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公開! 社寺建築の図面と見積

割引あり

今回は図面とその見積を閲覧販売致します

この図面は令和2年にあるお寺で各社自由設計・入札で提出し不採用・破棄となった物ですので施主様側による意匠等の権利は一切無く当設計事務所に有する物ですのでご安心してご購入下さい

尚、令和2年ですので世間を騒がせたウッドショック並びに物価高騰以前の見積となりますがこの物件と並行して見積を提出し工事を受注・完成させた同程度規模の物件がありますので購入して頂いた方には完成時の差額も公開しますので現在の価格と照らし合わせるの場合はそちらを参考にして頂ければと思います。

建築を計画されてるお寺さんや神社さん、興味のある設計事務所の先生方に職人さん、是非役立ちますのでご購入頂けると嬉しい限りです

販売図書(1セット)は

・平面図
・立面図
・仕様書
・見積書
・仕様詳細図(写真付き説明図)

また

・見積明細(全26項目)
・木材調書(木拾い書)

は別途販売を予定しております

尚、見る方によっては上記の図面の枚数が不足しているとか、これでは施工が出来ないと言った意見もあるかもしれませんがこれは入札時に提出した図面になります。

また、現状として1億円付近の予算だと予算内最大で出来る建物と言った場合、お寺さんが要望を伝えて選定した設計・施工の出来る業者に任せると言った場合もあり今回はそのパターンの図面になります

当社施工の寺院 間口6間×奥行5間 平成23年竣工 総額4780万円 
※火灯窓・欄間・建具一部は別途追加工事

その様な場合細かい施工図等は無くても棟梁の指示とお施主様側への内容確認の了承を得て現場指示で施工します、細かい図面が無くても大丈夫なのかと思う方も居るでしょうが施工業者の特色が強く表れるだけであって建物としては上記の写真の様に見劣り無く完成します

※この場合は小屋組み図や原寸図は木工事扱いとなります

写真の格天井板のみベニヤ材、その他は無垢材

写真を見て頂きましていかがでしょうか?、この建物は平成22年に茨城県で設計・施工した本堂になります、以前にこの近くで設計・施工させて頂いた本堂がありその縁もあり選定頂き最終的に入札となったものの当社が受注しました。

当初からお寺さん・役員さん方に「予算が少ないが以前建てたお寺と同じような外見だけにでもならないか?」と言われ「頑張らせて貰います」と答え完成した本堂が上記の建物になります。

こちらがその以前建てたお寺の本堂


宮大工だけによる設計施工でもこのくらいに仕上がります。

無論、設計事務所さんを否定しているわけではありません、規模にもよりますが普通の木造住宅と公共建築物との中間の様な建物、それが社寺建築です。

十分な予算があったり設計料を別途支払っても何かしら特に拘って作りたい方は社寺専門の設計屋さんを頼るといいでしょう

余談ですが、宮大工の施工が心配だから設計事務所に管理をして貰うと言った一般的な考え方がありますが、これは何の考えもなくすると逆に工事が悪化する場合もあります、理由は大工が間違いなく正しい仕事をしているにも関わらず設計屋さんの考えを押し付けられたりする場合があるからです、相性が悪かったりするとその様な事で揉め工事の進行が悪くなります

自分個人の考えとしては建築しようと思ったら気になった建物を見て歩き良い施工業者を探すこともお施主様の仕事であると思います、自身で苦労された分が出来栄えと価格に反映されると思って頂ければ良いでしょう。

逆に対価を支払ってでも設計屋さんに全て一任するのであれば「一任」の意味も含め大工も設計屋さんの仕事をしたことのある方を紹介してもらった方がその設計屋さんに合った仕事が出来るので相性や仕事上のトラブルも少ないような感じです

さて、前置きが長くなりましたがご購入にあたり以下の3つの留意点のみ守って頂ければ使用の用途は自由と致します

  1. この原本を元にした間取り・デザインを使用しても構いません、営業に使用される場合は図面枠を変更して使用して頂けますと助かります。     

  2. 見積金額はウッドショック前又は物価の高騰前の金額となります、説明不要とは思いますが現在では同仕様を同金額で建築するのは不可能です。現在はこの金額の何倍で施工可能かと言った質問にはお答えしかねます、建築計画をされる方は必ず再見積をお願い致します。

3.最後に、ご購入して頂ける方はこの見積に対してSNS等でマイナス評価となる様な事を記入しない事をお約束してください

 理由は2つありまして、1つは当見積が仕様の割りに安価である事。自分で言うのも何ですがゼネコンですら社寺建築を行っている中で当社の様な小規模会社がお客様より1億円相当の価値のある仕事を任せて頂くには「品質良くかつ安く」があるからと思っております。
 
 当社の見積は恐らく同仕様の内容では関東圏内・又は全国に於いても最安値であると思います、ゼネコン等からすればこんな金額で出来るはずがない、と言った具合になると思います。しかしゼネコンが社寺建築を請け負った場合に経費や宮大工に下請けに出す事を考慮した場合や、小規模で最低限の職人、木材の仕入れ先等の条件が揃えば利益は少ないですが会社を運営しながら成り立つ金額です。

もう一つの理由ですが、お客様の選定を外れた設計図書であることは変わりありませんが伝統工法の本堂である事にも変わりありません、自分が折角苦労して設計した作品ですから今回採用されなかったとしてもまた違うところで正式採用されて日の目を見られたらと言う思いで設計料代わりの有料販売として公開しております。

※自由設計で設計したと言っても宗派、予算、規模(檀家数等)を考慮して設計するので後で似たようなものは出来ても使いまわしを出切るほど同じ設計は出来ません


さて、前置きが長くなりましたが各図面と概要の解説をします

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