という意味だよね確か。

 未だに私ぁネットでものを作ったりしていることを周囲にバレないように振舞っているのだが、そんな人、今時いないわなぁ。何年か前にそれほど親しくない知り人が拙作『十億アクセスの彼方に』の話を、他の人と話している状況に遭遇した時にはそっと逃亡したりしましたよ。ほんと、今時ネットとリアルを使い分けてるなんて、ツイッターで殺害予告や爆破予告をする類の、よからぬ人ぐらいだよねぇ。つまり私ぁ良からぬ人だ。

 閑話休題

 M1グランプリを観ていたのですがあれですね、もはやあの大会では、関西弁を使わない漫才師は、ハンディキャップマッチを強いられるような状況になっているように感じましたよ。

 閑話休題

 今から25年ほど前に『高田文夫杯争奪 OWARAIゴールドラッシュ』という対戦型の笑いのライブを見にいったときのこと。当夜は決勝戦で覇権を争ったのが浅草キッド、立川ボーイズ(立川談春・立川志らく)、相馬ひろみ、春風亭昇太の四組。何れ劣らぬ爆笑を呼んだ中、結局優勝は立川ボーイズだったのだが、審査員だった山藤章二氏の講評に「こういうライブでは着物を着て座布団に座っているだけでハンディキャップマッチになってしまう。しかしそれをやって他と対等に笑わせる昇太はすごい」という言葉があって、なるほどなあ、と大に感心したのを思い出したりなんかしたりした。

 閑話休題

 カミナリ、面白かったけどなあ。

 閑話休題

 今から16年ほど前のこと、自分のホームページでこんなものを作って遊んでいた。当時、ネットアイドルなるものがちょっとした流行になっていた。うっとりした感じの自撮り写真に必要以上の情感を込めたボエムめいた短文を添えて、自作のホームページにアップするという女子が結構いて、その人たちが登録するアクセスランキングのサイトが賑わったりしていた。私の目にはそのランキングサイトが、まるで自己顕示欲に順位付けをしている場所のように見えて、とても面白かったものだからついパロディにした。だからいま、当時の自分がここにいたら間違いなく『偽インスタグラム』とかやってると思う。芸能人やモデルが決まってヘア・メイク中の写真を投稿したりする、みたいな、ああいう典型・類型を見ると、どうにも可笑しくなって、からかいたくなってしまうン。思えばあの頃のネットアイドル達もいまでは皆アラフォーのおばはんだ。諸行無常の響あり。踊る平家は久しからず。

 閑話休題

 たといば昨日の真田丸で、信繁の家来が畑仕事の最中、偶然に、千利休が隠しておいた鉄砲を見つける、という場面があったのだが、あれ、三谷幸喜氏はどの時点で思いついたんだろうか。やはり逆算して考えて拵えてあったのだろうなあ。もう何ヶ月も前の放送時点で、千利休が、北条氏政の武器商人として働いていた、みたいなことにしてあったからなあ。あの時点でちゃんと利休の刻印が印象付けられるようになってたものなあ。しかしだとしたらどちらが先に思いついたのだろうか。信繁に最後、鉄砲を持たせるためにどうするか、と考えて、先回りして利休を武器商人にしたのか、それとも、利休を武器商人にしたから、ああそうだ、鉄砲を利休が隠しておいたことにして信繁に見つけさせればいい、と思いついたのか。ま、どっちにしても、出来上がったドラマがすげぇ面白いからどっちでもいいんだけど。

 閑話休題

 ではそんなことでまた。さっきの置石の写真は『ネットアイドルよし子さん』ていうタイトルでした。よし子さん、てのは、もちろん初代林家三平のから取りました。好きです好きです好きです好きですよしこさん こっち向いて。

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