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みやこ一家のプリンセスへの挑戦 2024

今年もやってまいりました、「アストルティア・プリンセス・コンテスト」。プリンセスの栄冠を目指す沢山のプレイヤーが渾身の一枚を披露しあう、一年で一番盛り上がる写真イベントです。

今年もプリンセスは、みゃーことキュキュさんの2人で写真を応募いたしましたが、メイキングのお話もしつつ、ご紹介したいと思います。

スイートハート / みゃーこ

スイートハート / みゃーこ

【スイートハート】

たぶん想いは
心の中にしまうだけじゃなくて
時に形に 時に言葉に したほうがいい

my sweetheart
伝えよう わたしの想い
誰かにではなく、あなたに。

スイートハート アスコンPR文


スイートハート 撮影風景

撮影のセットはこちら。家具屋に売っている「花の活けられた花瓶」をハート型に並べました。また、その周囲におもちゃの草花の、花の部分を添えることで花束の中にあるカスミソウを表現しています。カメラの設定で正面を向くようにした後、「聖別の詩歌」のしぐさをして、手を組んだ一瞬を切り取っています。

神家具① スポットライト
神家具② フットライト

後述するキュキュさんも同様なのですが、今年は「何を撮ろうか」ではなく、「この家具をどう使おうか」というところから始まりました。その家具とは、上の写真の「スポットライト」「フットライト」です。装飾のないシンプルな照明で、複数の色に変えることも可能。組み合わせ次第で普段のハウジングにも写真セットにも活用できる、神家具だと思います。意外とこういう照明って少なかったんですよね。

ショップ家具としての発売予告が出たときにも衝撃が走りましたが、実際に使ってみるとやはり面白い。とりあえず購入直後はステージ風の配置を試しつつ(上のポスト参照)、今後の写真コンに向けた使い道を模索しておりました。

ポイントカラー 使用例(明日の恋はパルプンテ より)

まず最初に思いついたのが、ポイントカラーフィルタとの組み合わせ。これまでにもポイントカラーフィルタは何度か使用しているのですが (⇒過去記事参照)、画面全体に照明を当てる、という使い方が考えられるようになったのはスポットライトやフットライトのおかげです。

スポットライト検証時の写真

みゃーこの応募写真に話を戻して、この撮影では桃色のスポットライトの光を写真の撮影範囲に当てました。バトルトリニティの印象もあってか、プクリポ女子とピンクの組み合わせはマッチしやすいと思います。

試行錯誤中の写真①

構図を決める過程でポーズは概ね固まったのですが、課題になったのは写真内の装飾。撮影に利用できるのは、スポットライトを綺麗に当てられる範囲に限られるので非常に狭くなります。
この中に写しこむことのできる家具はかなり限られますし、プクリポ自体が小さいので、そのサイズ感に合うものを選ばなければなりません。

この条件に合う家具というのはほとんど無くて、かろうじて桃色と合わせて使えそうだったのが、「おもちゃの草花」「バージンロードラグ(の花部分)」「花の活けられた花瓶」「おうち用花畑ラグ」の4つでした。

おもちゃの草花を作り続けるケントくん

余談ですが、撮影期間中はおもちゃの草花が全然バザーで流通しておりませんでした。困った挙句、かろうじて自力で作れるケントくんが、ひたすらおもちゃの草花を打ち続ける、という一幕も。いっぱつ仕上げ本当に助かります。。。

試行錯誤中の写真②

撮影範囲内の家具を足したり引いたりしながら、「フレームを作るのが一番綺麗だな」という結論に。
淵になる範囲を家具であしらい、背景に花を整えたところでフレンドさんにご意見を伺ってみたところ「後ろの花がハートに見える」と。そこまでは想定していなかったので一瞬困惑したものの、アイデアはとても良さそうだな、ということでここからハートを描く方向へ。

施工錯誤中の写真③

花瓶の位置を微調整しつつ、カスミソウの役割を果たすおもちゃの草花を添えながら、後ろにハートマークがかたどられるように調整。
概ね上の写真で完成形は見えたものの、どうもしっくりこない部分(すみません、ここはニュアンスの話で未だに理由を言語化できません)があって、一旦保留に。

スイートハート 応募写真(最終版)

大筋のデザインは維持しながら、周囲の家具を足し引きしていろいろと調整を試したところ、PC側の画面の明るさを1つ落とすことでよりピンクのメリハリがついた印象が持てたため、ここで完成としました。

試行錯誤はしながらも一直線に撮影できた写真の一方で、珍しく苦戦したのはPR文です。当初考えていた以上にピンクでガーリーな仕上がりになったため、それに合う文章が全然思いつかなくて。
文案をまとめるために思いついた単語を並べるなかで、出てきたのが「スイート」と「ハート」で、そこから「スイートハート」という言葉もあったよなぁ。。。という発想から、文章が組みあがっていった次第です。


バブリー・レディ / キュキュ

バブリー・レディ / キュキュ

【バブリー・レディ】

ボディ・コンシャスなドレスをまとい
今夜もいつものダンス・クラブへ。

すかした男はたくさんいるけど、
どいつもこいつも同じだっちゅーの。

いつも心を躍らせるのは、
まばゆいライトと流行りの音楽ばかり。

あら、あなたアタシに興味があるの?
…そうね、暇つぶしにはなりそうね。

バブリー・レディ アスコンPR文


バブリー・レディ 撮影風景

続いてキュキュさんの写真。キュキュさんは昨年に続いて、90年代のファッション、具体的に言えばバブル期の当時、国内最大級だった某ディスコがテーマです。撮影風景は上のような感じで、ワープクリスタルで設置した立ち位置にてカメラを調整した後、ベストスマイルの、光る直前のポーズを切り取っています。この時、しぐさの途中で少し左を向いていることから、立ち位置は正面より少し右を向いています。

名前こそ有名な某所ですが、当時の資料はあまり多くなく、どちらかというと、昔話題になった高校生の「バブリーダンス」の方が今では印象に残っている人も多いかな、と思っています。少し話がそれますが、去年アメリカのテレビ番組で大人気を博したダンスチーム「アバンギャルディ」の中にはこのダンス部出身の人もいて、再度この動画が注目を脚光を浴びましたよね。(ちなみに、アバンギャルディのプロデューサーはバブリーダンスの振付師と同じです)

ボディコンスーツ!

というわけで、バブリーダンスを参考にしつつ、90年代をイメージした「ボディコン」のスーツを調べて、それっぽい服装にした初期案の衣装がこちらです。スーツのわりに完全にディスコ用のハデハデなピンクですが、なんとなく、それっぽい感じにはできたかと。

自己主張の強いミラーボールたち

続いてセット制作ですが、ここで問題発生。ディスコっぽさを出すために、先に紹介したライトだけでなくミラーボールも登場させたかったのですが、現在ハウジング用に用意されているのは、上の写真のような自己主張の強いものばかり。他の家具と色味を合わせるのも難しいため、ミラーボールは諦めることに。

試行錯誤中の写真①

ミラーボールの替わりに壁や照明でディスコ感を出そうと、試行錯誤して家具を並べます。複数色のライトを(画面内に収めようと計算していますが)ランダムな配置に見えるように調整してみました。最初は上の通り扇も持たせてみたのですけど、ポーズがしっくりこないし、ドワ子の扇は体に対して大きすぎて、どうも印象がよくありません。なので、扇は断念することに。

試行錯誤中の写真②

また、当時の写真を見直していると、上着を来て踊っている人は多くなさそうなんですよね。多分バブリーダンスで上着を着ているのは、当時の雰囲気を誇張したんだと思います。
というわけで、キュキュさんにはノースリーブになって戴きました。

照明を置き過ぎて、リックくんの上半身が消失

衣装がまとまったところで、今度はセットの問題が出てきます。複数色を取り入れるためにはそれだけ照明を置くことになるわけですが、照明を置けば置くほど照射範囲は明るくなっていきます。当然と言えば当然ですね。
光が重なる交差点は徐々に白んでいき、結局全部真っ白になってしまうため、照明での色付けは限界となりました。

煮詰まった光の調整は一旦置きつつ、もう一度冷静に先の写真を見返して、課題点を振り返ります。セットを見ていて気付いた問題点は以下の3点でした。

(1) 壁が平面だと、ディスコというより舞台のステージっぽく見える
(2) 人影がないと、ディスコの喧騒感が感じられない
(3) 照明を重ねすぎて、ディスコの色味が感じられない

問題解決のアイデアが出なくて煮詰まってきたので、当時の資料探しに戻ります。といっても、某ディスコの全景を写している写真はあまり見つからなくて、どちらかというとバブルの象徴みたいな、ひしめくお立ち台レディの写真の方が多くかったように思います。

それでも当時のフロア写真を探して感じたのは、「明るすぎない」ことと「敷地の広さとは別に、壁で仕切られた雰囲気」があること。これらを踏まえると、一からセットを作り直した方が良さそうなので、ここまでのセットは放棄することにしました。

試行錯誤中の写真③

セットの両端を内側に向けて、セットを再構築。シルエット家具を多数配置してディスコの喧騒感を装いつつ、ドワーフカウンターを後ろに敷き詰めて、お立ち台も作りました。照明の調整を行う前でしたが、だいぶディスコ感が増したように思います。

セットの救世主:ゲーミングアクアパネル

ここで新しくセットに取り入れたのが、このゲーミングアクアパネル。
背景の壁面の作り方は、先のセットと基本的に同じなのですが、この透明な壁を薄く被せることで壁の色味を変えることができました。

色変更もできる、ゲーミングアクアパネル

この壁は触ることで色が変えられますし、さらにはマイタウンや住宅村の時間帯でも色が変わります。これらの色を利用することで、照明に頼る色を減らし、過度に明るくならず調整ができるようになりました。後の写真につながるのですが、この調整が効いたおかげか、画面外から照らしているピンクのフットライトのピンクの光が、引き立つようになったとも思います。

試行錯誤中④

セットの調整に並行して、衣装の色も見直し。マゼンタの利用は躊躇していたのですが、実際に作ってフレンドさんに見て頂いたところ、こちらの方が印象が良いと判断して、マゼンタで行くことに。洋服の色が際立った一方で、顔の印象が薄れる気がしたので、今度は髪色を調整。

バブリー・レディ 応募写真(最終版)

服装や背景の色彩が明るいので、逆に髪色は落とすことで調整。最終的にはだいぶ黒髪になりましたが、それがかえって90年だいっぽくなったかな、と思えました。また、さりげなくほくろを付け加えて完成としています。

PR文は、この写真を撮影しながら想像していた、90年代トレンディードラマに出てくる「強い女性像」をイメージしました。みゃーこの文章とは逆にさらっと書けたつもりですが、実はフレンドさんに頂いたアドバイスをもとにちょっとした小ネタを仕込んでいます。自分で言うのも難ですが、あまりにさりげなく仕込んだので、気づいた人はすごいかもしれない。


終わりに

以上が、今年のアスコン・プリンセスの応募写真とメイキングになります。冒頭にも触れましたが、フットライト・スポットライトを活用しつつ、それぞれのイメージに合う写真を撮ることができたかな、と。

毎年みゃーこの写真は女の子らしく、キュキュさんの写真は大人の女性らしく、写真を目指しておりますが、なんとか今年もそんな写真が撮れたかな、と。これから22日の本戦出場発表までは緊張の日々となりますが、不安も楽しみながら当日の発表を待ちたいと思います。

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