2019年、タピオカミルクティー
ねえ、あたしたちを乗せた運命という名の方舟は疫病という嵐の中をどこへ向かっているの?ねえ、この方舟、少し速過ぎない?何ノットで進んでいるの?ねえ、教えてよ。
気がつくと、あっという間に2020年になってしまっていた。
来年のことを言うと鬼は笑う。
では、去年のことはどうだ?去年のことを言うと、どうなる?鬼はどうする?お前はどうする?
俺はおじさんになる。昔話ばかりをして、おじさんになる。おじいさんになる。
2019年を振り返る上で欠かせないのは、なんと言ってもタピオカミルクティーだ。
あまりの流行りっぷりに今でも娘たちは「先週は飲んでないから今週は飲みたい」などと催促してくる。
それはWeeklyで飲むようなものなのか…?
先日もお台場のダイバーシティにあるGong chaに並ぶ妻、長女(11歳)、次女(7歳)のガールズ3人を抱っこした長男(1歳)と男ふたりで見守っていたのも記憶に新しい。
それにしても、年若い女性が泥水の中のカエルの卵のような粘性を帯びた黒い球体をおじさんの小指ほどの太さのストローで喉の奥までゴキュゴキュと流し込むような光景を日本中のあちこちで見られるようになるとは誰が予想できただろうか…